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今話題のスマートフォン関連銘柄特集 -拡大するスマートフォン市場-

中国の恩恵を受ける日本企業

プロフィール紹介

楽天証券経済研究所 アナリスト 今中 能夫

楽天証券経済研究所 アナリスト
今中 能夫

1961年生まれ。1984年に岡三証券においてアナリストとなり、アナリスト歴20年以上。インターネット、ソフトウェア、エンタテインメントを中心にテクノロジー、サービスを幅広くカバーする。

株式会社オフィス出島 代表取締役 出島 昇

株式会社オフィス出島 代表取締役
出島 昇

チャート分析の第一人者で柴田罫線をベースとした相場分析の実践者。株式投資関係の著書多数。

1.拡大するスマートフォン市場

スマートフォンは、携帯電話とモバイルノートPCの中間に位置する携帯端末です。携帯電話のように通話やメールのやり取りができるほか、携帯電話よりも広い画面を持つためインターネットを閲覧したり各種アプリケーションソフトが使えます。モバイルノートPCでレポートやプレゼン資料を作成するような複雑な作業はできませんが、携帯電話よりは複雑な処理ができるようになります。

スマートフォンは、1990年代後半にアメリカで生まれました。通信機能を持たずに、スケジュール管理やデータ管理だけ行う「PDA」というタイプの携帯端末もその当時からありましたが、1999年にカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)社が通信機能を付けた「BlackBerry」を発売し、今日のようなスマートフォンの原型ができました。初期のBlackBerryはPDAにメール機能を付けただけのものでしたが、現在は、ネット上のウェブサイト閲覧、マイクロソフトのオフィスアプリケーションやPDFファイルの閲覧、編集などパソコンに近い機能をもつ携帯端末に進歩しました。BlackBerryは現在も北米のスマートフォン市場でトップシェアを維持しています。

日本でもスマートフォン市場が急成長しています。2007年に約100万台だった国内のスマートフォン市場は、2008年130~140万台、2009年約200万台と拡大し、2010年には300万台になると予想されます。牽引役はiPhoneですが、iPhoneに対抗すべくNTTドコモ、KDDIも各種のスマートフォンを投入しています。

表1 携帯電話(含むスマートフォン)の世界シェア

メーカー 2010年1Q 2009年1Q
順位 販売台数 市場シェア 順位 販売台数 市場シェア
ノキア 1 11,010.6 35.0% 1 9,740.0 34.9%
サムスン 2 6,489.7 20.6% 2 5,138.5 18.4%
LG 3 2,719.0 8.6% 3 3,656.5 13.1%
リサーチ・イン・モーション 4 1,055.3 3.4% 6 723.4 2.6%
ソニー・エリクソン 5 986.6 3.1% 5 1,447.0 5.2%
モトローラ 6 957.5 3.0% 4 1,658.7 5.9%
アップル 7 836.0 2.7% 7 393.9 1.4%
ZTE 8 547.5 1.7% 8 337.0 1.2%
G-Five 9 434.5 1.4%      
Huawei 10 397.0 1.3% 9 321.8 1.2%
その他   6,041.8 19.2%   4,497.2 16.1%

単位:万台
出所:ガートナー

表2 スマートフォンOSの市場シェア(2009年)

メーカー 市場シェア 前年比増減ポイント
シンビアン 47% ▲ 5.4
RIM 20% △ 3.3
iPhoneOS 14% △ 6.2
ウィンドウズモバイル 9% △ 3.1
リナックス 5% ▲ 2.9
アンドロイド 4% △ 3.5
その他 1% ▲ 1.6

単位:%、▲はマイナス、△はプラス。
出所:ガートナー

2.急成長するアップルのiPhone/iPad

2007年7月に米アップル社が「iPhone」を発売しました。iPodの機能を搭載し機能の目新しさ、使いやすさなどから、欧米で話題を集めました。

次いで、2008年7月に第3世代携帯電話に対応した「iPhone3G」が発売されました。これがその後継機「iPnone3GS」(2009年6月発売)とともに全世界で大ヒットし、スマートフォンの市場を一層拡大することになりました。日本でも、2008年7月にiPhone3Gがソフトバンクから発売され、スマートフォンブームの火付け役になりました。

