(3) 証拠金シミュレーション

国内株式「総合-証拠金シミュ-ション」にて提供(画面下段)している項目『当社証拠金所要額』では、同画面(上段)の追加ボタンの押下により、シミュレーションとして仮想保有した場合の必要証拠金額を計算いたします。この計算式は、VaR(Value at Risk)方式により、特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額(想定損失相当額)を計算しています。

画面イメージ

1. シミュレーションの効果

先物・オプション取引を行う際、最終的に証拠金額がいくら必要なのかを把握する必要があります。特に売り買いを含めた複合取引の場合には、ポジションの枚数等にも影響を与えるため、事前の把握は欠かせません。必要な証拠金額を把握していないために思わぬリスクが発生することがあるためです。証拠金シミュレーションでは、そのようなリスクを事前に防ぐことが可能となります。

2. 証拠金シミュレーションの特徴

証拠金シミュレーションでは、当社の証拠金計算式に則した形式で、シミュレーションを行うことができます。当社の独自ルールとして、『先物両建て証拠金』がございます。これは、先物取引において、日経平均の動きに連動しないポジションであっても、一定の証拠金を維持していただく金額を指します。

3. 証拠金計算式

当社証拠金所要額の算出に必要な項目と詳細を以下に示します。

当社証拠金所要額
当社証拠金所要額は以下の計算式により算出することができます。
当社証拠金所要額=VaRで計算された取引所証拠金-ネット・オプション価値総額
取引所証拠金額
取引所証拠金額は、理論上相殺できる損失額を差し引き、相場の上げ下げ等によりポートフォリオ全体で損失する可能性のある金額を指します。その金額は取引所より提示され、毎営業日に見直しされます。
ネット・オプション価値総額
ネット・オプション価値総額は、オプションが権利行使された場合等に生じるリスクをカバーするために考慮するもので、買いオプションの価値の総額から、売りオプションの価値の総額を差し引くことによって求めます。
当社証拠金所要額

当社証拠金所要額は、以下2つの計算式のうち、少ない金額を使用いたします。

  • a(取引所証拠金額×証拠金掛目ーネットオプション価値総額)+先物両建て証拠金
  • b(取引所証拠金額ーネットオプション価値総額)×証拠金掛目+先物両建て証拠金

4. 証拠金シミュレーションの使用方法

a数量の入力
銘柄、限月、(C/P、行使価格(オプション取引の場合))、取引、枚数を入力し、『追加』ボタンを押下ください。新たにレコードが表示されます。また、画面下段の『当社証拠金所要額』に金額が表示されます。
bロング・ショートの数量表示
先物・オプションのポジションを表示することができます。例えば、ロング(買建)ポジションを取った場合は、『ロング』欄にポジションを取った枚数が表示されます。その後ショート(売建)ポジションを取った場合は、『ショート』欄にポジションを取った枚数が表示されます。この時、当社証拠金所要額は、ネッティング(ロング、ショートを勘案)した金額を表示いたします。
c取引欄の活用
取引欄は、仮装売買を連続的に行う際に有効な項目です。例えば、先物を新規で2枚買建した場合、上記の説明(Ⅱ)のように『ロング』欄は2と表示されます。その後、同銘柄を1枚返済する場合は、『取引』欄の『転売』を選択することによって可能となります。『追加』ボタン押下後、『ロング』欄には、2から1に変わります。
※建玉反映ボタンを押すことで、保有の建玉を表示させることができます。
d削除
レコードは銘柄別に表示されます。表示されたレコードが不必要な場合は、『削除』ボタンの押下により、レコードを削除することができます。

操作説明編

活用編

フル板編

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