現在地
ホーム > 特集 > ”投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2009”発表 > 2年連続で投資ブロガーに支持されるバンガード・エマージング・マーケットETFの実力

2年連続で投資ブロガーに支持されるバンガード・エマージング・マーケットETFの実力

門倉貴史氏×加藤隆氏×新井党 低コストで新興国全体の成長をカバーする2年連続で投信ブロガーに支持されるバンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)の実力に迫る

"投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year"に2008年、2009年と2年連続で入賞した「バンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)」について、BRICs経済研究所 所長の門倉 貴史氏、同ファンドの運用会社の日本法人 バンガード・インベストメンツ・ジャパンの代表取締役 加藤 隆氏を迎え、新興国投資のトレンドと商品の魅力について語っていただきました。

圧倒的な低コストで好評価の新興国ETF

新井

今年1月9日に授賞式が行われた「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」で、バンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)が昨年に続き今年も入賞しました。常に投資信託を研究し情報発信をしている投信ブロガーに2年連続で支持された背景やVWOの魅力についてお話を伺いたいと思います。

門倉

海外ETFが入賞するとは、さすがに投信ブロガーの皆さんは情報感度が高いですね。VWOは「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動するETFですが、なんといっても、新興国全体を“パッケージ買い”できることが魅力ですね。新興国の株式マーケットは、成長しているといっても、先進国に比べるとまだまだ市場規模(時価総額)が小さく流動性も低いので、ETFを使って機動的に新興国全体に投資するのは良い選択肢だと思います。しかもVWOは非常に低コストだと聞いていますが?

加藤

おっしゃる通りです。「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動するファンドは他にもいくつかありますが、VWOは年0.27%という圧倒的に低い信託報酬が投信ブロガーの皆さんの高評価につながったと思います。

新井

楽天証券でもVWO人気は顕著ですね。VWOの取扱い開始は、2008年11月からと取り扱っているETFの中では後発ですが、2010年3月末の時点で海外ETFの資産残高が3位、週次の売買代金ランキングでも常に上位と大変人気があります。

米国籍ETF純資金流入ランキング

加藤

「新興国ETFならVWO」というのは、日本だけの現象ではなく世界的な流れになっています。2009年の米国籍ETFの純資金流入額ランキングでは、VWOは2位ですから。

門倉

新興国に投資するアクティブ型の公募投信の信託報酬は、一般的に年2%後半から3%台中心ですから、VWOはざっと10分の1ですよね。この0.27%という数字はバンガードだからこそ、ですね。

加藤

仮に信託報酬の差が2%だとすると、この2%が10年、20年という長期で考えると大きな差になります。今銀行預金で毎年確実に2%の利子を得ようとしても不可能でしょう。

新井

投資先を選ぶ際、インデックスファンドの「手数料の安さ」を重視する方が増えてきました。今のような景気が低迷している時期は尚更、コストに注意を払うことが重要ですね。

「アクティブはインデックスより強い」は誤解

新井

それでも新興国市場への投資は、アクティブファンドのほうが有利、という意見もありますが……。

門倉

いや、いまのような世界不況の局面では、アクティブファンドよりインデックスファンドの方が、評価が高くなりますよ。新興国の株価は、先進国とくらべるとかなりクセがあって、景気が拡大する局面では、先進国以上に株価が上昇しやすく、逆に景気が悪化すると、先進国以上に下落しやすい。アクティブファンドは市場全体の動きに比べて株価の反応がいい銘柄を選ぶので、景気拡大の局面では、パフォーマンスが目立って向上しますが、逆に景気後退の局面では、相対的にインデックスより落ち込みが大きくなる。これまでのアクティブファンドの構成銘柄は、どちらかと言うと輸出関連企業が組み入れられていることが多く、リーマンショックのような世界的な不況で貿易量が縮小する場面には弱い傾向があります。一方、調子がいい新興国の共通点は「内需が良好」なこと。アクティブファンドにおける内需関連銘柄の構成比率はそれほど高くはないことが多いので、パフォーマンスが向上しにくい側面もある。

加藤

他にも、新興国市場では一般的に売買コストが高く、これがアクティブファンドのパフォーマンスの足を引っぱる大きな要因となっています。このグラフをご覧下さい。米国バンガードの調査結果です。