更に2010年6月24日に「iPhone4」が発売されました。これは発売後3日間で170万台を超え、品不足になっています。「3G」以上の売れ行きが期待されています。

また、2010年4月にiPadが発売されました。これは、スマートフォンとノートブックパソコンを混ぜ合わせたような携帯端末です。9.7インチの液晶パネルを持ち、3.5インチのiPhone4より画面が大きくなりました。電子書籍の要素が大きいですが、それだけでなく、パソコンと同じようにタッチパネルに出たキーボードを使ってメールや文章を書くこともできます。4月3日の発売から80日間で販売台数が300万台を超える大ヒットとなりました。

アップルのシステムには大きな特徴があります。第一に、アプリケーションソフトやゲーム、書籍など各種コンテンツのダウンロードは、有料であれ無料であれ、アップルが運営するアップストアを経由しなければなりません。アップストアの有料アプリケーションは、ダウンロード価格の30%をアップルにチャージされます。これがアップルにとって大きな収益源になりますが、アプリケーションソフトを提供するコンテンツ会社にとっては、収益の重しになります。また、アップストアのアプリケーションは、ビジネス用、ゲーム、書籍の区別なく、アップルのチェックを受けます。そして、チェックに通らない場合は掲載できませんし、チェック基準が変更された場合は予告なく削除されます。このようにアップルは、他のスマートフォンや携帯電話にはない、アプリケーションソフトやコンテンツの統制主義を採っています。

また、アップストアに掲載されるコンテンツの数は制限していません。そのため、現在約22万5000のコンテンツ(iアプリ)がアップストアに掲載されていますが、ユーザーにとっては、ダウンロードランキング上位以外のコンテンツはどれがよいのか分からない状況になっています。コンテンツ会社にとっても、ダウンロードランキングが中位から下位のコンテンツ会社にとっては、ユーザーにアピールすることがかなり難しくなっています。

第二は、ユーザーインターフェースとデザインがユーザーから高い評価を受けていることです。iPhoneの内部を開いてみると、必ずしも最先端の技術を使っているわけではありませんが、使い易さとデザインのなじみやすさは他のスマートフォンの追随を許しません。

表3 アップルのiPhone関連データ

  iPhoneと周辺機器・
サービス売上高
iPhone販売台数
億ドル 万台
2007/9期 1.2 138.9
2008/9期 18.4 1162.7
2009/9期 67.5 2073.1
2009/9期1Q 29.4 436.3
2009/9期2Q 24.3 379.3
2009/9期3Q 16.9 520.8
2009/9期4Q -3.1 736.7
2010/9期1Q 55.8 873.7
2010/9期2Q 54.5 875.2

出所:各期10K、10Qより楽天証券作成
注:2009/9期のiPhoneと周辺機器・サービス売上高がマイナスなのは、決算調整による。

グラフ1 iPhone販売台数

(単位:万台、出所:アップル社プレスリリース、10K、10Qより楽天証券作成)

3.アップルへの対抗勢力

表4 北米市場でのスマートフォン市場シェア

(端末メーカー別、2009年)

リサーチ・イン・モーション 41.4%
アップル 23.3%
モトローラ 12.8%
HTC 11.0%
パーム 4.2%
サムスン電子 3.9%
ノキア 2.3%
その他 1.1%

出所:日経産業新聞2010年4月13日、元出所はストラテジー・アナリティクス)

このようにiPhoneとiPadが大人気となる中で、携帯電話メーカー、携帯電話会社、そしてコンテンツ会社の中からアップルに対抗する動きが出てきました。日本のメーカーや通信会社にとっては、アップルとiPhoneを扱うソフトバンクが一大脅威となってきました。この事情は海外でも同じです。またゲーム会社や出版社にとっては、アップルの仕組みでは儲からない、大きくなれないこともわかってきました。

