株式取引で利益を得るためには、現物・信用を問わず、「どの銘柄」を「いつ」取引するのかがポイントになりますが、今回は信用取引の銘柄選びがテーマです。
信用取引では、6カ月間の返済期日という時間の制約があること(制度信用取引の場合)や、建玉の大きさや保有期間に応じて金利などのコストも増えますので、「勝負は比較的短期間で」が望ましいと言えます。そのため、信用取引の銘柄選びは、値動きの大きさや売買の盛り上がりなど、短期で利益が狙いやすそうな切り口になります。
実際に、売買代金や値上がり(値下がり)率などのランキング情報から、直近で賑わっている銘柄をはじめ、テーマやニュースを背景に動いているホットな銘柄、スクリーニング機能でテクニカル分析の条件を指定して、トレンドに変化があったものや、過熱感が修正されそうな銘柄などから選んでいる方は多いようです。
ランキング情報から銘柄を探すというのは、いかにもデイトレードやスイングトレード向きのイメージですし、また、テーマ株やニュースなどの材料株についても、ランキング上位に顔を出すことが多く、ランキングから「なぜ売買が盛り上がっているのか?」を調べて、「こんな理由で動いていたのか」と逆にテーマや材料に辿り着くこともあります。ちなみに、楽天証券の情報ツールでオススメなのが、『フィスコ市況速報』と『四季報速報』です。これらのツールでは直近で動意づいている銘柄が随時アップされ、その理由や背景も解説されているので参考になります。
さらに、すでに動いている銘柄ではなく、これから動きそうな銘柄を探すには、マーケットスピード内にあるニュースツール『日経テレコン』が便利です。日経テレコンには検索機能があり、「株価材料」をキーワードにして検索すると、取引終了後の夕方に更新される「株価材料先取り」と、取引開始前に更新される「今日の株価材料」の2つが検索結果に出てきます。
また、スクリーニング機能ですが、信用取引の銘柄選びという観点からは、企業の業績や財務といったファンダメンタルズよりも、取引タイミングを探るテクニカル分析の方が相性は良いと言えます。ファンダメンタルズの条件は頻繁に変動するものではないためです。楽天証券のスクリーニングツール『スーパースクリーナー』では、移動平均線のクロスやMACDなど、トレンドの発生や転換といった順張りのサインのほか、株価移動平均線からの乖離やRSIの水準など、相場の過熱感を示す逆張りのサインを条件に指定することができます。
これらに加えて、これまでにも紹介しました信用残の増減や信用倍率、回転日数、逆日歩の状況などもチェックできると良いですが、こうした信用取引の銘柄選びの手法は、短期取引志向の現物株の銘柄選びとあまり大きな違いはありません。むしろ、信用取引は現物取引ではできない「同一銘柄の回転売買」ができ、値動きはさほど大きくなくても、回転売買で利益を積み重ねていくことも可能なため、現物取引よりも選択の自由度は高いのかもしれません。
本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。
土信田雅之
信用取引入門講座
信用取引という言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。ただし、その割には意外と「近くて遠い」存在であるのも事実です。このシリーズでは、「そもそも信用取引とは何なの?」という初歩の初歩から、一歩進んだ活用法までを毎回テーマを決めて解説していきます。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。
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