決算レポート:レーザーテック(受注高が急回復)、アドバンテスト(SoCテスタの回復が鈍い)、スーパー・マイクロ・コンピューター(業績好調だが売上総利益率は低下)
●レーザーテックの2024年6月期3Qは、売上高2.56倍、営業利益2.82倍。全社受注高が今2Q317.68億円から今3Q763.16億円へ急増したが、これはEUV露光装置対応のフォトマスク欠陥検査装置「Actis A150」「Actis A300」の引き合いと受注が活発なため。会社側は半導体設備投資は2024年暦年後半から回復すると予想している。今後6~12カ月間の目標株価を前回の4万6,000円から5万2,000円に引き上げる。引き続き中長期で投資妙味を感じる。
●アドバンテストの2024年3月期4Qは、7.9%減収、49.3%営業減益。メモリ・テスタがHBM向け、DRAM向けに好調だが、SoCテスタはスマートフォン向け、AI用GPU向けが伸び悩んでいる。会社側の2025年3月期予想では今下期から業績回復へ。目標株価を前回の8,600円から6,500円へ引き下げる。株価回復には時間がかかる可能性があろう。
●スーパー・マイクロ・コンピューターの2024年6月期3Qは、売上高3.00倍、営業利益3.82倍。売上総利益率は1年前よりも低下したが、大幅営業増益。2024年6月期通期の会社側売上高ガイダンスは前回の143~147億ドルから147~151億ドルに上方修正されたが、今4Qも売上総利益率は低下する見込み。2025年6月期も業績好調が予想されるが、成長資金の確保が重要になっている。目標株価は前回の1,900ドルを1,400ドルに引き下げる。中長期では投資妙味を感じる。