積極的にお金を増やしたいならば、長期で大きな値上がり益が期待できる株式投信での積立投資を始めてみましょう。株式投信ではじめの1本を選ぶのであれば、世界の株式に分散投資するものを選ぶのがよいでしょう。「朝日Nvestグローバル バリュー株オープン」は、日本を除く世界の割安株に投資するファンド。株式投資の王道は「割安な銘柄を買って、値上がりしたところで売ること」ですが、運用初心者にはなかなか難しいのではないでしょうか。このファンドの良さは「質の高い企業を割安な株価で買って、その企業の本来の価値まで値上がりしたところで売る」ことに徹底的にこだわるところにあります。設定来、約14年間の運用実績は+321.1%(2014年2月末時点)と約4.2倍に成長。投信評価会社モーニングスターから過去10年で優秀な成績をおさめたファンドとして、「ファンド オブ ザ ディケード2013(国際株式型部門)」を受賞しています。
「最初に買うならこの1本」で「攻めの1本」としてご紹介した「朝日Nvestグローバル バリュー株オープン」は長期での優秀な運用実績が魅力ですが、良いときと悪いときの値動きの幅が大きいのが気になるところです。同じ株式でもちょっと違った値動きが期待できる株式ファンドはないだろうか・・・そういったニーズに応えるのが金鉱株ファンドです。
本コーナー「攻めの分散」でご紹介する「ブラックロック・ゴールド・ファンド」は、南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカ等の金鉱企業の株式(金鉱株)を中心にその他鉱業株式に投資するファンド。「有事の金」と良く言われるように、金価格は市場の危機が高まったときに上昇する傾向にあり、古くから株式市場と異なる値動きをすることで知られています。当ファンドの主な投資対象である金鉱株は、金価格に連動する傾向があることから、一般的な株式ファンドとの分散効果が高いのが魅力です。
当ファンドは、株式ファンドのなかでも値動きが大きい部類にあることから積立投資で始めるのがおすすめです。なお、当ファンドは設定来、参考指標を大きく上回る傾向にあり、運用力の面でも期待できるファンドです。
投資信託業界での販売・運用・評価分析という幅広い経験を持つ、楽天証券経済研究所のファンド・アナリスト 吉井 崇裕が、新たに投資信託を始めるお客様の「ファンドの選び方がわからない」といったご要望にお応えし、定量・定性の両面から分析し攻め・守り・おまかせの1本をご紹介いたします。