日本でアップル対抗軸として期待がかかっているのが、グーグルのアンドロイドOSを搭載したスマートフォンです。NTTドコモが4月に発売したソニー・エリクソン製の「エクスペリア」などがあります。エクスペリアは発売後20日以内に10万台超のヒットとなり、iPhone以外にもスマートフォン需要が拡大していることを印象付けました。

このように、外資系も含め多くの端末メーカーがスマートフォンの新製品を積極的に投入しています。

グラフ2 携帯電話の月間純増推移

(単位:台、出所:電気通信事業者協会より楽天証券作成、注:2010年3月にソフトバンクの純増分がマイナスになっているのは、第二世代のPDCサービスを停止したため)

4.スマートフォン関連企業

  • 出島昇氏のコメントは、6月18日時点の株価を元に作成しており、将来の市場環境等の変動等を保証するものではありません。

1 通信キャリア・販売店

ソフトバンク(9984)NTTドコモ(9437)ベルパーク(9441)

今中氏

ソフトバンク(9984)は2008年7月からiPhone3Gを発売しました。iPhoneの日本における独占販売契約をNTTドコモと競っていましたが、結局ソフトバンクが日本における独占販売権を獲得しました。ソフトバンクはiPhoneの販売台数を公表していませんが、iPhoneの販売が、日本での携帯電話市場シェアの拡大と業績の向上に大きく寄与しています。

続くiPad、iPhone4もソフトバンクが独占販売権を持っています。5月の携帯電話契約純増数ではソフトバンクが他社を大きく引き離しましたが、これはiPadの寄与です。データ通信量の増大によってソフトバンクも設備投資を増やす方針ですが、業績の伸びは今後も続きそうです。

NTTドコモ(9473)もiPhoneへの対抗上スマートフォンに注力しています。4月に発売したソニー・エリクソン製の「エクスペリア」がヒットしています。現時点では、エクスペリアではiモードが使えないため、このことがNTTドコモユーザーがエクスペリアを使うネックになっているようですが、年内にはiモード対応のエクスペリアが発売されるようです。

スマートフォン市場の拡大は、携帯電話の販売店にとっても恩恵があります。ベルパーク(9441)は全国でソフトバンク携帯の販売店を転換しています。2009年12月期、2010年12月期1Qは大幅増益でした。

ソフトバンク(9984)

ソフトバンク(9984)

出島氏

2008年2月20日の2,330円の戻り高値からの下降トレンド(A)の中で、8月11日の2,060円の高値からリーマンショックを受けて暴落となり、10月29日に636円で底打ちとなりました。

ここから、12月24日の1,672円まで反発したあと三角保ち合い(C)を形成し、この中で2009年2月25日の1,103円を安値に上放れとなり、下降トレンドライン(A)も上に抜けて7月15日の1,662円を基点に上昇トレンド(D)を形成しました。この上昇トレンド(D)の中で、2010年1月21日に2,485円の高値をつけたあと、ここをピ-クに調整となって上昇トレンド(D)を下に切り、短期の下降トレンド(E)を形成する形となりました。

しかし、この中で5月7日に1,997円の安値をつけたあと、米アップル社のスマートフォンの新型機を発売することで戻りを試す動きとなり、下降トレンド(E)を上に抜けて6月3日は2,298円で買転換となり、その後も戻りを試す展開となっています。2,500円水準は1つ目の上値のフシと考えられます。

NTTドコモ(9437)

NTTドコモ(9437)

2008年8月4日の179,100円の戻り高値から、9月のリーマンショックで10月10日の136,000円まで下落し、ここから短期の上昇トレンド(A)を形成しました。2009年1月5日に180,300円と2008年8月4日の179,100円を少しは抜くものの、ここを戻りのピークに下落となり、2009年1月7日の162,300円で売転換となり、上昇トレンドライン(A)を切って3月12日の129,500円まで下落し、リーマンショック後の安値2008年10月10日の136,000円を切ってしまいました。

