【米国株】逆指値注文の仕組み

逆指値注文とは?

「価格が上昇し、指定した値段以上になれば買い」「価格が下落し、指定した値段以下になれば売り」とする注文方法です。通常の指値注文で、それぞれ、「指定した価格以下で買い」、または「指定した価格以上で売り」とすることと逆の注文方法であることから「逆指値」と呼ばれます。

活用方法一覧

(1) 損失限定(ストップロス)

基本的な逆指値の利用方法。保有する銘柄について、相場が思惑と反対に動いた場合、損失の拡大を防ぎたい。

現物銘柄Aを保有している場合の「売り逆指値」

  1. 銘柄Aが120ドルを超えたところで相場が底堅い状況になってきたので、125ドルで銘柄Aを買った。
  2. 相場が上昇すればよいが、方向感の乏しいまま推移している状況となり、念のため相場が急落したときに備えて、118ドルで売り逆指値注文を出しておく。
  3. 相場はそのまま下げ、118ドルで売り注文が執行された。差し引き7ドルの損失に限定。

(2) 利益確定

  1. 120ドルを前に銘柄Aの勢いがついてきたところで当面の上昇を見込んで、116ドルで買った。
  2. 120ドルを挟んでの揉み合いがあったが、上昇を続け136ドルをつけた。まだ上昇の勢いはあるが、念のため相場が反転したときに備えて、132ドルで売り逆指値注文を出しておく。
  3. 相場は反転し、132ドルで売り注文が執行された。差し引き16ドルの利益となった。

(3)トレンドフォロー(上値追い・下値追い)

上値追いの例

  1. 120ドルを前に銘柄Aの勢いがついてきたところで当面の上昇を見込んで、117ドルで買った。
  2. 同時に値下がりに備えて、107ドルで売り逆指値注文を出しておく。
  3. 107ドルの逆指値まで下げずに124ドルまで上昇。逆指値を119ドルに訂正。これで2ドルの利益を確保。
  4. さらに銘柄Aは上昇し、136ドルをつけたところで、再度、逆指値を134ドルに訂正。これで17ドルの利益を確保。
  5. しばらくして相場は反転し、134ドルで売り注文が執行された。結局、17ドルの利益をとれた。

(4)レンジ抜けの買い・売り

ボックス圏からの抜けや、以前の高値・安値の抜きを想定し、相場のトレンドが変わるタイミングを捉えて、投資機会を確保する。

  1. 銘柄Aが115ドルから125ドルのボックス圏にある。このボックス圏を抜けて上値を追いかける展開になれば、さらなる上昇が期待できそうな場合、124ドルになってレンジの天井が見えてきたところで、レンジ抜け127ドルで買い逆指値注文を出しておく。
  2. このレンジを抜けてきて127ドルになり、買い逆指値注文が執行され、思惑通りに買うことができた。

米国株式逆指値注文取引ルール

有効期限 当日中、期間指定(注文日から最大90日先まで)
決済通貨
  • 米ドル
    (米ドルでの取引にあたりましては、予め、為替取引や米ドルMMF買い付け、米ドル入金によりドル資産を用意する必要があります。)
  • 日本円
    (日本円による買付注文を発注される際は、日本円の買付余力の範囲においてご注文が可能となります※。なお、約定した場合は、米国市場約定日の翌国内営業日午前10:00(日本時間)頃の当社為替レート(円貨決済時の為替手数料が含まれます)を適用いたします。)
  • マネーブリッジ「自動入出金(スイープ)」を設定している場合、事前に資金を証券口座に入金をすることなく、注文時に自動的に楽天銀行口座の資金を買付代金に充当することができます。
注文対応チャネル PCウェブ、スマートフォンウェブ、iSPEED、マーケットスピードⅡ
取引単位 1株
値幅制限 発注時の指値が逆指値条件価格から大きく乖離、または市場価格よりも不利となる条件で発注した場合、即時失効となります。
下記の制限内で、逆指値条件をご設定ください。

買い注文の場合

逆指値条件価格 指値上限値幅
25米ドル以下 逆指値条件価格を基準に+10%
25米ドル超、50ドル以下 逆指値条件価格を基準に+5%
50米ドル超 逆指値条件価格を基準に+3%

売り注文の場合

逆指値条件価格 指値上限値幅
25米ドル以下 指値を基準に-10%
25米ドル超、50ドル以下 指値を基準に-5%
50米ドル超 指値を基準に-3%
訂正・取消
  • 数量:減数のみ訂正可能。
  • 価格:購買余力が不足している場合は訂正不可。
    市場執行済みの指値価格の訂正は、注文が約定するまで可能。
    iSPEEDで発注した注文内容の訂正はWEBからでも訂正可能。
    「逆指値」 ⇔ 「成行」 、「逆指値」 ⇔ 「指値」の訂正は不可。
    「逆指値」で市場に執行する注文の「成行」 ⇔ 「指値」の訂正は不可。
    「逆指値」で市場に注文が執行された後の注文も指値⇔成行の訂正は不可。
    市場に注文を執行する基準となる価格の訂正は、注文が市場に発注されるまで可能。
    逆差値条件合致後、市場に注文が執行された後に指値を訂正する際は、通常の取引ルールの発注制限が有効となります。
  • 執行条件:「本日中」⇔「期間指定」の日付の訂正可能
  • 口座:変更不可。取り消し後、再度発注してください。
  • 市場:変更不可。当該銘柄の米国での上場市場を表示しています。
  • 決済方法:変更不可。取り消し後、再度発注してください。
口座区分 一般、特定、NISA成長投資枠

逆指値注文デモ画面

iSPEED逆指値注文画面

ウェブ逆指値注文画面

  • 急激に相場が変動した場合、約定しない場合があります。また、成行を指定した場合には、事前に想定していた範囲から大幅に乖離した価格で約定が成立するリスクがあります。

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外国株式のリスクと費用について

外国株式等の取引にかかるリスク

外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。

レバレッジ型、インバース型ETF及びETNのお取引にあたっての留意点

上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。

米国株式の信用取引にかかるリスク

米国株式信用取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。米国株式信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。また、米国株式信用取引は外貨建てで行う取引であることから、米国株式信用取引による損益は外貨で発生します。そのため、お客様の指示により外貨を円貨に交換する際の為替相場の状況によって為替差損が生じるおそれがあります。

外国株式等の取引にかかる費用

〔現物取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
分類 取引手数料
米国株式 約定代金の0.495%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:22米ドル(税込)
中国株式 約定代金の0.275%(税込)・最低手数料:550円(税込)・上限手数料:5,500円(税込)
アセアン株式 約定代金の1.10%(税込)・最低手数料:550円(税込)・手数料上限なし
※当社が別途指定する銘柄の買付手数料は無料です。
※米国株式の売却時は上記の手数料に加え、別途SEC Fee(米国現地取引所手数料)がかかります。詳しくは当社ウェブページ上でご確認ください。
※中国株式・アセアン株式につきましては、カスタマーサービスセンターのオペレーター取次ぎの場合、通常の取引手数料に2,200円(税込)が追加されます。

〔米国株式信用取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引手数料
約定代金の0.33%(税込)・最低手数料:0米ドル・上限手数料:16.5米ドル(税込)
※当社が別途指定する銘柄の新規買建または買返済時の取引手数料は無料です。
※売却時(信用取引の場合、新規売建/売返済時)は上記の手数料に加え、別途SEC Fee(米国現地取引所手数料)がかかります。詳しくは当社ウェブページ上でご確認ください。

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