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2015年11月5日

第310回 【事例研究】マンション傾斜問題から学ぶ・そのときどう対応すべきか(2)値下がり銘柄購入編

前回は、マンション傾斜問題で株価が急落した銘柄を保有していた場合の売却についてでした。今回は、逆に株価が急落した銘柄を新規買い・買い直しする場合にどのように対応すべきか、筆者の考え方をご紹介していきたいと思います。

三井住友建設の買いタイミングは14日の急落時?

不祥事等により株価が急落した場合、「リバウンド狙い」や「安く買えるチャンス」として、新規買いを考える個人投資家の方も少なくないと思います。

実際、今回の問題発覚時に三井住友建設(1821)を保有しておらず、株価下落をきっかけに新規買いを実行した方もいらっしゃることでしょう。

結果論からいえば、短期リバウンド狙いの場合は14日のストップ安近辺で買い、翌15日に売却するという行動が正解でした。実際、14日に「こんなに株価が下がったのだからお買い得だ」と新規買いした個人投資家は多かったはずです。でも、それが成功したのはあくまで「結果論」に過ぎないことに注意が必要です。

筆者は、悪材料が出て株価が急落した銘柄を、下落途中に新規買いすることはまずありません。なぜなら、その銘柄が悪材料をすでに織り込んでいるかどうか、その時点ではまだ分からないからです。今回、たまたまマーケットは三井住友建設がデータ改ざんをしたと勘違いしたため14日の急落→15日の急反発につながっただけであり、悪材料出現で急落した株価が、さらなる悪材料によりそこからさらに下落するケースは珍しくありません。

もし新規買いするならどのタイミングか

筆者は、原則として株価が25日移動平均線を下回っている間は新規買いを控えるようにしますが、強いて25日移動平均線を下回った状態で三井住友建設を新規買いするなら、10月21日か22日とします。その理由は、損切り価格がある程度明確になっているから、もう1つは株価が悪材料をかなり織り込んでいる可能性があると感じたからです。

添付の株価チャートをご覧ください。10月14日に問題が発覚してから数日後、旭化成建材が行ったくい打ちが全国で3,000件に及ぶことが分かり、くい打ちデータの不正が日本各地に広がっているかもしれないという懸念がもたれました。それでも三井住友建設の株価は10月14日の安値109円を下回らず、10月20日の安値112円で二番底をつけた可能性も考えられる形になりました。

三井住友建設(1821) 日足チャート

そこで、10月21日に二番底候補の112円割れである111円を損切り価格として新規買いをします。今回のケースでは、一番底109円と二番底候補112円との差が小さいため、二番底候補を割ったとしても、一番底を割るまでは損切りせずに粘ってみるという戦略も可能です。

10月21日の株価は小動きだったため、翌10月22日に新規買いしても問題ない形です。23日でも悪くはないですが、21日や22日に比べて株価が少し上昇しているため、損切りとなった場合の損失が若干大きくなってしまう点は注意が必要です。

リスクに見合ったリターンが得られるのかどうかをよく考えよう

急落後10月23日までの間に、上記以外のタイミングで買うことは筆者としてはあまりお勧めしません。なぜなら、損切りとなった場合の損失率がかなり大きくなってしまうからです。

例えば、10月15日や16日の時点での新規買いはどうでしょうか。もし、15日の寄り付きに133円で買ったとすると、直近安値は前日14日の109円です。109円割れを損切り価格に設定した場合、損失率は20%近くにまで達してしまい、好ましくありません。

もちろん、購入価格から10%値下がりしたら損切り、という方法もありますが、自身の購入価格という、マーケットからみれば何の意味も持たない価格を基準とした損切り価格の設定はできるだけ避けるべきです。

133円という価格は、25日移動平均線から10%ほどマイナス乖離した水準です。直近安値までかなり距離があり、損切りの際の損失率が大きくなってしまう中途半端な価格で買うのであれば、いっそのこと25日移動平均線を超えてくるのを待って新規買いした方がよいと思います。

25日移動平均線超えを悪材料織り込み済みの「見切り発車」のタイミングとする

そもそも、今回の問題はまだ終息しているわけではなく、新たな問題が発覚する可能性もあります。そうしたリスクも踏まえた上で、現時点で買うべきかどうかをよく吟味しなければなりません。筆者は、そんな時に株価のトレンドを活用しています。

筆者は、もし現時点での株価が25日移動平均線からのマイナス乖離が10%程度だったとしたなら、その時点で無理に新規買いをすることはせずに、株価が25日移動平均線を超えてから新規買いをするようにします。

不祥事により株価が急落した銘柄が再び25日移動平均線を超えてきた頃というのは、大方の悪材料を織り込んだ後であることが多いからです。

もちろん、その後新たな問題が発覚して株価が急落してしまう可能性もないとはいえませんが、小さな可能性まで気にしていては何も行動することができません。25日移動平均線超えを見切り発車のタイミングとして使うようにしています。

もし不祥事のレベルが大きく、今後追加的な問題が発覚して株価が再び急落するのが怖いというのであれば、その銘柄に固執せず、他の銘柄に移ってしまえばよいだけのことです。

投資に値する銘柄は探せばいくらでもありますから、あまり1つの銘柄にこだわりすぎる必要はありません。

本コラムをご覧の個人投資家の中には、「株価が動いた後からの後付けの説明など意味がない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、不祥事等が原因で株価が大きく下がってしまう銘柄は今後も現れることでしょう。そんな時、保有株の売却をためらったり、中途半端なタイミングで新規買いをしてしまって大きな損失を被ることのないように、先例から学んでおくのは非常に重要だという点をぜひご理解ください。

