(2) カバードワラントシミュレーター活用方法

商品種類 「カバードワラント」では、ボタンの押下により『カバードワラントシミュレーター』が起動され、指定銘柄の『インプライドボラティリティ』及び『ワラント価格』の計算が行えます。尚、『カバードワラントシミュレーター』は"ブラック・ショールズ・モデル"を使用しておりますが、当シミュレーターにて計算された『インプライドボラティリティ』及び『ワラント価格』は、あくまでも参考値としてご参照下さい。また、カバードワラントのインプライドボラティリティはオークション方式と異なり、マーケットメイカーが価格を提示しているため、一般的に高めに設定されております。

※ニアピンeワラントの場合、『カバードワラントシミュレーター』はお使いいただけませんので、あらかじめご了承下さい。

画面イメージ

1. カバードワラントシミュレーターの使用方法

  • a商品種類 「カバードワラント」の各画面上のボタンを押下して下さい。『MarketSpeed-WRシミュレーター』画面が起動されます。
  • b「ワラントコード」を入力し、『Enterキー』を押下して下さい。指定された銘柄の基本情報が表示されます。尚、ワラントコードが分からない場合は、『ヘルプボタン』を押下し、銘柄の検索を行って下さい。
  • c「計算用価格」より、使用する価格を選択して下さい。初期設定では"仲値"が選択されております。

2. シミュレーターの活用方法

インプライドボラティリティの計算
『計算』ボタンを押下して下さい。インプライドボラティリティの計算結果が出力されます。尚、各計算パラメーターは任意に設定が可能となっておりますので、お客様が想定される数値を入力して計算して下さい。
ワラント価格の計算
『計算』ボタンを押下して下さい。ワラント価格の計算結果が出力されます。尚、各計算パラメーターは任意に設定が可能となっておりますので、お客様が想定される数値を入力して計算して下さい。
  • aインプライドボラティリティを使用してカバードワラントの割高,割安を計ることが可能です。例えば、同一銘柄を原資産とするカバードワラントのインプライドボラティリティを比較します。三井住友銀行を原資産とする三井住友銀行1回というカバードワラントと、三井住友銀行を原資産とする三井住友銀行2回というカバードワラントがあり、三井住友銀行1回のインプライドボラティリティが20%、三井住友銀行2回のインプライドボラティリティ25%だったとします。この結果だけで判断をすると三井住友銀行1回のほうが割安といえますが、同一原資産という条件以外にも権利行使価格、満期までの日数を考慮して、総合的に判断する必要があります。また、お客様が独自に算出されている原資産のヒストリカルボラティリティと実際にカバードワラントの値付けに使用されているインプライドボラティリティを比較して割高,割安を計ることもできます。この方法で考慮して頂きたいことは、カバードワラントは比較的ボラティリティが高く設定されていることです。
  • bパラメータが変化した時のワラント価格をシミュレートすることが可能です。ワラント価格を構成する原資産価格、金利、配当、満期までの日数が変化した時のワラント価格が計算されます。例えば、原資産価格が5,000円から7,000円になった時のワラント価格の変化、満期までの日数が300日から100日になった時のワラント価格の変動が分かります。この時に変更したパラメータ以外の条件には変化がないものとしてワラント価格が計算されますのでその点を考慮して下さい。ワラント価格計算におけるボラティリティは原資産の過去の値動きから算出したヒストリカルボラティリティです。初期値のまま計算するとヒストリカルボラティリティを基に算出されたワラント価格が表示されます。
    選択されたカバードワラントの価格変動を予測される際には、インプライドボラティリティ計算で算出されたボラティリティをワラント価格計算のボラティリティ項目に入力して下さい。
    当シミュレーターで計算されるインプライドボラティリティは、実際にマーケットメイカーがワラント価格の算出に使用している数値ではありません。マーケットメイカーから提示されたワラント価格を基に、ブラック・ショールズ・モデルによって逆算された数値が計算結果として表示されます。ワラント価格の計算についても、マーケットメイカーがワラント価格を計算する際に使用しているプライシングモデルと異なる場合がありますのでご注意下さい。
    また、原資産価格が権利行使価格から不利な方向に大きく乖離しているカバードワラント(ディー・アウト・オブ・ザ・マネー)は、お客様の売却が可能となるようにマーケットメイカーが買取最低価格を0.01円としておりますので、インプライドボラティリティ計算の結果は実状と大きく異なります。そのため、算出されたインプライドボラティリティをワラント価格計算に入力して価格変動を予測した結果も実際に予想される価格変動とは異なります。

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活用編

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