楽天証券では、2014年11月8日(土)に「楽天証券ETFカンファレンス2014」を開催いたしました。当日は、約300名のお客様にご来場いただき、大盛況となりました。誠にありがとうございました。
前半は、ゲスト講師の方々による基調講演を行なっていただき、後半は運用会社のスペシャリストによるプレゼンテーションを行なっていただきました。開催の模様をご報告いたします。
『バロンズ拾い読み』とETFを使った米国株式市場攻略法
講師:川田重信氏(エグゼトラスト株式会社)
最初に「S&P500の長期チャート」や「S&P500指数の特性」から、米国株式市場の「上がる仕組み」を川田氏の視点でお話しいただきました。
また川田氏は米国の著名投資週刊誌「Barron's」の日本語版『バロンズ拾い読み』を作成していらっしゃいます。Barron'sの中には投資成績アップのヒントが満載で、なかでも著名投資家の参考銘柄が有用との経験談を披露していただきました。
さらに長期投資や時間分散の観点からS&P 500指数に連動するインデックス型ファンドへの投資が効果的であり、「NISA口座+米国株式+ETFは相性抜群」と解説されました。
経済と市場展望の焦点~時代をどう見る?投資のチャンスは?~
講師:武者陵司氏(株式会社武者リサーチ代表)
世界主要国の株価推移、米QEとFRB総資産の推移、米QEと株価、10年国債利回りの推移、米国家計貯蓄率など、様々なデータを基に米国の経済環境を論理的にご説明していただきました。
次に、日本経済に関しても言及され、株価、地価、企業利益、雇用者所得などの推移や日米の資産配分比較などから、長期間に渡る経済低迷と復活の鍵を、語っていただきました。
「我々、証券に関わる人間にとって、また日本人にとって、ようやく良い時代が到来した」という武者氏の力強い言葉に、参加者の皆様は勇気を与えられたことでしょう。
開催後にご提出いただきました参加者アンケートに、多くのお客様が「武者さんの話が良かった」というご感想をご記入いただきました。
武者リサーチのホームページ
http://www.musha.co.jp/
個人及び証券市場の将来とETF・FP
講師:伊藤宏一氏(千葉商科大学人間社会学部教授)
伊藤氏は、千葉商科大学人間社会学部教授として、日頃からパーソナルファイナンス、ライフプランニング、ソーシャルファイナンス、日本金融史を、次の時代を担う学生たちにわかりやすく伝えていらっしゃいます。
この度のイベントでも、ソフトな言い回しでわかりやすくライフプランの課題(教育資金・住宅資金・結婚資金・老後資金)や将来設計をお話しいただきました。
また、ファイナンシャルプランニングにおいて、先んじている米国では、CFPが投資商品としてETFを活用しているというお話しがありました。
S&P500指数やJPX日経インデックス400指数を例に出し、指数連動商品としてETFが活用できることを解説していただきました。
ETF市場の拡大における指数の役割
講師:川崎華奈氏(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)
ETFが広く知られるようになった現在でも、個人投資家が指数算出会社の方の講演を直接聞く機会はそう多くありません。
本イベントでは、ETFのベースである指数について理解を深めていただくため、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの川崎氏にご登壇いただきました。
川崎氏は、お客様に「S&P500やダウ工業株価平均という指数の名前についてお聞きになられたことがあるでしょうか?」と冒頭に問いかけられました。
S&P500やダウ・ジョーンズ工業株価平均などの指数は、日本でもテレビや新聞などで日々目にしますが、まさに、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する指数です。指数算出会社が身近な存在であることに気づいた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
しかし、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している指数は、毎日100万種類もあるというのです。 指数は、投資家の方々のニーズと共に発展し、数を増やして現在に至りました。投資家が投資の範囲を広げるに合わせて、必要な指数が開発されてきたのです。 主要な指数に加えて、S&P GSCI® 商品指数、S&P VIX先物指数など、ETFやETNに欠かせない指数ついてもコメントされていました。
運用会社である、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社、日興アセットマネジメント株式会社、ブラックロック・ジャパン株式会社、三菱UFJ信託銀行、ソシエテ ジェネラル証券(リクソー投信)のスペシャリストの方々に商品をご説明いただきました。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSgA)は、1993年に米国初となるETF(現在のSPDR® S&P 500® ETF【銘柄コード:SPY】)を上場したETFのパイオニアです。
ブランド名は、「SPDR®(スパイダー)ETF」として、広く知られています。
杉原氏は、運用資産残高で世界最大級の「SPDR® S&P 500® ETF」を詳しくご説明した後、昨今において注目されている「SPDR® S&P® 米国高配当株式ETF【NY証取:SDY】」などについても解説されました。
銘柄名 | 銘柄コード | 主要投資対象 |
---|---|---|
SPDR® S&P 500® ETF(NY証取) SPDR® S&P 500® ETF(東証) |
NY証取:SPY 東証:1557 |
