第6回 「サイコロジカルライン」編

「サイコロジカルライン」は、「価格の動きは投資家の心理を反映しうる」という前提にたった指標です。算出方法が単純でわかりやすい反面、「ダマシ」も多いので、他の指標と組み合わせて用いることが望ましいとされています。

サイコロジカルラインとは?

「サイコロジカル(Psychological)」とは、「心理的な」という意味です。「サイコロジカルライン」は、その名の通り、投資家の心理を数値化して売買タイミングを判断するテクニカル分析手法です。価格の下落が長く続くと「もうそろそろ上昇に転じるのではないか」「ここが買い時かもしれない」と考える投資家が増える傾向にあります。あるいは、価格が上昇し続けると「そろそろ上昇が止まって、下落に転じるのではないか」と考える投資家が増える傾向にあります。
このような投資家心理を利用したのが「サイコロジカルライン」です。

サイコロジカルラインの設定

マーケットスピードの「環境設定」の「プロパティ1」で、移動平均の日数や週数、月数をご自由に設定することができます。大局的なトレンドを確認するには、ご自身の投資判断に利用するのにベストな組み合わせを用いることが必要です。

  1. (1)環境設定画面の起動
    [メイン画面]

    (1)環境設定画面の起動
    [ツールバー]

    環境設定画面の起動

    「メイン画面」の上、または、「ツールバー」の右上の『環境設定』をクリックしてください。『MarketSpeed - 環境設定』画面が表示されます。

  2. (2)サイコロジカルラインの設定方法

    サイコロジカルラインの設定方法

    『MarketSpeed - 環境設定』画面にて、「テクニカル」のタブを選択してください。
    「サイコロジカルライン」の上で左クリックをして選択し、左上の「設定」ボタンをクリックしてください。『MarketSpeed -テクニカル詳細』が表示されます。計算期間の指定は日足1~99日、週足1~99週、月足1~99月(ヵ月)の範囲で設定してください。

サイコロジカルラインを使った売買タイミングの計り方

売買タイミングの計り方

「サイコロジカルライン」は、通常12日間において、前営業日の終値よりも当日の終値が上昇した日数の割合がどれだけあるか、という数値を百分率で表します。その数値が25%を下回っている場合は「売られすぎであり、そろそろ上昇する」レベルにあると考えます。逆に75%を上回っている場合は「買われすぎであり、そろそろ下落する」レベルであると分析します。

サイコロジカルラインのチャートの例

マーケットスピードの初期設定での「サイコロジカルライン」の計算方法は以下の通りです。
(12日間のうち終値比でプラスの日数)÷12×100 (%)
上記の計算方法で算出していますので、値幅などは計算に使用せずに計算期間内に何日上昇したかということだけを示しています。例えば、12日すべてが終値比でプラスであった場合、サイコロジカルラインは100%となります。
下記のチャートをご覧いただくと、赤丸の部分が、25%以下になった部分です。上記の計算式で25%というと、12日間のうち3日上昇した日があり、9日下落した日があったということを表しています。つまり、投資家の心理としては「売られすぎ」を意識するレベルにあると考えるのです。逆に青丸の部分は、75%以上になった部分です。75%というのは、12日間のうち9日上昇した日があり、3日下落した日があったということを表していますので、「買われすぎ」を意識するレベルにあると考えるのです。

サイコロジカルラインのチャートの例

25%を下回っている場合は「売られすぎであり、そろそろ上昇する」レベルにあると考え、逆に75%を上回っている場合は「買われすぎであり、そろそろ下落する」レベルであると分析します。

ただし、「サイコロジカルライン」は「ダマシ」の例も多いので、この指標だけを見て判断をすることはできる限り避け、他の指標とうまく併用することで、自分なりの売買タイミングを見つけていくことが必要です。
また、ロスカット等の自分なりの投資のルールを作り、それを守っていくことも、投資をおこなっていく上では非常に重要であるということも忘れないでください。

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先物・オプション取引のリスクと費用について

先物・オプション取引にかかるリスク

先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。

オプション取引における買方特有のリスク

オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。

オプション取引における売方特有のリスク

売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。

先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚

オプション取引にかかる費用

日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)

委託証拠金等について

先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。

※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。

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