楽天証券では、海外ETFビジネスを2006年10月に開始し、2012年1月末現在で137銘柄（米国ETF：89銘柄、中国ETF：48銘柄）まで拡大し、取扱銘柄数においてネット証券No.1になっております。
また、海外ETFの運用会社においても、9社にまで拡大しており、海外ETFの世界的な主要な運用会社をほぼ網羅できております。

ETFビジネスは、世界的に資産残高で約1兆3,500億米国ドル、銘柄数で約3,000銘柄（2011年末現在）まで拡大し、ETF関連プロダクトを含めますと、約4,200銘柄まで拡大しております。機関投資家のみならず個人投資家まで、一般的な投資ツールとして普及しており、特に米国におけるETFビジネスでは、ＥＴＦが売買代金の約3～4割を占有し、売買代金トップ10ランキングに常時数銘柄がランクインするなど、アップルやグーグルと肩を並べるほど人気化しております。また、資金フロー面では、債券型や配当性向型ETFへの資金流入が目立っており、欧州信用不安の影響でリスク許容度の低下を反映し、ETFにおいても選別化の流れとなっております。
流動性や透明性の高さ、信託報酬の安さ、分散投資の容易さなどETF独自の商品性を生かし、日本の投資家においても認知度、および関心が大きく高まってきていることを踏まえ、今回で第2回目の「楽天証券ETF of the Year」を開催する運びとなりました。

「楽天証券ETF of the Year」の選考の基準は、楽天証券内の海外ＥＴＦ（米国ETF＆中国ETF）の資産残高、売買代金（2011年年間売買代金）に関するデータをベースに、上位10銘柄をランキングさせて頂き、No.1に輝いた銘柄の運用会社に受賞のコメントを頂戴しております。

ランキングの総評としまして、特に売買代金において金や銀などのコモディティや単一の新興国への投資が盛んに行われており、コア・サテライト戦略におけるサテライト部分のウェートが高まった印象です。また、さらに割安な信託報酬を求めて、新興国全般や全世界をカバーしたETFへの投資なども見直されており、よりETFの魅力が高まってきていると言えます。今回のランキングを通して、お客様の投資戦略の一助になれば幸いです。

楽天証券では、米国、香港以外に2月下旬からシンガポール上場ETFの取扱を開始することになりました。今後もお客様の声を拝聴させて頂き、海外のＥＴＦ運用会社と情報共有し、ETFの商品企画の段階から係わっていき、お客様にとって、海外投資を身近な投資ツールにしていきたいと考えております。また、お客様のご要望に応えられるよう革新的な商品のご紹介を目指して参りますので、今後の楽天証券の銘柄追加にご期待頂ければ幸いです。

楽天証券　外国株式事業部　部長　新井　党