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ドルは底堅い展開か、米年内利上げ観測を受けてドル高・株高の相場展開も/ドル・円週間見通し

2016/08/26

[為替週間見通し]
*16:06JST ドルは底堅い展開か、米年内利上げ観測を受けてドル高・株高の相場展開も

 来週のドルは底堅い展開か。日本時間26日午後11時から予定されているイエレン米
連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演では、金融引き締めの必要性に言及しながら
も、利上げ時期については慎重なトーンが予想される。イエレンFRB議長の発言を受
けて年内利上げ期待は継続し、ドルはやや強い動きを続けることになりそうだ。

 年内利上げの見通しが強まったとしても経済情勢の改善を反映したものであれば、
米国株式は穏やかに上昇する可能性があり、この動きはドル相場に対する支援材料と
なる。ただ、米10年債利回りが低下した場合、ドルの上値を多少抑える可能性があ
る。

 25日-27日の日程で開催されているカンザスシティ連銀主催の経済シンポジウムで
は、黒田東彦日銀総裁の発言もクローズアップされそうだ。7月28-29日の日本銀行金
融政策決定会合ではこれまでの金融緩和政策について総括的な検証の必要性に言及し
たが、9月20-21日開催の決定会合では検証結果を踏まえて追加緩和策が講じられると
の見方は後退していない。ただ、日銀の緩和メニューは多くないだけに、金融政策の
手詰まり感が露呈された場合には円買いに振れるだろう。

 市場関係者が注目している9月2日発表の8月雇用統計は、失業率4.8%(前回
4.9%)、非農業部門雇用者数は前月比+16.4万人(同+25.5万人)、平均時給+0.2%
(同+0.3%)と予想されている。想定内の内容であればFRBの利上げ方針を後押しす
る材料としてドル買いを支援しよう。

【米・8月ISM製造業景況指数】(9月1日発表予定)
 8月ISM製造業景況指数(23時)は52.0と7月の52.6から下振れる見通し。連邦公開
市場委員会(FOMC)メンバーは利上げに積極派と慎重派が明確に分かれており、経済
指標の下振れの場合には慎重派の見解が意識され、ドル売りが強まる可能性があろ
う。

【米・8月雇用統計】(9月2日発表予定)
 8月の米雇用統計は、失業率4.8%(前回4.9%)、非農業部門雇用者数は前月比
+18.0万人(同+25.5万人)、平均時給は前年比+2.5%(同+2.6%)と予想されてい
る。8月雇用統計が予想に沿ったまずまず良好な内容だった場合、早期利上げへの期
待が高まりそうだ。ただし、予想を大きく下回った場合、悲観論が強まり、ドル売り
材料になるとみられる。


・8月29日-9月2日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

○(米)7月PCEコア指数 29日(月)午後9時30分発表予定
・予想は前年比+1.5%
 参考となる6月実績は、前年比+1.6%。家賃、サービス価格は上昇を続ける見込み
だが、上昇率はやや鈍化しつつあるようだ。労働市場の改善は継続しているものの、
現時点で物価に与える影響は限定的とみられる。

○(米)8月消費者信頼感指数 30日(火)午後11時発表予定
・予想は97.0
 参考となる7月実績は97.3。また、参考指標である8月米ミシガン大消費者信頼感指
数速報値は90.4で予想を下回っていた。8月については労働市場の改善が続いている
ことから、7月実績を大きく下回ることはないとみられているが、指数を押し上げる
要因は多くないことから、7月実績の97.3をやや下回る可能性がある。

○(米)8月ADP雇用統計 31日(水)午後9時15分発表予定
・予想は前月比+17.3万人
 参考となる7月実績は前月比+17.9万人。8月中の新規失業保険申請件数の推移を参
考にすると、雇用者数は7月実績に近い水準になるとみられる。ただし、鉱業関連の
雇用増は期待できないことから、市場予想は妥当な水準か。

○(米)8月ISM製造業景況指数 9月1日(木)午後11時発表予定
・予想は52.0
 先行指標となる8月マークイット米製造業PMI速報値は52.1で市場予想の52.7程度を
下回った。労働市場の改善は続いており、支払い価格はやや上昇する可能性がある
が、英国の欧州連合(EU)離脱決定の影響があることや新規受注がやや伸び悩んでい
る可能性があることから、7月実績とおおむね同水準となる見通し。

○(米)8月雇用統計 9月2日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人、失業率は4.8%
 8月ADP雇用統計の内容を点検する必要はあるが、8月中旬の新規失業保険申請件数
を参考にすると、8月の非農業部門雇用者増加数は20万人未満になるとみられる。6月
と7月の増加数は合計で50万人を超えており、雇用創出がこのペースを維持できると
の見方は少ない。失業率については、労働参加率は横ばいと予想されるため、4.9%
から0.1ポイント低下して4.8%になるとみられる。

○日米の主な経済指標の発表予定は、29日(月):(米)7月個人所得・支出、30日
(火):(日)7月失業率、31日(水):(日)7月鉱工業生産、(米)8月シカゴ
PMI、9月2日(金):(米)7月貿易収支

[予想レンジ]
・99円00銭-103円00銭
《MK》





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