その後、128,200~150,600円を基本とするボックス相場(B)となっており、この中で2009年3月12日の129,500円、11月9日の127,500円と二点底となって2010年4月20日の154,400円まで上昇し、5月7日に142,500円で売転換となり6月9日に132,000円の安値をつけて戻りにはいっているところです。チャートをみる限り、ボックスの上限である150,000円水準からは上値は重いと考えられます。

ベルパーク(9441)

ベルパーク(9441)

2007年10月31日の210,000円からサブプライムローン問題の影響を受けて2008年3月11日の57,600円まで暴落しました。

ここから小さな三角保ち合いをつくって5月30日の67,200円で上放れし6月17日の134,000円まで上昇するものの、9月にリーマンショックが起こって再暴落となり10月10日の43,800円で底打ちし、大底圏で三角保ち合いを形成しました。この三角保ち合いの中で、二点底をつけて2009年の5月15日の61,100円で上放れとなり、10月6日に147,900円まで上昇しました。ここで中段保ち合いとなって、110,100~144,300円のボックス相場となり、2010年2月15日の111,100円の安値をつけて反発となり、ボックスを上放れして5月11日には172,000円の年初来高値となりました。

6月1日の142,000円まで押し目を入れて再上昇となり、6月18日(金)には169,800円と終値ベースでは年初来高値更新となっています。現在、2月15日の111,100円を安値とする上昇トレンド(D)を形成しており、上値を試していく形と考えられます。

1 スマートフォン用部品

iPhoneには初期モデルから「3G」までは日本製部品が沢山使われていました。しかし、iPad、iPhone4から日本製部品は少なくなり、iPad用にセイコーエプソンの液晶パネル、東芝のNAND型フラッシュメモリー、村田製作所の高周波処理部品、メーカーは不明ですが日本製コネクターが使われている程度です。

ただし、iPhone以外のスマートフォンと、スマートフォンに近い機能を持ちつつある高機能携帯電話を含めて見ると、日本製部品がまだまだ多く使われています。

液晶パネル - シャープ(6753)東芝(6502)日立製作所(6501)

今中氏

まず、液晶パネルです。10インチ前後の液晶パネルと4~5インチ以下の小型液晶パネルはリーマンショック以降供給過剰が続き、業界全体が赤字になっていました。しかし、大手中心に事業の統廃合、生産拠点の集約化が進んだ結果、2010年3月期に各社とも収支均衡ないし黒字化しました。そして時を同じくしてスマートフォンブームが起きたため、小型液晶パネルの収益性が上がっています。

特に、高精細の小型液晶パネルと、新製品の裸眼3D液晶パネルの需要と引き合いが増えています。裸眼3D液晶パネルは世界でもシャープ(6753)、東芝(6502)、日立製作所(6501)の3社が製品化に成功していますが、スマートフォンや高機能携帯電話に搭載される日も近いと思われます。

シャープ(6753)

シャープ(6753)

出島氏

2007年1月9日の2,445円の高値からの下降トレンド(A)の中で、サブプライムローン問題とリーマンショックを受けて暴落となり、2008年11月21日に554円で底打ちとなりました。

この554円を基点に上昇トレンド(B)を形成していましたが、この年1月15日の1,253円の高値をつけて3月4日の1,007円まで下落し、再上昇となって4月15日に1,260円の年初来高値更新となるものの、下降トレンドライン(A)に押さえられ5月6日に1,173円で売転換出現となって、上昇トレンド(B)を下に切り6月9日に912円の安値をつけました。

この水準は、下値抵抗ゾーンに当たるところであり、もみあったあと6月16日に1,017円で買転換出現となりました。上昇トレンド(B)を切ったあとの買転換ですので、1,100円から上値は重たくなると考えられます。当面は900~1,150円のボックス相場が想定されます。

東芝(6502)

東芝(6502)

チャートをみると、現在の株価は2007年7月24日の1,185円からの下降トレンド(A)の中にあります。この下降トレンド(A)の中で、2008年6月4日の953円の高値から9月のリーマンショックが起こって暴落となり、2009年2月23日の204円で底打ちとなりました。

