日経225オプション取引とは?

  • 日経225先物は、「株価指数そのもの」の売買
  • 日経225オプションは、あらかじめ決めた株価指数で取引する「権利」の売買

つまり、日経225オプションとは、
1あらかじめ決めた満期日(限月)までに、2あらかじめ決めた価格(権利行使価格)で、3「買う権利(コール)」、または「売る権利(プット)」を、4○○○円というオプション価格で売買すること。(○○○円が株価と同じように変動します)

(例)日経225オプション
12015年6月限 2権利行使価格 20,000円 3コール 4500円

「2015年6月の満期日までに、20.000円で買う『権利』(オプション)を500円という価格で売買する」しくみです。
この「500円」が株価のように変動します。ちなみに満期日のことをSQ日と言い、その満期での価格を「SQ価格」といいます。

オプション投資の基本型は4つ!

買う権利 コールの買い ある時点で日経225をxxxxx円で買う権利を〇〇〇円で新規に買うこと コールの売り ある時点で日経225をxxxxx円で買う権利を〇〇〇円で新規に売ること 売る権利 プットの買い ある時点で日経225をxxxxx円で売る権利を〇〇〇円で新規に買うこと プットの売り ある時点で日経225をxxxxx円で売る権利を〇〇〇円で新規に売ること

「コール」は「買う権利」共に"か行"で始まると覚えてください。「プット」は「売る権利」共に母音が"U"で始まると覚えてください。
語源は"CALL"「(権利)を要求する」、"PUT"「(義務)を課す」という意味ですが、上記の"か行"、"U"の母音という覚え方がよいのではないでしょうか。

オプション投資の決済の方法は2つ!

もう一つのオプション取引の特徴は、決済に期限(満期日)があることです。
そのため、決済には2つの方法があります。

満期日が来る前にオプション価格(プレミアム)を決済(転売)する。 満期日に、権利行使または権利放棄する。(売り方は権利割当または権利削減)

  • 満期日になると、有利な方法が自動的に選択されますので、お客様が行使や放棄を決める必要はありません。
  • 満期日は、通常限月がその月の第2金曜日、Weekly限月はその週の金曜日となります。

1.満期日までに、オプション価格(プレミアム)を決済(反対売買)する。

まずは転売とは何か、最もシンプルでわかりやすいコール(買う権利)の買いで説明しましょう。
個別銘柄の取引と同じで、満期日までは自由に取引ができます。

例で説明したオプションの銘柄名は
「日経225オプション2015年6月限 権利行使価額20,000円のコール」と表記されます。

オプションは満期日が来るまでの間、自由に売買ができる!

では、「権利行使価格 20,000円」で買う権利(コール)を買うオプションをチケットに例えて説明しましょう。
その買う権利の価格、つまりオプション価格が500円だったとします。

例:権利行使価格20,000円で買う権利のある(コール)オプションチケットを500円で買った場合

オプション(コール) 満期日:2015年6月限(2015年6月12日)権利行使価格:20,000円で買う権利(コール) 日経225 2015年 6月限 20,000円 買い ※実際にはチケットとして発行されるわけではありません。

このオプション(権利)のチケットは500円で売買されているということです。実際の購入時の単位数はオプション価格の1,000倍のため、取引価額は50万円となります。

コールオプションのチケット価格は、オプション価格として変動します。

チケット価格が上がったので売る(決済する)こともできるので、これは株価の売買と同じですね。

価格が800円に上昇したため決済して取引を終了する場合

計算例:(800円(売り値)-500円(買い値))×1,000倍=
30万円の利益

2.満期日に、権利行使または権利放棄する(売り方は権利割当または権利消滅)

満期日にはSQ価格で自動決済(権利行使または権利放棄)される!

例:先の例と同じ場合(権利行使価格20,000円、オプション価格500円でコールオプションチケットを購入)で、満期日まで持ち続けた場合

オプション(コール) 満期日:2015年6月限(2015年6月12日)権利行使価格:20,000円で買う権利(コール) 日経225 2015年 6月限 20,000円 買い ※実際にはチケットとして発行されるわけではありません。

満期日(2015年6月12日)、いよいよこのオプションのチケットを使う日です。このチケットを使ったほうが利益となる時は自動的に使用(行使)され、使っても損失となる時は自動的に破棄(放棄)されます。

コールオプションのチケットを使用する(行使する)

(計算例)SQ価格22,000円(決済値)の場合、自動的にチケットが使用され(22,000円(決済値)-20,000円(買い値)-500円(オプション価格))×1,000倍
=150万円の利益

  • 別途手数料がかかります。

コールオプションのチケットを破棄する(放棄する)

(例)SQ価格18000円(決済値)の場合、自動的にチケットが破棄されることになりますので、当初支払ったチケット代金の50万円が損失となります。もし、権利行使したと仮定すれば、(18,000円(決済値)-20,000円(買い値)-500円(オプション価格))×1,000倍=250万円(損失)となりますので、結果的には損失を200万円抑えることができたということです。※権利放棄の場合。別途手数料はかかりません。

オプション取引の買いは損失限定&利益無限大ですが、実際の損益を先物の買いと比べてみましょう。

オプションの買いが先物の買いと異なり、損失が限定され利益は先物同様に無限大になることが下記のグラフでわかります。

(例)日経225が20,000円の時に先物(ラージ)を1枚買い
日経225コールオプションを権利行使価格20,000円でオプション価格 200円で1枚買った場合の損益図比較

株価 19000 19200 19400 19600 19800 20000 20200 20400 20600 20800 21000
先物損益 -100万 -80万 -60万 -40万 -20万 0 20万 40万 60万 80万 100万
オプション損益 -20万 -20万 -20万 -20万 -20万 -20万 0 20万 40万 60万 80万

オプション入門についてご理解いただけましたか?
次は、基礎編として4つの投資戦略についてご紹介いたします。

  1. STEP1

    オプション入門

  2. STEP2
  3. STEP3
  4. STEP4
  • ※総合口座をお持ちであることが必要です。

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総合口座をお持ちでない方

先物・オプション取引のリスクと費用について

先物・オプション取引にかかるリスク

先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。

オプション取引における買方特有のリスク

オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。

オプション取引における売方特有のリスク

売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。

先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚

オプション取引にかかる費用

日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)

委託証拠金等について

先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。

※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。

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