エマージング・アクティブ株式ファンド対MSCIエマージング・マーケット・インデックス

新井

これは2000年から2009年の10年間の比較データですね。

加藤

新興国のアクティブファンドと「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」のパフォーマンスを比較したものです。2009年の1年間では、アクティブファンドの59%がインデックスに負けています。過去3年間では80%、過去5年では78%、過去10年間で66%のアクティブファンドがインデックスに勝てなかったという結果です。市場の効率性が高くても低くても、インデックスのパフォーマンスは常に平均にあります。インデックスに勝つアクティブファンドが多ければ、その分負けているアクティブファンドも多いことになります。インデックスの「いつでも必ず平均値」が取れる安定性は、長期でポートフォリオに組み込むのに適しています。

新興国23カ国への高い連動性を実現

門倉

VWOは何カ国の新興国をカバーしているのでしょうか?

加藤

23カ国です。「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークとするファンドは他にもありますが、VWOはベンチマークとの高い連動性もポイントです。VWOは、インデックスの構成銘柄とほぼ同じ銘柄で構成されていますし、極力現地の株式に投資する方針です。DR(外国企業が自国で発行する株式の代わりに発行する預託証券)の比率は15%程度しかありません。

新井

DRと現地株の値動きはかなり異なりますし、現地株のほうが流動性も高い。日本から個人投資家が買い付けできない銘柄も多いですからね。

門倉

流動性の低いDRには、すでにプレミアムがついていて、割高になっている場合も多い。トラッキングエラー(ベンチマークとの乖離)も大きくなりがち。現地の株式に投資している割合が高いVWOはベンチマークへの連動性という点でも魅力的と言えますね。

新興国特有のリスクと新興国の可能性

門倉

新興国は高い成長性が期待できる半面、1国だけで見るとカントリーリスクも大きい。とくに新興国は政治の動向や自然災害のリスクが顕在化しやすい。

新井

確かにそうです。

門倉

たとえばタイは、2006年9月に陸軍と警察によるクーデターがありました。政権交代するという報道をうけ、株価が大きく下落しました。天災リスクに関して言えば、今年はハイチに続き、チリでもマグニチュード8.8の大地震があって、経済もマーケットも大きな打撃をうけました。同じ規模の災害があっても、先進国なら、オフィスビルなど建造物の耐震性が高く、復興も早いのですが、新興国は、一度大きなダメージを受けると、なかなか立ち直れない。

過去11年の国別パフォーマンス推移

加藤

当たり前のことですが、単一国に集中投資すると、リスクが大きくなります。過去11年間の各国別のパフォーマンスのランキング推移を見ると2009年1位のブラジルでも、2008年は11位でした。バンガードができるだけ幅広い投資先への分散投資を提唱しているのも、まさにそのためです。

新井

先進国で構成されていた首脳会議のG7やG8が、今では新興国を含むG20になっています。今や、世界の政治・経済を語る上で新興国の存在は外せませんし、存在感は益々高まっています。新興国の成長に投資しようというのは自然の流れと言えますね。

新興国の成長を自分のポートフォリオにどう取り込むか?

新井

VWOを投資のコアに、という考えはどう思いますか?

加藤

VWOをコアにしてしまうのはリスクが大きい。たとえばバンガードのETFなら、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2009」で1位を受賞した世界47ヵ国の株式市場をカバーするVTをコアで持ち、その上で新興国のリターンを期待したい人はVWOをトッピングする、という使い方がよいと思います。

門倉

私も加藤さんと同意見です。新興国だけではリスクが大きいので、先進国を含めたマーケット全体に投資するファンドを中心に組むのがよいかと。長期で資産形成をする戦略の一つとして、新興国の比率を高くすることで、より高いリターンを狙うのもよいでしょう。新興国は短期的にはボラティリティ(変動幅)が大きいですが、新興国の潜在成長率(インフレを加速させない範囲で最大限達成可能な成長率、景気変動を除いた自然体で達成可能な成長率)は先進国を大きく上回ります。株価は中長期ではその国の潜在成長率と連動するので、長い目でみれば新興国への株式投資は先進国より相対的に高いリターンが見込めます。新興国への投資は「中長期で」が基本です。