ここを基点に上向きの末広がり三角形の上昇の形となり、10月23日に572円まで上昇し、ここをピークに11月27日の426円まで下落して2010年1月15日に547円の戻り天井となって、2月9日には408円まで下落しいったん末広がり三角形の下値斜線を下に切りました。ここでもみあって2度の買転換が出現し、4月30日に556円まで上昇しましたが、日経平均の急落につれ安し再下落となって、6月9日に435円の安値をつけてもみあい上放れの形となっています。

目先は、500円台からは上値重いと思われ、本格上昇は昨年10月23日の572円を上に抜けてからと考えられます。

日立製作所(6501)

日立製作所(6501)

2008年8月6日の戻り高値843円からの調整で、9月にリーマンショックが起こり暴落となって10月28日の393円まで下落し、いったん11月5日の525円まで戻すものの再下落となって2009年2月24日の230円で底打ちとなりました。

ここから5月11日の404円まで反発するものの、2008年8月6日の843円からの下降ラインにアタマを押さえられ二番底確認の動きとなって、12月1日の227円でダブル底のような形をつくって再上昇となりました。この12月1日の227円から上昇トレンド(C)を形成し、この中で2010年4月30日には424円となって2009年5月11日の404円を上に抜けました。

しかし、ここをピークに円高が進行し、日経平均の急落につれて6月9日の334円まで下落しました。上昇トレンドライン(C)にサポートされているところですが、5月28日の高値378円を抜けると上値を目指し、逆に6月9日の334円を切ると上昇トレンドライン(C)を切ってしまいますのでボックス相場(237~418円)の下限(1つ目は2月26日の292円)に向かうことになると思われます。

液晶パネルの材料 - 日本電気硝子(5214)日東電工(6988)

今中氏

小型液晶パネルの需要回復は、液晶材料メーカーにも恩恵があります。液晶ガラス基板の日本電気硝子(5214)、液晶向けに各種材料を手掛けている日東電工(6988)などです。例えば、日本電気硝子の液晶ガラス基板のうち20~30%(面積比)が小型液晶向けですので、大型液晶パネルとともに小型液晶パネル向けも需要回復となれば、業績への寄与に期待できると思われます。

日本電気硝子(5214)

日本電気硝子(5214)

出島氏

2008年6月6日の2,165円の高値から、9月のリーマンショックで暴落となり、10月28日の490円でいったん反発して11月5日の725円まで上昇するものの下向き先細三角形(B)となって12月26日の439円で底打ちとなって上放れとなりました。

ここから緩やかな上昇トレンド(C)を形成し、この中で今年1月5日に1,353円の高値をつけて2月26日の1,109円まで押し目を入れ、再上昇となって4月30日には1,449円の年初来高値となりました。

ここをピークに円高進行で日経平均は急落し、つれてこの銘柄も2月26日の1,109円を下に切り、6月10日に1,010円をつけて上昇トレンド(C)もいったん下に切る形となりました。5月20日付でクレディスイス証券が投資判断を1段階引き下げたことが影響しているのかもしれません。戻しても1,250円水準からは上値重いと考えられ、目先は1月5日の1,353円、4月30日の1,449円に対する三山目(三尊天井)を形成する動きとなるかもしれません。

日東電工(6988)

日東電工(6988)

2008年5月8日の5,290円の高値からの調整で下降トレンド(A)を形成し、この中でリーマンショックの暴落を受けて12月4日に1,412円まで下落しました。ここから2009年1月7日の2,040円まで自律反発したあと三角保ち合い(B)を形成し、3月5日に1,796円で買転換出現し上放れとなって8月3日の3,170円まで上昇しました。

