住宅着工件数は月中に建設された新築住宅戸数、建設許可件数は建設を始めるために取得される許可証の数。それぞれ季節調整済みの年率換算ベースで発表される。件数、及び前月比の増減により住宅投資の好不調を示す。統計は、一戸建てと集合住宅に分かれており、一戸建てが全体の約8割を占める。また、北東部、中西部、南部、西部の地域別に発表される。 住宅着工件数と建設許可件数の増加は、通常住宅ローンの利率引下げの数カ月後に起き、建設許可件数は住宅着工件数の先行指標となるが、建設許可は全米すべての地域で必要ではないため、建設許可件数は住宅着工件数よりも少ない傾向がある。 指標を見る際には、気候の変化や自然災害に左右されやすく、月次の変動が大きいため、地域別のデータの分析や3ヵ月程度の移動平均をとるなど注意が必要。