決算レポート:アップル(iPhoneの勢いが弱い)、アルファベット(検索広告は二桁の伸びだが、大きな回復はなかった)
●アップルの2024年9月期1Qは、2.1%増収、12.1%営業増益。前年同期に比べ営業日数が1週間短かったことも影響しているが、iPhone売上高が前年比6%増と低い伸びに止まった。iPhoneの採算改善で二桁増益となったが、今期はiPhoneに勢いがない状態が続く可能性がある。楽天証券の2024年9月期、2025年9月期業績予想を下方修正する。今後6~12カ月間の目標株価を前回の230ドルから190ドルに引き下げる。当面は投資妙味を期待しにくいと思われる。
●アルファベットの2023年12月期4Qは、13.5%増収、30.5%営業増益。検索広告の伸びが前年比12.7%増と前3Qよりも高くなり、1年前の利益水準が低かったこともあり、大幅増益となった。懸念材料は検索広告の伸びがメタ、アマゾンの広告事業に比べて低いことと、新型生成AI「Gemini」の性能問題。目標株価を前回の150ドルから160ドルに引き上げるが、当面は投資妙味を期待しにくいと思われる。