ここから緩やかな下降トレンドを形成したあと、10月2日の2,520円を安値に再上昇となって上放れし、2010年1月18日に3,885円の高値更新となりました。ここから再び緩やかな下降トレンド(D)を形成していますが、この中で1月18日の3,885円の高値から3月3日の3,215円まで下落したあと、4月12日の3,785円まで戻し、その後の円高進行を受けて3月3日の3,215円の直近の安値を切って6月10日には2,991円まで下げ、2008年12月4日の1,412円の安値からの上昇トレンド(E)を下に切ると同時に、2010年1月18日の3,885円からの緩やかな下降トレンド(D)の下値斜線も下に切りましたので、よほどの好材料がなければ4月12日の3,785円の二番天井に続く三番天井となる可能性があります。

電子部品 - ヒロセ電機(6806)日本航空電子(6807)村田製作所(6981)

今中氏

スマートフォンや高機能携帯電話では回路の端子と端子を繋ぐコネクターが多く使われます。デジタル回路では伝送速度を高速化する必要がありますから、コネクターも高性能品が必要になります。このような高性能コネクターは、ヒロセ電機(6806)、日本航空電子(6807)など日本メーカーの競争力が強い分野です。

ちなみにヒロセ電機の2010年3月期売上高の33%が携帯電話向け(スマートフォンを含む)、日本航空電子の場合は、売上高の15%が通信向けコネクターでした。

また、村田製作所(6981)も、コンデンサ、高周波コンポーネンツなど通信機器向け部品を数多く取り扱っています。2010年3月期は売上高の43%がスマートフォンや携帯電話など通信向けでした。

ヒロセ電機(6806)

ヒロセ電機(6806)

出島氏

2008年9月22日の11,300円の戻り高値をつけたあと、リーマンショックで暴落となり10月28日の5,950円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(A)を形成し、この中で2009の3月4日の7,700円を安値に急上昇となり、8月10日の12,020円で当面のピークとなりました。

ここから、11月27日の8,750円まで下落して反発するものの2010年4月5日の11,220円が2番天井となって下落に転じ4月28日に10,070円で売転換が出現し、急激なユーロ安・円高を受けて6月7日には8,130円まで下落しました。

昨年8月10日の12,020円の高値からの下降トレンド(B)へ移行しており、この下値斜線に当たったところで反発している形です。業績は一段と回復で、自己株買いもありますが、チャート上では当面は下降トレンド(B)の中での戻り売りとなりそうです。

日本航空電子(6807)

日本航空電子(6807)

高値圏での三角保ち合い(A)の中で、2007年12月27日の1,810円の高値をつけて下放れとなり、急角度の下降トレンド(B)を形成して、2008年10月28日に297円で底打ちとなりました。ここで、大底圏でのもみあいとなり基本ボックス(326~439円)を形成し、この中で2009年2月2日に335円の安値をつけて上放れとなり3月27日に560円まで上昇しました。

ここから緩やかな上昇トレンドとなって7月29日の667円でいったんピークを打ち、10月28日の447円まで調整したあと再上昇となり、2010年1月25日の732円、4月27日の748円と2山を形成して5月6日に664円で売転換が出現しました。5月25日(火)に556円まで下落して終値562円となった翌日の5月26日(水)に外資系証券が連結営業利益の大幅増益見通しのもとに投資判断を「中立」→「買い」としたことなどもあり△30円の592円となりました。

6月4日に638円で買転換が出現し、押し目を入れて6月9日に570円まで下げて反発となっています。

村田製作所(6981)

村田製作所(6981)

2008年5月20日の5,820円からの下降トレンド(A)の中で、8月12日の5,050円の高値から9月にリーマンショックで暴落となり、10月28日の2,630円で底打ちとなりました。ここから、11月5日の3,640円まで自律反発となったあと再下落となり12月4日の2,785円で2番底となりました。

そして、この大底圏でのもみあいとなって三角保ち合い(B)を形成していましたが、12月17日に3,170円で買転換が出現して上放れとなり2009年1月7日に4,070円まで上昇しました。その後は、上向きの末広がり三角形(C)の上昇となって上昇を続け、今年(2010年)になって4月5日の5,570円、4月30日の5,600円とダブル天井に近い形を作って5月7日に5,190円で売転換となり、昨年11月20日の3,860円からの上昇ラインを下に切って、5月26日に4,120円まで下落しました。末広がり三角形の下値斜線に当たって反発となり、もみあって6月3日に4,575円で買転換出現となりました。

