●「率」のチェックもほどほどに

個別株式への投資から見てマイルドな理由は、投信とはそもそも最初から「中身」が分散がされる商品だから。株式100%の投信で少ない場合で30から50銘柄くらい、多くて100から200銘柄くらいが組み入れられている。中身の配分比率としては、銘柄によって多かったり少なかったりの濃淡はあるけど、「銘柄数」という株式の数自体はまぁ結構多いわけ。

つまり、ある銘柄が1日でドンと20%上がったとしても、50から200、場合によってはもっとたくさんの銘柄が入ってるってことは、その銘柄のすごい上昇の「パワー」は薄まっちゃうわけですよ。もし100銘柄が濃淡付けず均等の比率で組み入れられている投信だとしたら、その銘柄の20%の上昇は100分の1の0.2%の上昇インパクトしか、その投信に与えられないわけですよ。

だから投信を使って「一発当てる」大儲けなんて、そもそもできないの。だから毎日基準価額をチェックするなんて、そもそも意味のない行為だと思って欲しいのよ。

もちろんさっきの1日5%とか1%とかっていう数字は単なる僕の感触でしかなくて、日によってはもっと動くし、1日では1%しか動かなくても毎日続けばそれなりなわけなので、「投信の値動きは小さいから安心しなさい」と言い切りたいわけでは決してない。

それでもやっぱり、基準価額の変化の「額」を毎日チェックして、あれこれ悩むのは止めた方がいい。前にも話したけど、夫婦でオープンに同額で取り組んで、それを例えば毎月1回、日にちを決めて2人でチェックする、とかがいいんじゃないだろうか。
「今月このファンドは〇%下がっちゃってたんだね」「でもこれは〇%しか下がってないね。やっぱ商品性が違うからなんだねー」なんて会話ができたらいいなぁ。うん、すごくいいなぁ。めちゃめちゃいいなぁ。

あ、失礼。ではまた次回。

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