加藤

「短期・集中」で単一国に投資した場合、たまたま政変などの時期にあたったら大きなダメージを受けますから「長期・分散」がいいですね。そして「低コスト」も重要なポイントです。将来のリターンは予測できませんが、コストは自分で選択できます。事前にじっくり比較・検討した上で投資ファンドを決めることをお勧めします。

新井

なるほど。長期で新興国全体の成長に乗りたいという方に低コストで投資ができるVWOは良い選択肢になりますね。本日はありがとうございました。

  ティッカーコード 名称 ベンチマーク 信託報酬 マーケット情報
注文 VWO バンガード・エマージング・マーケットETF MSCIエマージング・マーケット・インデックス 0.27%
  • 株価
  • 企業情報
  • チャート

プロフィール

BRICs 経済研究所 代表 エコノミスト 門倉 貴史

ウェブ:http://www004.upp.so-net.ne.jp/kadokura/

1995年慶應義塾大学経済学部卒業後、銀行系シンクタンクの研究員となり、社団法人日本経済研究センター、東南アジア研究所(シンガポール)へも出向。 2002年に生保系シンクタンクに移籍し、経済調査部主任エコノミストとしてアジアやBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)についての論文を数多く発表。2005年に退社し、BRICs経済研究所代表へ就任。現在は国内、国外の経済に関する著書や雑誌への執筆や、講演活動を積極的に行っている。2007年度~2010年度、同志社大学大学院非常勤講師。ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」木曜日レギュラーコメンテーター。

バンガード・インベストメンツ・ジャパン(株) 代表取締役 加藤 隆

1977年東京銀行入行。84年以降、同行および外資系3社で資産運用業務に従事。
ファンドマネージャー、コンサルタント、営業担当役員、日本支社代表を歴任。2003年から2年余り資産運用業界を離れ、古民家再生、田舎暮らし、自然農などの普及活動に専念。
2005年4月より現職。現在の目標は、投資家本位の投信事業の発展と、自然循環型生活スタイルの普及に貢献すること。心身統一合氣道二段。決して争わず天地と一体となることが修行の眼目。

楽天証券 外国株式事業部長 新井 党

1991年大和証券に入社。支店営業を経験後、北京・香港にてアジア株を中心とした機関投資家向けの販売プロモーションに従事。帰国後も、同社で米国株式を中心とした販売プロモーションを行なうなど、海外株式に精通している。
2004年楽天証券に転籍後、2008年に現職。米国株式をはじめとした外国株式の商品企画に従事。なかでも、2006年にネット証券で初めて取扱を開始した海外ETFは業界最多の取扱本数を誇っている。現在は、新たな外国株の投資手段であるCFDの普及に注力している。

海外株式・ETFのリスクと費用について

外国株式等の取引にかかるリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は、連動を目指す株価指数等の変動等により損失が生じるおそれがあります。
米国株式等の取引にかかる費用
米国株式等の委託手数料は、25米ドル(税込27米ドル)/1回(1,000株まで)がかかります。1回の取引が1,000株超の場合は1株ごとに2.0米セント(税込2.16米セント)追加されます。売却時は通常の手数料に加え、SEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が約定代金1米ドルあたり0.0000218米ドル(米セント未満切り上げ)。
中国株式等の取引にかかる費用
中国株式等の委託手数料は、約定代金の0.5%(税込0.54%)/1回がかかります(ただし、最低手数料500円(税込540円)/1回、手数料上限5,000円(税込5,400円)/1回)。カスタマーサービスセンターのオペレーター取次ぎによる委託手数料は、通常の手数料に2,000円(税込2,160円)追加されます。
アセアン株式等の取引にかかる費用
アセアン株式等の委託手数料は約定代金の1.0%(税込1.08%)/1回がかかります(ただし、最低手数料500円(税込540円)/1回)。カスタマーサービスセンターのオペレーター取次ぎによる委託手数料は、通常の手数料に2,000円(税込2,160円)追加されます。

楽ラップ

口座をお持ちでない方へ

まずは無料で口座開設

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

システム関連のお知らせ

よくあるご質問

お問い合わせランキング

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

「ログイン前の登録銘柄と同期する」設定をしていただくことでご利用いただけます。

設定はこちらから

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

お気に入り登録機能とは?