世界的な金融危機以降、「VIX」あるいは「恐怖指数」という言葉が新聞や雑誌でよく取り上げられるようになり、その知名度は急速に高まっています。
海外では、以前から恐怖指数(VIX)が株式のヘッジ手段として活発に取引されています。日本でも東京証券取引所に上場されているiPath® VIXシリーズを使えば、簡単に恐怖指数(VIX)に投資することができます。
「VIX」はVolatility Index(ボラティリティ インデックス)の略です。投資家が見込むアメリカのS&P500種指数の価格変動率を、シカゴオプション取引所(CBOE)が算出・公表しているものです。一般的に、将来の株式市場に対する投資家の不安心理を表す指標とされています。数値が大きいほど投資家が株式市場の先行きに不安を感じているということになります。
過去のデータを見ると、VIXはS&P500種指数とほぼ逆の動きをしています。特に2008年の金融危機や直近の欧州危機など、株価が大きく下げるような局面で、VIXは跳ね上がるような動きを見せています。
日経平均株価と比べても逆の動きをすることが多く、この特性から、VIXは株のヘッジ手段として日本でも広く利用されています。
iPath® VIX シリーズはそれぞれ「S&P500 VIX短期先物指数」と「S&P500 VIX中期先物指数」に連動しています。
「S&P500 VIX短期先物指数」と「S&P500 VIX中期先物指数」は、前述のとおりS&P500と逆の値動きをする傾向があります。従って、iPath® VIX シリーズもS&P500が下落する際が上昇します。
投資方法としては、現物の投資商品(通常の株式など)を保有しながら、値下がり時のヘッジの目的で、iPath® VIX シリーズを取引することが有効と考えられます。
iPath® VIX シリーズは2銘柄です。
コード | 名称 | 売買単位 | マーケット情報 |
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2029 |
|
1口 | |
2030 |
|
1口 | |
iPath® VIX中期先物(銘柄コード:2029)とiPath® VIX短期先物(銘柄コード:2030)の違いを解説します。
iPath® VIX中期先物(銘柄コード:2029)は、残存日数が5カ月になるようにVIX指数先物を保有し続けた場合のパフォーマンスである「VIX中期先物指数」を円換算した指数に連動します。
iPath® VIX短期先物(銘柄コード:2030)に比べると、株価急落時の上昇率は高くありませんが、相場回復時の値下がりもゆるやかになります。中期間で、相場急変に備えておきたい場合に有効です。実際に相場が下落(iPath® VIX中期先物は上昇)したタイミングで売却することによって、利益を得られる可能性があります。
iPath® VIX短期先物(銘柄コード:2030)は、残存日数が1カ月になるようにVIX指数先物を保有した場合のパフォーマンスである「VIX短期先物指数」を円換算した指数に連動します。
変動幅がiPath® VIX中期先物(銘柄コード:2029)よりも大きくなりやすく、過去のデータでは株価急落時に大幅に上昇する傾向にあります。
VIX中期先物より短期間での取引に向いていますので、大きく相場が下落しそうな時にタイミングを見極めて直前に投資する戦略に向いています。相場が下落(iPath® VIX短期先物は上昇)したタイミングで売却することによって、利益を得られる可能性があります。
iPathシリーズ(ETN)は国内株式と同様に、立会時間中であればいつでもリアルタイムの価格で売買ができます。
もちろん、指値注文や成行注文、逆指値注文などの条件注文も可能です。
また、iPathシリーズは、1口から購入が可能です。
取引手数料は、国内上場の株式と同一です。
バークレイズ証券が運用・設定するETNのグローバル・ブランド名は「iPath®(アイパス)」です。VIX以外にも様々なETNをお取引いただけます。
銘柄コード | 銘柄名 【略称】 | 注文 |
---|---|---|
2021 | iPath® 商品指数連動受益証券発行信託 【i商品】 対象指標は、世界のコモディティ市場全体の動きを表す商品指数で、コモディティ市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。 |
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2022 | iPath® 貴金属指数連動受益証券発行信託 【i貴金属】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、貴金属商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数は金及び銀の関連上場先物によって構成されています。 |
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2023 | iPath® 産業用金属指数連動受益証券発行信託 【iメタル】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、産業用金属商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数はアルミニウム、銅、鉛、ニッケル、及び亜鉛の関連上場先物によって構成されています。 |
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2024 | iPath® エネルギー指数連動受益証券発行信託 【iエネルギー】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、エネルギー商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数はブレンド原油、原油、灯油、天然ガス、及びRBOBガソリンの関連上場先物によって構成されています。 |
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2025 | iPath® 農産物指数連動受益証券発行信託 【iアグリ】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、農産物商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数はココア、コーヒー、トウモロコシ、綿、カンザス小麦、大豆、砂糖、及び小麦の関連上場先物によって構成されています。 |
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2026 | iPath® 穀物指数連動受益証券発行信託 【i穀物】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、穀物商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数はトウモロコシ、カンザス小麦、大豆、及びシカゴ小麦の関連上場先物によって構成されています。 |
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2027 | iPath® ソフト農産物指数連動受益証券発行信託 【iソフト】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、ソフト商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数はココア、砂糖、コーヒー及び綿の関連上場先物によって構成されています。 |
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2028 | iPath® 畜産物指数連動受益証券発行信託 【i畜産物】 対象指標は、S&P GSCI指数のサブインデックスの一つで、畜産物商品市場の投資パフォーマンスを図るベンチマークとされています。現在本指数は飼育牛、豚赤身肉及び生牛の関連上場先物によって構成されています。 |
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2029 | iPath® VIX中期先物指数連動受益証券発行信託 【iVIX中】 対象指標は、VIX先物契約の四番、五番、六番及び七番限月の日次ベースでのローリング・ロング・ポジションからの収益を測定します。 |
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2030 | iPath® VIX短期先物指数連動受益証券発行信託 【iVIX短】 対象指標は、VIX先物契約の一番限月と二番限月の日時ベースでのローリング・ロング・ポジションからの収益を測定します。 |
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株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。
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