決算レポート:マイクロソフト(Azureが好調。生成AIブームの恩恵を受ける)、アマゾン・ドット・コム(AWSが好調。「Amazon Bedrock」の評価が高い)
●マイクロソフトの2024年6月期3Qは、17.0%増収、23.4%営業増益。世界第2位のクラウドサービス「Azure」が前年比31%増と好調。AI関連事業の寄与も大きくなっている。企業の情報システム開発が自社開発からクラウドに移行しているため、自社開発用のスタンドアロン製品が減収となっている。アクティビジョン買収費用も負担に。このため、楽天証券の今期、来期業績予想を小幅下方修正するが、生成AIを軸とした今後への期待は大きい。今後6~12カ月間の目標株価は前回の510ドルを維持する。引き続き中長期で投資妙味を感じる。
●アマゾン・ドット・コムの2024年12月期1Qは、12.5%増収、営業利益3.21倍。北米事業が順調で、インターナショナル事業は黒字転換した。AWSも大幅増益。複数のAI開発会社の生成AIを目的に応じて使える「Amazon Bedrock」の評価が高い。今期、来期と業績好調が続こう。目標株価を前回の230ドルから250ドルへ引き上げる。中長期で投資妙味を感じる。