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米雇用統計の解説・データ

発表予定 3月10日 金曜日
発表時間 東京時間 22:30

予想値・前回値

時間 件名 予想(※) 前回
22:30  失業率 2月 4.7% 4.8%
22:30  非農業部門就業者数変化 2月 19.0万人 22.7万人
22:30  時間当たり平均賃金 2月 0.3% 0.1%
22:30  民間部門雇用者数変化 2月 19.7万人 23.7万人
22:30  製造業雇用者数変化 2月 1.0万人 0.5万人

※ 市場予想等を基に楽天証券が予想。

今回の注目点

今回の雇用統計は重要です。まず、FOMC直前のデータだということ。今月のFOMCでは、利上げの可能性が高まっています。イエレン議長は3日、「今月の会合で利上げすることが妥当」であると述べました。しかし同時に「雇用が期待通りならば」という条件も付け加えています。

さらに、先週土曜日から会合終了までの間はブラックアウト期間と呼ばれ、FOMCのメンバーは金融政策について詳しい話をすることが禁じられています。したがって、今回の雇用統計が最大の手がかりになるのです。

市場予想では、非農業部門雇用者数変化(NFP)は+19.0万人(前回+22.7万人)、民間部門の雇用者数は+19.7万人(前回23.7万人)。やや伸びは鈍化したようですが、力強い数字であることに変わりはありません。また失業率は4.7%に低下の見込み(前回4.8%)。

特に注目したいのは平均労働賃金で、これはイエレン議長が重要視しているデータです。労働賃金が伸びないと、「健全な物価上昇」もやってこないわけで、FRBが利上げを急ぐ理由がなくなります。

トランプ大統領にとっても、労働賃金は重要です。米国の未熟練労働者の賃金は、リーマンショック以降何年も伸び悩んでいて、熟練労働者に比べると大きく出遅れているとの報告があります。まさにこのような層の人たちがトランプ大統領に投票したわけですが、労働賃金が低迷したままならば、支持率にも影響をおよぼしかねません。 平均労働賃金の予想は予想は前月比0.3%アップ(前回0.1%アップ)になっています。

マーケットが3月利上げを確信するのか、それとも失望するのか。今回の雇用統計は、ドルの方向にも大きな影響を与えそうです。

雇用統計先行指標
------------------
■フィラデルフィア連銀景況指数(製造業雇用者数):11.1(前回 12.8)
■リッチモンド連銀製造業景況指数(製造業雇用者数):10(前回 8)
■NY連銀製造業指数(雇用者数):2.0(前回 -1.7)

過去データ 失業率/非農業部門雇用者数

失業率

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2017年 4.8
2016年 4.9 4.9 5.0 5.0 4.7 4.9 4.9 4.9 5.0 4.9 4.6 4.7
2015年 5.7 5.5 5.5 5.4 5.5 5.3 5.3 5.1 5.1 5.0 5.0 5.0
2014年 6.6 6.7 6.7 6.3 6.3 6.1 6.2 6.1 5.9 5.8 5.8 5.6
2013年 7.9 7.7 7.6 7.5 7.6 7.6 7.4 7.3 7.2 7.3 7.0 6.7
2012年 8.3 8.3 8.2 8.1 8.2 8.2 8.3 8.1 7.8 7.9 7.7 7.8
2011年 9.0 8.9 8.8 9.0 9.1 9.2 9.1 9.1 9.1 9.0 8.6 8.5
2010年 9.7 9.7 9.7 9.9 9.7 9.5 9.5 9.6 9.6 9.6 9.8 9.4
2009年 7.7 8.2 8.6 8.9 9.4 9.5 9.4 9.7 9.8 10.1 10.0 10.0
2008年 5.0 4.8 5.1 5.0 5.4 5.5 5.8 6.1 6.2 6.6 6.9 7.4
2007年 4.6 4.5 4.4 4.5 4.4 4.6 4.6 4.6 4.7 4.7 4.7 5.0

非農業部門雇用者数

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2017年 22.7
2016年 17.2 24.5 20.8 12.3 1.1 29.2 27.5 16.7 19.1 14.2 20.4 15.7
2015年 23.9 26.4 8.5 22.1 25.4 23.1 24.5 13.6 13.7 29.8 25.2 26.2
2014年 12.9 19.7 20.3 28.2 22.4 29.8 21.2 18.0 25.6 24.3 35.3 32.9
2013年

11.9

26.8

13.8

16.5

19.5

18.8

10.4

19.3 14.8 20.0 24.1 7.5
2012年 28.4 24.0 15.4 7.7 7.7 6.4 14.1 14.2 14.8 13.8 16.1 19.6
2011年 6.3 19.4 22.1 23.2 2.5 4.6 8.5 5.7 15.8 10.0 10.0 20.3
2010年 1.4 3.9 20.8 31.3 43.2 -17.5 -5.4 -5.7 -4.1 17.2 7.1 12.1
2009年 -77.9 -72.6 -75.3 -52.8 -38.7 -51.5 -34.6 -21.2 -22.5 -22.4 6.4 -10.9
2008年 -7.2 -14.4 -12.2 -16.0 -13.7 -16.1 -12.8 -17.5 -32.1 -38.0 -59.7 -68.1
2007年 14.6 11.3 17.7 8.0 19.0 6.9 5.7 7.4 8.1 14.0 6.0 4.1

前回2月3日 雇用統計発表後の値動き

2月3日に発表された1月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+22.7万人(前月+15.7万人)と、予想、前月比共に上回る結果になりました。一方で失業率は12月の4.7%から4.8%に上昇。平均労働賃金は前月比+0.1%(前回+0.2%)にとどまりました。

発表直後のドル円は雇用者数の強さに反応して、この日の高値となる113.42円まで上昇。しかしすぐに労働賃金伸び率の弱さを理由にドル売りが優勢になると112.31円まで売られ、この日安値をつけました。終値は112.605円。

過去データ 2月3日の値動き 2時間足チャート

過去の値動き 日足チャート

注意事項

当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定は、ご自身の判断でお願いいたします。

当資料における情報の内容については、楽天証券が正確性、確実性を保証するものではありません。また、当資料は予告なしに変更することがありますのでご注意ください。


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