1 スマートフォン用ソフトウェア、コンテンツ

角川グループホールディングス(9477)ACCESS(4813)フリービット(3843)

今中氏

スマートフォンでは、パソコンで使うアプリケーションソフトやコンテンツ(ゲーム、音楽、書籍など)を使うことができます。スマートフォン専用のアプリケーションソフトやコンテンツをいくつもの会社が出しています。

コンテンツでは、ゲーム、書籍が重要ですが、スマートフォンや携帯電話用ゲームは専用機向けに比べ価格が安いため、スマートフォン向けにゲームを出しても既存のゲーム会社の業績に大きなインパクトがあるとは言えません。ただし、新しい潮流を知る意味から、バンダイナムコホールディングスやスクウェア・エニックス・ホールディングスなどの大手からハドソンなどの中堅がスマートフォン向けにゲームソフトを配信しています。

電子書籍の場合は、米アマゾンのキンドルがアメリカで成功しており、アップルも電子書籍の取り込みを行っています。日本では、既存の紙媒体と喰い合いが起こる懸念があるため、出版社によって対応はまちまちです。積極派としては角川グループホールディングス(9477)が代表例です。同社は、雑誌、書籍等の媒体の電子化を進めており、年内にも新しいポータルサイトを立ち上げようとしています。これらの電子書籍がキンドルやiPadで見ることができるようになるのです。

また、複数の出版社の紙媒体をまとめて電子化する動きもあります。携帯電話用ブラウザでトップシェアのACCESS(4813)は、2008年から東京都書店商業組合と共同で電子書籍販売サイト「Booker’s」を運営しており、このサイト上の雑誌はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話から閲覧することができます。提供コンテンツ数は、書籍約21000、コミック約12000です。6月からこれを順次、iPhone、iPad、アンドロイド携帯・スマートフォン、i-modeに拡充します。

また、フリービット(3843)は、iPadにドキュメントや写真などを出し入れすることができるマルチドキュメントリーダー「ServersMan HD」を全世界のアップストアに無料販売することを申請しました。

ACCESS(4813)

ACCESS(4813)

出島氏

2008年9月のリーマンショックの暴落で、10月28日の93,000円で底打ちとなり上昇トレンド(A)を形成しました。この中で、2009年1月30日の313,000円で戻りの一番天井をつけ4月15日の175,300円まで下落したあと、再上昇となって7月7日の299,000円で二番天井をつけました。

ここをピークに、8月11日の284,400円、9月11日の273,800円と前の高値をぬけない三山を形成し、上昇トレンドを下に切って大幅下落となり、12月14日の129,000円まで下落しました。

その後、2010年1月18日の177,700円まで戻すものの、再下落となって安値を更新し2月16日には101,200円をつけました。ここから4月26日の173,500円まで戻したあと、5月26日の112,100円まで下げて反発となり、6月9日に135,500円で買転換出現となっています。

基本的には10万~18万円の大きなボックスの中の動きで、上値を切り下げ下値を切り上げる三角保ち合いを形成しているようにみえます。

フリービット(3843)

フリービット(3843)

2008年9月19日の632,000円の高値から、リーマンショックを受けて10月10日の341,000円まで下落し、ここから自律反発したあと再下落となって2009年1月21日に353,000円で二番底となり、6月1日の713,000円まで上昇しました。

ここから下降トレンド(A)を形成し、12月1日には304,000円まで下落して、リーマンショック後の安値2008年10月10日の341,000円を下に切りました。ここから反発となって2010年2月2日の484,000円まで上昇するものの、下降トレンド(A)の上値斜線に上値を押さえられ下向き先細三角形の保ち合い(B)となったあと下放れとなり、5月26日には247,100円の年初来安値更新となりました。

現時点では、6月18日には246,400円まで下げて、5月26日の247,100円を切る年初来安値更新となりました。チャートでみる限り、新しい材料が出ない限り30万円から上値は重たいと考えられます。

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