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現地から生レポート! オーストラリア&ニュージーランドの最新情報と取引ポイント

先進国の中で、高金利通貨としてスワップ目的の投資家に人気! オーストラリアとニュージーランドの“いま”を生レポート!

第1回

豪州在住の侍ディーラーこと津田穣氏の“最新”現地レポートを、全5回に分けて情報発信します。オセアニア通貨の取引ポイントや、現地の経済事情についてレポートします!(2013年4月26日掲載)

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2013年4月26日(金)

 オーストラリア

豪ドルは海外の投資家に大変人気のある通貨です。2012年の12月には豪州中央銀行(RBA)が0.25ポイント利下げを行い政策金利を3.00%としましたが、先進国の中では安定的に金利が高いことから、FXではスワップポイントを狙った豪ドル円の取引が活発です。ドル/円やユーロ/円の取引に比べ長期保有で運用される方が多いようです。

最新のオーストラリア情報

  • スワン財務相は先週開催されたG20において「世界経済にとって景気回復が優先される」として日本やその他先進国の緩和姿勢に理解を示しましたが、この先進国の超低金利政策が豪ドル高の一因であることも確かであり、本音を言えば手放しには歓迎できない問題でしょう。
  • 外需から内需へのシフト-資源ブームのピークアウトが指摘される中、豪州政府は資源輸出主導から国内需要に景気の牽引をバトンタッチさせたい意向です。雇用状況は2月の雇用統計が失業率5.4%、就業者数+74千人と非常に強かった反動で、3月は失業率5.6%、就業者数-36.1千人に大幅スローダウンしました。ただ、今年に入ってから小売売上高は1月+1.2%、2月+1.3%と非常に強く、一方内需のもう一つの柱である住宅部門では2月の住宅建設許可が+3.1%(前回-2.4%)、2月の住宅融資残高が+2.0%(前回-1.5%)と堅調です。実際昨年50%台であった住宅オークションの成約率は今年に入ってから60%台に上昇しており、内需がある程度の堅調さを示しているのは明るい話題です。
  • 先週発表された中国の第1四半期GDPが予想の+8%(前年比)に対して+7.7%と弱かったことが商品相場下落につながり豪ドル売り材料となりました。オーストラリア最大の貿易相手国である中国の景気動向は引き続き要注意でしょう。
    ただ先週後半は中国銀行業監督管理委員会が銀行に対して内需や環境関連への融資を拡大するよう指示したことを好感して上海総合指数は大きく回復しています。
  • ギラード政権は1月末に異例に早く“9月14日総選挙実施の発表”をしましたがその後も支持率は低迷しています。直近の世論調査では二大政党間の支持率が労働党支持率43%(前回-1%)、野党保守連合(自由党・国民党)57%(前回+1%)、首相適任ではギラード支持42%(前回-1%)、アボット支持50%(前回+1%)。
    このままでは労働党敗北の可能性が強く、また与野党ともに選挙に向けて財政支出拡大策を打ち出して赤字が拡大する懸念が指摘され、半年以上にわたる与野党の選挙目当ての攻防が国会審議の妨げとなる可能性もあります。

豪ドル/円の取引ポイント!


(豪ドル/円 日足)

  • 中長期的な見方として、豪ドルは2010年10月に初めて1AUD=1USDのパリティーを達成して以来、ほとんどをパリティーの上で過ごしていますが、パリティー達成後は1段階レベルアップしたと言えます。当時は資源ブームとRBAの利上げなどを背景に各国中銀が外貨準備として豪ドル投資を増加させた時期です。したがって今後も大きなリスク回避局面では一時的にパリティーを割り込むことがあっても、基本的には1.00-1.10の間の動きととらえるべきでしょう。
    このように基本的に堅調な豪ドルの動きに加えて昨年10月あたりから始まる急激なドル円の上昇の相乗効果で豪ドル円は4月に105円台まで上昇していますが、今後のドル円の上昇余地がまだかなりあると考えますので、豪ドル円の伸び代もまた大きいと思われます。
  • 足元の動きとしては、先週は中国の景気スローダウン懸念、商品相場の大幅下落、ボストンマラソン爆破事件、G20を控えたドル円ロングの調整などの悪材料が重なり、豪ドル円は4月上旬の高値105円台半ばから一時99円割れまで大幅に下落しました。しかし、その後は102円台まで回復しています。
    とりあえずG20も無事通過し、今後ドル円が100円に乗せる動きとなれば、豪ドル円も上値テストの可能性が出てきます。
    今回の高値105円台半ばをブレークすれば、2007年10月の高値107円台後半が、そして、次の大台110円がメジャーターゲットとなります。
  • 先週の100円割れの局面もやはり押し目買いが強い状況でした。したがって戦略的には高値追いをするよりは、むしろ調整反落局面で豪ドルロングを仕込む作戦が得策と言えます。しかしながら、相場の上昇に勢いがある場合には躊躇せずに買っていく勇気も必要でしょう。いずれにしても“大相場”が期待できます。

注目の経済指標 (4/26~5/14)

5月7日(火)
RBA理事会
5月14日(火)
2013/14年度予算案発表

政策金利の行方

今年に入ってからの3回のRBA理事会(1月は休会で2月、3月、4月)の声明では必ず“必要であれば緩和余地”の文言を入れてRBAは依然として国内景気のスローダウンと豪ドル高に懸念を示すスタンスを継続しています。ハト派と目されるスティーブンス総裁の再任が決まったことも緩和姿勢継続の背景にあります。
中国景気のスローダウンや資源ブームのピークアウト懸念もあり、RBAとしてはいつでも対処(利下げ)できる状況ですが、一方、上述のように国内景気面で回復の兆しが見えている背景として昨年までの大幅利下げ効果が出てきているのは確かです。
ボラタイルな動きを見せる雇用や、やや冴えない企業信頼感/景況感を注視しながらも、暫くは昨年の利下げ効果を確認すべく、5月は金利据え置きを予想します。市場では年内更に最低1回の利下げ観測が主流ですが、個人的には利下げサイクルは終了したと見ています。

