●何千本あっても「3×3」のマスで整理可能

まず手始めに、投資信託が対象とする投資資産をこんな風に3×3のマスで整理してみようか。

投資信託が中に入れるモノの種類を「投資資産」とか「アセットクラス」とかって言うんだけど、それは株式と債券とREITの3種類しかない。他にもあるにはあるんだけど、僕ら普通の個人にとっては3つだけと思ってて構わない。

そしてそれぞれに「国内」と「海外」があり、海外は「先進国」と「新興国」に分かれている。「株式×国内」のマスは日本株だし、「株式×海外・先進国」のマスは海外先進国株式っていうことだよね。

世の中には何千本もの投資信託があるんだけど、この9つのマスで理解できるようになるとラクになる。「このファンドはどのマスを塗り潰すファンドなのかな?」ってね。もし将来的に何本かのファンドを持つことを考えるなら、このマスを上手に塗り潰すように複数のファンドを持ちたいね。いわゆる分散投資ってやつだ。

もしたくさんのファンドを持っていたとしても、あるひとつのマスばっかりだったら、その人は大きな枠組みの中ではまったく分散ができてないことになるわけよ。

少し前に、将来の「人生のハンドル」を握ったイケてる夫婦になっていることを目的としている君らなら、当面は株式100%の投資信託でいいよ、アセットアロケーションなんて考えなくていいよ、って話をしたじゃない。それはつまりこの株の3マスだけでいいよ、って言ってたわけだ。

でも債券については後で話しておこうと思う。いずれ債券のマスを埋めることは必要になると思うし、株式と債券の関係を理解しておくことはとても大事なので、その前提知識としても債券は押さえておいてほしいのよ。

逆にREITはまだいいかな。Real Estate Investment Trustっていう海外発祥の投資資産の名前のまま入ってきたので、日本でもそのまま「リート」って呼ばれるようになっちゃったんだけど、少し難しい割に株式とあまり値動きが変わらなかったりするので、後回しにしようかな、と。

さて。ということで、今日からしばらくは、3つの投資資産のうちで最も大事と言っていい「株式の原理原則」の話をしようと思います。

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