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第222回 年末・年始相場の注目通貨と売買ポイント

2011年12月29日

下のチャートは筆者がある方法で抽出したドル/円相場の転換点である。統計的な周期をみているだけなので、実際の相場の転換点(天井・底)とは多少ずれがあるが、相場の大局の変化を確認するのに使っている。

チャートを見ると、月足ベースでは2006年の11月から現在に至るまで円高トレンドが続いている。一方、日足ベースでは今年の9月に相場は円高トレンドが転換し、穏やかながら円安の方向を示唆している。現在、長期円高トレンドの転換は依然確認できないものの、日足ベースでは小春日和的な円安修正があってもおかしくないと考えている。

ドル/円日足(左)とドル/円月足(右)の相場の転換点


(出所:石原順)

このような状況のなかで、先々週のレポート「久々に動くか?長期抵抗線を試すドル円相場に注目」で取り上げた<ドル/円相場長期抵抗線の攻防>が煮詰まってきている。2007年から引いた長期抵抗線は、今週78円20銭アラウンドまで下がってきている。この強力な抵抗線に相場が跳ね返されるのか、上抜けて一段の円安が進むのか、投機筋は緊張感を持って見ている。来週には長期抵抗線がさらに下がり、78円00銭近辺まで下がってくるので、この長期抵抗線の攻防は、年明けの相場が天王山となろう。

ドル/円(週足)2007年からの長期抵抗線と一目均衡表の<雲>


(出所:石原順)

ドル/円(週足)2007年からの長期抵抗線の拡大チャート(2010年~2011年)


(出所:石原順)

ドル/円相場は週足の長期抵抗線を上抜いても、月足の長期抵抗線、20ヶ月移動平均線、週足の一目均衡表の<雲>など、多くの上値抵抗ポイントが控えているので、円安方向の前途は多難である。しかし、いくつかのファンドは78円30銭に買いの逆指し値を置いて、付いたらとりあえず買ってみようという動きを見せている。トレンドラインの攻防は、ブレイクが<ダマシ>となり失敗する事も多い。したがって、ストップ・ロス注文を置くことは必須となる。筆者の周辺のファンドのストップ・ロス注文のポイントは77円50銭と非常に浅い

ドル/円がお年玉銘柄となるか空振り銘柄となるのか微妙だが、ここ数ヶ月全く動きが止まっているだけにボラティリティ・ブレイクアウト相場を期待したいところだ。

ドル/円(月足)長期抵抗線(赤)と20ヶ月移動平均線(赤)


(出所:石原順)

11月の<ファンド決算相場>が終わったあとは、米国株式市場で<餅代稼ぎ相場>が展開されたが、通貨の市場は総じて低調な商いとなっていた。クリスマス休暇中は全く動きがなかったが、昨日の夜中の12時頃からユーロ/ドルが激しい動きとなり、年末年始相場の始まりを告げている。

最近のユーロがらみの相場は比較的わかりやすい相場が続いている。13日移動平均線が下げ続けているうちは(移動平均が反転しない限り)、13-21日移動平均バンドが戻りの抵抗となっている。抵抗ポイントは13日移動平均線と21日移動平均線近辺のいずれかとなるが、ストップ・ロス注文を置いてこのポイントを叩けばよい展開が続いている。問題はクリスマスシーズンで値幅がでなかったことだが、昨日の相場は久々に大きく動いて一足早いお年玉となった。昨日のユーロの相場については後講釈でいろいろな解説がされているが、米国へのリパトリ玉がトリガーとなって、薄商いのなかをロボット売買が暴走したのが真相のようだ。

ユーロ/円(日足)

上段:13-21日移動平均バンド(水色)
下段:9日RSI(赤)


(出所:石原順)

ユーロ/ドル(日足)

上段:13-21日移動平均バンド(水色)
下段:9日RSI(赤)


(出所:石原順)

12月21日にECBが行ったLTRO(longer-term refinancing operations)3年物の資金供給オペは、市場予測を大きく上回る523行のユーロ圏銀行が4891億9100万ユーロを借り入れる結果となった。これはECBのバランスシートの拡大=量的緩和を意味する。欧州の銀行がECBに担保を提供し、その代わりにECBがお金を貸すオペレーションをやったわけだが、こういったジャブジャブの資金供給は基本的にユーロ安・株高を促すことになる。昨今の為替相場は大きくはマネーの量で方向性が決まってくる。上下動を繰り返しながらも、ユーロはやはり下ブレリスクが高いと言える。今後も戻り売りが有効だろう。

ユーロ/ドル(日足)次のターゲットは見えているが、突っ込み売りは避けたい?


(出所:石原順)

最後に、当面の豪ドル/円の見通しについてよく聞かれるので、筆者の見解を書いておこう。現在の豪ドル/円相場は日足を見ても週足を見ても、相場のど真ん中に位置している。この通貨が次に大きく動くのは、週足や月足の<三角保合>をブレイクした時である。大雑把に言えばそれまではレンジ相場である。トレンドのない平時の相場は9日RSIの40-60のレンジを循環し、トレンドが発生すると9日RSIの70-20レベルが天底となりやすい

豪ドル/円(日足)

上段:21日ボリンジャーバンド2σ(青)
下段:9日RSI(赤)


(出所:石原順)

豪ドル/円(週足)

上段:三角保合を形成中(青)
下段:9週RSI(赤)


(出所:石原順)

現在、投資家の注目を集めているのは豪ドル/円よりユーロ/豪ドルである。ユーロ/豪ドルは筆者の過去の注力通貨の一つであったが、2011年半ば以降はトレンドがなくなってしまったので、最近はあまりさわっていない。ユーロ/円を売り、豪ドル/円を買うとユーロ売り・豪ドル買いのポジションを持つことと同じ(ユーロ/豪ドルの売り)ことになるが、現在のユーロ売り・豪ドル買いの動きが保合離れとなるのかどうかに注目している。

ユーロ/豪ドル(週足)1.3を割り込んできたが、ユーロ売りトレンドは大きくなるのか?


(出所:石原順)

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