 ニュージーランド

ニュージーランドは人口445万人の小国ながら震災以降の復興需要が景気を下支えし、相対的な財政状況の良さとNZ債の高い利回りから海外投資家の人気を得ています。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)並びにニュージーランド金融当局のNZドル高懸念は強いものの、根強い投資家需要に支えられて当面通貨が大きく下落する可能性は少ないようです。

最新のニュージーランド情報

  • グローサー貿易相は4月19日、日本の環太平洋連携協定(TPP)参加を支持する声明を発表しました。農業国であるニュージーランドは一部農産品の関税維持を求める日本の方針に難色を示し態度を保留していました。
  • ニュージーランド統計局が17日発表した第1四半期の消費者物価指数は、前期比で0.4%、前年比で0.9.%上昇しました。
    前年比のインフレ率は、昨年第3四半期の13年ぶりの低水準0.8%に近い水準にとどまっており、RBNZは今年政策金利を過去最低の2.5%に据え置くとの見方が強まっています。インフレ率は、昨年半ばから中銀の目標バンドである1-3%を下回っています。
  • イングリッシュ財務相は4月16日「経済がバランスを取り戻そうとしている中で、高水準のNZドルが逆風になっており輸出業者を圧迫しています。相場には他国の金融政策が反映されています。自国通貨高に簡単で明瞭な対応策は無い」とする一方「高水準のレートはニュージーランド経済の相対的な健全性によって動かされています。他国が緩和策を解除し金利を引き上げ始めた時に為替レートは低下する」と述べています。また、2014/15年度には財政黒字化達成を掲げ、その後の黒字で2020年までに政府の純債務をGDP比20%まで低下させるとしています。注目の2013/14年度の予算案は5月16日に発表されます。

NZドル/円の取引ポイント!

(NZドル/ドル 週足)

  • 2011年2月の大地震以降、震災復興需要を背景とした経済の回復を見て0.88台まで上昇したNZドル/ドルは、その後復興需要一巡に伴う国内景気のスローダウンと欧州危機の影響から昨年前半には0.74台に下落しました。4月に入って再び景気回復期待と金利先高感にサポートされて今月は0.86台を一時回復した後、弱い消費者物価指数を受けて0.83台に反落するなどボラタイルな動きです。

(NZドル/円 日足)

  • 昨年来のNZドルの堅調とドル円の軟調が相殺し合って昨年後半まで57円~68円台で揉み合い相場となっていたNZドル円は昨年10月から始まるドル円の大幅上昇を受けて今月は一時86円台まで値を上げました。
  • 中期的には震災時の緊急金融緩和が本格的に解除となればNZドル金利も史上安値圏を離れるでしょうが、現在ゼロ金利の米ドル金利が出口戦略に向かう状況となれば、結局は金利差縮小から対米ドルでNZドルの上値は重くなると思われます。
  • ドル円の上昇余力がなお大きいことからNZドル円も2007年の高値である97円台後半、そしてその上の心理的な壁である100円をうかがう動きが予想されます。
  • 足元の動きとしては最近の商品相場の軟調から豪ドル、カナダドルなどの資源通貨が軟調となる中、NZドルも対米ドルでは軟調ですが、他の資源通貨ほど商品相場と連動性の強くないNZドルはその他資源通貨や円に対して堅調推移することが予想され、しばらくは今年の最強通貨の地位を維持するものと思われます。

注目の経済指標 (4/24~5/16)

4月24日(水)
RBNZ理事会
4月26日(金)
3月貿易収支
4月30日(火)
3月住宅建設許可件数
4月NBNZ企業信頼感
5月16日(木)
2013/14年度予算案発表

政策金利の行方

3月中旬にウイーラーRBNZ総裁は政策金利を年内一杯2.50%に据え置く方針を示しました。実際3月下旬に発表された昨年第4四半期のGDPは前期比+1.5%、前年比+3.0%と予想を上回りましたが、一方、今月17日に発表された第1四半期の消費者物価指数は前年比+0.9%とRBNZのターゲット1-3%を下回っており、当面は金利の据え置きが予想されます。
一方、以前からオークランド地区の住宅価格の上昇が指摘されていましたが、RBNZのスペンサー副総裁は「住宅価格の上昇が国内金融安定のリスクとなる場合には利上げが必要となる可能性がある」との認識を示しており、RBNZとしてはNZドルの過大評価や国内旱ばつ被害に加えて住宅バブルの可能性という新たな難題を抱えることになります。

プロフィール

津田穣 氏
1978年早稲田大学を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行。ロンドン支店チーフディーラー、本店通貨オプションチーフなどを務める。1995年に第一勧業銀行(現みずほコーポレート銀行)シドニー支店の為替ヘッドに就任。
2007年に退職し、現在もオーストラリアに在住し、現地ヘッジファンドのファンドマネジャーとして活躍する。
豪州在住の侍ディーラーの異名を持つ!

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外国為替証拠金取引(FX)は、取引通貨の価格変動や、スワップポイントの支払いにより、損失が生じるおそれがあります。また、外国為替証拠金取引(FX)は少額の証拠金で、その差し入れた証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。また、その損失額は差し入れた証拠金を上回るおそれがあります。
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