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ドルはやや弱含みか、トランプ大統領の議会演説を見極める展開/ドル・円週間見通し

2017/02/24

[為替週間見通し]
*15:43JST ドルはやや弱含みか、トランプ大統領の議会演説を見極める展開
 
 来週のドル・円はやや弱含みか。トランプ米大統領は就任後初の議会演説を28
日に行う。その場で具体的な経済政策が提示される見込みだが、市場の高い期待
に十分応えることができる内容かどうか、慎重な見極めが必要になりそうだ。ま
た、3月14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてイエレン米連邦準
備理事会(FRB)議長が経済、インフレ見通しについて慎重な見解を表明した場
合、3月利上げ観測は大幅に後退しドル売りを促す要因となるだろう。

 トランプ大統領はこれまで、経済成長率+3.5%を目指しインフラ整備への5500
億ドルの投資のほか、税制に関しては連邦法人税率を35%から15%への引下げ、
所得税率の引下げの一方、企業の海外所得への課税などに言及している。ただ、
大規模な財政支出によって財政赤字は増大し、金利上昇につながるため、景気の
腰折れ要因となりかねない。

 それゆえに、財政支出は現実的な規模に落ち着くとの見方は多い。ただし、そ
の場合減税規模の縮小と受け止められ、株売り・ドル売りが強まる可能性があ
る。経済政策が市場の期待に沿った内容でもドル上昇は短期間で終了し、当面の
ドル買い材料出尽くしでドル売りが強まる可能性は残されている。

 また、イエレンFRB議長とフィッシャーFRB副議長の発言も材料視されそうだ。
イエレンFRB議長は3月3日にシカゴで開かれるイベントに出席し、経済見通しにつ
いて話す予定となっている。同日にはフィッシャーFRB議長も金融政策に関するフ
ォーラムに出席し、講演を行う。FRB議長と副議長の発言内容がハト派寄りならド
ルは一段安となり、心理的な節目である110円を試す展開もあり得る。

【トランプ米大統領議会演説】(2月28日予定)
 トランプ大統領は就任後初となる議会演説を行う。すでに「驚くべき税制改革
について明らかにする」と発言しており、大型減税やインフラ投資など景気刺激
策の具体的な内容に言及すると期待されているが、市場の期待を下回る内容だっ
た場合、株安・ドル安の相場展開となる可能性がある。


・2月27日-3月3日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)10-12月期国内総生産改定値 2月28日(火)午後10時30分発表予定
・予想は、前期比年率+2.1%
 参考となる速報値は前期比年率+1.9%で市場予想を下回った。個人消費は+2.
5%でまずまず順調だったが、輸出は-4.3%。設備投資は+2.4%、住宅投資は+10.
2%の高い伸びを記録した。改定値については上方修正が予想される項目は多くな
いとみられているが、速報値をやや上回ると予想される。

○(米)2月消費者信頼感指数 2月28日(火)日本時間3月1日午前0時発表予定
・予想は、111.0
 参考となる1月実績は12月実績を下回ったが、12月に大幅改善となった反動が出
たことや、トランプ政権の不確実性に対する不安が関係したものとみられる。た
だ、雇用情勢の改善は続いていることから、消費者信頼感の大幅な低下はないと
予想される。市場予想は妥当な水準か。

○(米)2月ISM製造業景況指数 3月1日(水)日本時間2日午前0時発表予定
・予想は、56.0
 参考となる1月実績は56.0。12月実績を上回っており、新規受注や雇用は順調だ
った。2月については雇用がまずまず堅調であることから、1月実績に近い水準と
なる見込み。トランプ政権の減税策や雇用拡大への期待は持続しており、指数の
上昇に寄与する可能性がある。

○(日)1月全国消費者物価コア指数 3月3日(金)午前8時30分発表予定
・予想は、前年比0.0%
 参考となる12月実績は前年比-0.2%で下落率は前月を下回った。下落率は縮小
しており、エネルギー価格の高止まりによって1月のコア指数はほぼ横ばいとなる
見込み。先行指標的な国内企業物価指数の下落率は低下傾向にあり、消費者物価
指数の下落を阻む一因となる。

○主な経済指標の発表予定は、2月27日(月):(米)1月耐久財受注、2月28日
(火):(米)2月シカゴPMI、3月1日(水):(米)1月コアPCE、(米)地区連
銀経済報告、3月3日(金):(日)1月失業率、(米)2月ISM非製造業景況指数、


[予想レンジ]
・110円00銭-115円00銭
《MK》





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