米国株式 |
SPDR® ダウ工業株平均ETF | NY証取:DIA | 米国株式 |
SPDR® S&P® 米国高配当株式ETF | NY証取:SDY | 米国株式 |
今井氏は、ETFを選ぶ際の3つのポイントを明瞭に解説されました。
ポイントは、(1)連動対象を考える、(2)情報提供が充実している、(3)運用会社の信頼と実績 です。
3つの点を踏まえると、日興アセットマネジメントのETFラインナップは、3つのポイントにあっているといえます。
豊富なラインナップの中から、上場JPX日経400(1592)、上場日経2倍(1358)など、最近注目を集めているETFについてもご説明いただきました。
これらのETFは、コストが相対的に低く、取引所に直接できるところが魅力です。
銘柄名 | 銘柄コード | 主要投資対象 |
---|---|---|
上場インデックスファンド225ETF | 東証:1330 | 日本株式 |
上場JPX日経400ETF | 東証:1592 | 日本株式 |
上場日経2倍ETF | 東証:1358 | 日本株式 |
ブラックロック・グループが運用する世界最大※のETFブランド「iシェアーズ」は、多くの投資家から支持を集めています。
渡邊氏は、「ETFは"投資家の投資手法を変革させる新しいテクノロジー"とも言える」と述べ、ポートフォリオの核として、目的に応じた投資対象への投資手段として、また他の金融商品の代替としてなど、さまざまなiシェアーズETFの活用法を紹介しました。
同社は、日本の投資家が海外投資をさらに身近に行えるよう、東証上場シリーズを拡充しています。2014年11月19日(水)には、外国債券を投資対象とするiシェアーズETF3銘柄が東証に上場すると話しました。
銘柄名 | 銘柄コード | 主要投資対象 |
---|---|---|
iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF (iBoxxドル建てLHYC) |
東証:1361 | 米ドル建てハイイールド 社債 |
iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア) | 東証:1362 | 新興国国債 |
iシェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10年国債) | 東証:1363 | 米国債(7-10年) |
純金信託"金の果実"シリーズとは、貴金属を裏付けとした上場信託(ETF)です。
通常、金(Gold)に投資する場合には、高額の資金が必要ですが、"金の果実"シリーズは、最低取引単位が1口からとなっており、比較的少額(純金信託"金の果実"であれば数千円程度)からの投資が可能です。
しかも、"金の果実"は分散投資銘柄として人気があり、国内ETFにおける2014年上半期で売買代金ランキングではコモディティ系ETFで唯一TOP20入りし、投資家数も直近の1年間で55%もアップ。
渡邉氏によれば、三菱UFJ信託銀行では、"金の果実"シリーズ専用ホームページを設置し、マーケットアナリスト豊島逸夫氏による金市場の解説や貴金属市場に関するレポートなど、決め細やかな情報提供を行なっているとのことです。
銘柄名 | 銘柄コード | 主要投資対象 |
---|---|---|
純金上場信託 "金の果実" | 東証:1540 | 金地金1gの現在価値(理論価格) |
純プラチナ上場信託"プラチナの果実" | 東証:1541 | プラチナ地金1gの現在価値 (理論価格) |
純銀上場信託 "銀の果実" | 東証:1542 | 銀地金100gの現在価値(理論価格) |
純パラジウム上場信託"パラジウムの果実" | 東証:1543 | パラジウム地金10gの現在価値 (理論価格) |
「シンセティックETF」という独特な仕組みで運用しているのが、ソシエテジェネラルの資産運用会社リクソーです。
2013年、リクソー・リサーチは「パフォーマンス差異」「トラッキング・エラー」「流動性コスト」の3点を基準とした、ETFの効率性指標を発表しました。
当指標を用いることで、異なる仕組みを用いた複数ETFの効率性を定量的に比較することが可能になったのです。
高精度の指数トラックやカウンターパーティー・リスクの管理など、他の会場では聞けないようなプロフェッショナルな解説に、参加者の方々は聞き入っていました。
お客様からよくいただくご質問を元に、質問形式でETFの選び方、買い方をご案内いたしました。
【主な内容】
等
ETFスクリーナーは以下のバナーをクリックしてご利用いただけます。
運用会社各社のブースでは、お客様がETFの特徴やポイントなどを積極的に質問されていました。
また、保有している銘柄のリストを持ち、それぞれの銘柄の状況を確認する方もいらっしゃいました。
また、ブースでは、楽天証券のサービスについて、様々なご意見をいただきました。
お客様からのご意見を真摯に受け止め、今後のETFのサービスの向上に努めてまいります。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「超割コース」「いちにち定額コース」の2コースから選択することができます。
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 0円
20万円まで110円(税込)
50万円まで 261円(税込)
100万円まで 468円(税込)
150万円まで559円(税込)
3,000万円まで 886円(税込)
3,000万円超936円(税込)
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
(貸株サービスのみ)
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