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

足立武志

知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識

株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのように行動すべきか、これから「株式投資」を始めようと考えている方、必見です。

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国内株式のリスクと費用について

■国内株式 国内ETF/ETN 上場新株予約権証券(ライツ)

【株式等のお取引にかかるリスク】

株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNの価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ型、インバース型のETF及びETNは、投資対象物や投資手法により銘柄固有のリスクが存在する場合があります。詳しくは別途銘柄ごとに作成された資料等でご確認いただく、またはコールセンターにてお尋ねください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

【信用取引にかかるリスク】

信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。

【株式等のお取引にかかる費用】

国内株式の委託手数料は「超割コース」「いちにち定額コース」の2コースから選択することができます。
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)

〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)

超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 0円
20万円まで110円(税込)
50万円まで 261円(税込)
100万円まで 468円(税込)
150万円まで559円(税込)
3,000万円まで 886円(税込)
3,000万円超936円(税込)

〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

  • カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文は、上記いずれのコースかに関わらず、1回のお取引ごとにオペレーター取次ぎによる手数料(最大で4,950円(税込))を頂戴いたします。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引には、上記の売買手数料の他にも各種費用がかかります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
  • 信用取引をおこなうには、委託保証金の差し入れが必要です。最低委託保証金は30万円、委託保証金率は30%、委託保証金最低維持率(追証ライン)が20%です。委託保証金の保証金率が20%未満となった場合、不足額を所定の時限までに当社に差し入れていただき、委託保証金へ振替えていただくか、建玉を決済していただく必要があります。
    レバレッジ型ETF等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合がありますので、ご注意ください。

【貸株サービス・信用貸株にかかるリスクおよび費用】

(貸株サービスのみ)

リスクについて
貸株サービスの利用に当社とお客様が締結する契約は「消費貸借契約」となります。株券等を貸付いただくにあたり、楽天証券よりお客様へ担保の提供はなされません(無担保取引)。
(信用貸株のみ)
株券等の貸出設定について
信用貸株において、お客様が代用有価証券として当社に差入れている株券等(但し、当社が信用貸株の対象としていない銘柄は除く)のうち、一部の銘柄に限定して貸出すことができますが、各銘柄につき一部の数量のみに限定することはできませんので、ご注意ください。

(貸株サービス・信用貸株共通)

当社の信用リスク
当社がお客様に引渡すべき株券等の引渡しが、履行期日又は両者が合意した日に行われない場合があります。この場合、「株券等貸借取引に関する基本契約書」・「信用取引規定兼株券貸借取引取扱規定第2章」に基づき遅延損害金をお客様にお支払いいたしますが、履行期日又は両者が合意した日に返還を受けていた場合に株主として得られる権利(株主優待、議決権等)は、お客様は取得できません。
投資者保護基金の対象とはなりません
貸付いただいた株券等は、証券会社が自社の資産とお客様の資産を区別して管理する分別保管および投資者保護基金による保護の対象とはなりません。
手数料等諸費用について
お客様は、株券等を貸付いただくにあたり、取引手数料等の費用をお支払いいただく必要はありません。
配当金等、株主の権利・義務について
貸借期間中、株券等は楽天証券名義又は第三者名義等になっており、この期間中において、お客様は株主としての権利義務をすべて喪失します。そのため一定期間株式を所有することで得られる株主提案権等について、貸借期間中はその株式を所有していないこととなりますので、ご注意ください。(但し、信用貸株では貸借期間中の全部又は一部においてお客様名義のままの場合もあり、この場合、お客様は株主としての権利義務の一部又は全部が保持されます。)株式分割等コーポレートアクションが発生した場合、自動的にお客様の口座に対象銘柄を返却することで、株主の権利を獲得します。権利獲得後の貸出設定は、お客様のお取引状況によってお手続きが異なりますのでご注意ください。貸借期間中に権利確定日が到来した場合の配当金については、発行会社より配当の支払いがあった後所定の期日に、所得税相当額を差し引いた配当金相当額が楽天証券からお客様へ支払われます。
株主優待、配当金の情報について
株主優待の情報は、東洋経済新報社から提供されるデータを基にしており、原則として毎月1回の更新となります。更新日から次回更新日までの内容変更、売買単位の変更、分割による株数の変動には対応しておりません。また、貸株サービス・信用貸株内における配当金の情報は、TMI(Tokyo Market Information;東京証券取引所)より提供されるデータを基にしており、原則として毎営業日の更新となります。株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。
大量保有報告(短期大量譲渡に伴う変更報告書)の提出について
楽天証券、または楽天証券と共同保有者(金融商品取引法第27条の23第5項)の関係にある楽天証券グループ会社等が、貸株対象銘柄について変更報告書(同法第27条の25第2項)を提出する場合において、当社がお客様からお借りした同銘柄の株券等を同変更報告書提出義務発生日の直近60日間に、お客様に返還させていただいているときは、お客様の氏名、取引株数、契約の種類(株券消費貸借契約である旨)等、同銘柄についての楽天証券の譲渡の相手方、および対価に関する事項を同変更報告書に記載させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
税制について
株券貸借取引で支払われる貸借料及び貸借期間中に権利確定日が到来した場合の配当金相当額は、お客様が個人の場合、一般に雑所得又は事業所得として、総合課税の対象となります。なお、配当金相当額は、配当所得そのものではないため、配当控除は受けられません。また、お客様が法人の場合、一般に法人税に係る所得の計算上、益金の額に算入されます。税制は、お客様によりお取り扱いが異なる場合がありますので、詳しくは、税務署又は税理士等の専門家にご確認ください。

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