Vol.12 日本株に着目した次の一手(欧州株との比較)

1.日本と欧州の現状

今回より、日本株に着目した次の一手と題して、欧州株との比較から見た日本株をご紹介したいと思います。
では、足元の市場環境を見てまいりましょう。
欧州では、いま、英国のEU離脱に注目が集まっていますよね!

先日までは、「合意なき離脱」による混乱が懸念されていましたが、いったん3月の離脱は延期となりました。しかし先行きは不透明な状況が続いています。また、EUからの離脱により英国に生産拠点を構える企業が、英国から他国へ拠点を移すことを検討するなど、今後の英国経済への悪影響も懸念されています。
また、EUにおいても、景気減速に対する懸念が高まっていることから、英国、EUともしばらくは難しい環境になるかもしれません。

日本はどうかというと、米中貿易戦争や中国経済の減速に対する懸念などリスク要因はありますが、企業業績は比較的堅調に推移していることから、投資妙味は依然あると思われます。

2.日本株に着目する理由(対欧州株)

次に株価の状況を見てみましょう。
以下のグラフは、2014年2月から2019年2月までの日本と欧州の株価の推移(円ベース)です。ご覧いただくとお分かりの通り、円ベースでは欧州株に比べ日本株のパフォーマンスが堅調となりました。特に2018年3月以降は、欧州株に比べ、日本株が良かったのがお分かりいただけると思います。

日本株と欧州株のパフォーマンスの推移(2014年2月~2019年2月、月次、配当込み、円ベース)

  • Bloombergのデータを基に楽天証券作成。2014年2月28日を100として指数化
  • 日本株:TOPIX(東証株価指数)(配当込み)、欧州株:MSCIヨーロッパ(配当込み、円ベース)
  • 上記は過去の実績を基に作成したものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。市場動向等によっては上記のようにならない場合があります。

最後に、実際に投資した場合の投資成果はどうだったのでしょうか?
以下のグラフは、日本株と欧州株にそれぞれ5年間投資した場合の投資成果(年率)になります。
日本株、欧州株とも5年間保有していると、すべての期間でプラスとなりました。そのため、この観点では、両方の資産は魅力があるといえます。しかし、直近の数値を見ると、欧州株のリターンが大きく低下しているのがご覧いただけます。先ほどご説明した、英国の問題や、EUの景気減速が影響していると思われます。

【下記グラフの見方】
各資産を5年間保有した場合のリターン(年換算)の推移を表示。例えば、横軸の日付が2019年2月のグラフは、2014年2月末に投資を始めて、5年後の2019年2月に投資を終了した場合のリターンを表示しています。

日本株を5年間保有した場合の投資リターン(2009年2月~2019年2月、年率)

  • Bloombergのデータを基に楽天証券作成。
  • 日本株:TOPIX(東証株価指数)(配当込み)
  • 上記は過去の実績を基に作成したものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。市場動向等によっては上記のようにならない場合があります。

欧州株を5年間保有した場合の投資リターン(2009年2月~2019年2月、年率)

  • Bloombergのデータを基に楽天証券作成。
  • 欧州株:MSCIヨーロッパ(配当込み、円ベース)
  • 上記は過去の実績を基に作成したものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。市場動向等によっては上記のようにならない場合があります。

結論として、まずは日本株を資産運用の核として始め、その後欧州を追加していく、そして、株式は値動きが債券等と比べて大きいことから、投資はある程度長期で持つこと(短期的な下落は我慢すること)も大切なことだといえます。ぜひ今後の投資のご参考にしていただければと思います。

  • 上記は投資における考え方の一例をご紹介するものであり、異なる投資手法もあります。また、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。投資に当たってはお客様ご自身でご判断いただきますようお願いします。

3.組み合わせファンドの一例

下記は、楽天証券の取扱ファンドのうち、日本株ファンド、欧州株ファンド(インデックス型を除く)の一部を紹介するものであり、ファンドの購入を推奨するものではありません。投資に当たっては、ファンドの中身を十分ご理解のうえ、ご投資いただきますようお願いします。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
運用会社 東京海上アセットマネジメント

主に「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式マザーファンド」を通じ、国内の金融商品取引所上場株式のうち、経営者が実質的に主要な株主である企業に投資する。銘柄選定に際しては、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成長性・収益性に比較して割安であると判断される銘柄を選別する。

注文 積立

MHAM日本成長株オープン
運用会社 アセットマネジメントOne

「MHAM日本成長株マザーファンド」への投資を通じて、国内の上場株式等に投資。ボトムアップ・アプローチによる投資銘柄選定を基本としたアクティブ運用を行う。銘柄選定にあたっては株式を独自の62業種に分類し個別企業の定量・定性両面にわたる綿密な調査・分析により厳選する。

注文 積立

新成長株ファンド
運用会社 明治安田アセットマネジメント

「新成長株マザーファンド」を通じて、高い成長余力を有するものの経営上の課題・困難に直面した為本来の実力を発揮できなかった国内企業の中で、それらの経営障壁を克服しつつある企業(新成長銘柄)に厳選投資する。投資に際しては徹底的なボトムアップ調査と詳細な分析を行う。

注文 積立

日興エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・ラグジュアリーファンド
運用会社 三井住友アセットマネジメント(2019年4月1日より、三井住友DSアセットマネジメントに社名変更)

主として「ヨーロピアン・ラグジュアリー・エクイティ・ファンド」を通じて、欧州のラグジュアリー株式(高級な商品やサービスを提供する企業、世界的に強固なブランドイメージを有する企業の株式)に投資する。原則として対円での為替ヘッジを行わない。運用は、エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・アセット・マネジメント(フランス)が行う。

注文 積立

フィデリティ・欧州株・ファンド
運用会社 フィデリティ投信

「フィデリティ・欧州株・マザーファンド」を通じ、主に英国及び欧州大陸の取引所に上場(これに準ずるものを含む)されている株式に投資する。欧州および世界の主要拠点のアナリストによる企業調査結果を活用、現地ポートフォリオ・マネージャーによる「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した運用を行う。原則為替ヘッジせず。MSCI ヨーロッパ・インデックス(税引前配当金込/円ベース)がベンチマーク。

注文 積立

楽天証券分類「国内株式」、「欧州株式 為替ヘッジなし」のうちファンドスコア3年で「5つ星」のファンドのうち、3年の騰落率上位ファンドから抽出(インデックス型ファンド、DC専用ファンドを除く)

  • 上記は2019年3月18日時点の情報を基に作成しております。

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