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第164回 「長期投資していて良かった」を実感する時

2013年12月17日

本当の運用成績とは

市井に生きる人々の財産づくりを本格的な長期投資でお手伝いしようということで、「さわかみファンド」は設定された。これまで14年3ヵ月間の成績は年率複利で3.9%(11月22日現在)と、預貯金よりはずっとマシだが、財産づくりというほどにはファンド仲間に貢献できていない。

リーマンショック後の株価暴落局面で、企業を断固応援しようと真っ正面から買い向ってきた。長期投資では当然の買い出動だが、その結果として2007年7月時点では9%台にあった成績からはずいぶん落ちてしまった。

しかし、安値をたっぷり買い仕込んできたから、それがいずれは運用成績の向上に反映されよう。まあ、どのくらいの上昇となるかは、これからのお楽しみとしよう。それはそれとして、長期保有型の投信における運用成績とは、一体どんなものだろうか。今月はそこに焦点をあてて考えてみよう。

プライベートバンキング・サービスの究極の目的は、「顧客資産を保全しつつ、ていねいに殖やしていく」ところにある。資産の保全といっても、何に対して財産を守っていくかの優先順位がある。

第1が戦争に対してである。戦争ともなると、国民の生活基盤そのものがズタズタにされる。命だって危い。そんな時でも、きちんと資産が保全管理されていれば、どれだけありがたいことか。

第2がインフレに対してである。インフレ到来ともなると、物価つまり生活コストが一気に高騰してしまう。すこしばかりの金融資産ではたちまち食っていけなくなる。とりわけ年金生活者は苦しくなる。

財産づくりというのは、インフレ到来にも耐えられるものでなくてはならない。近世以降の歴史をたどっても、世界経済はずっとインフレ気味に成長拡大を続けており、デフレの時期はそれほど長く続かない。つまり、預貯金中心では財産を目減りさせるだけである。

第3が中東の民主化運動にみられるような社会的混乱である。経済基盤や収入源がどうしても不安定となるから、そういう時こそプライベートバンキング・サービスに託してある資産が大きな力を発揮する。

第4第5に、ようやく景気変動や金利動向が顔を出してくる。年金をはじめとして一般的な運用は、なんのことはない第4第5順位の中で成績を競っているだけである。

戦争は別として、インフレに対する配慮に欠けた運用成績で良いものだろうか?

大量の資金バラ撒きと国債発行の先では

世界経済は紆余曲折を経ながらも、長期でみると4%前後の拡大成長を続けている。物価上昇も年にならすと、3%後半の数字を残している。やはり、財産づくりでは年6%ぐらいの成績を積み上げたいところである。

しかるに、米国の10年もの長期債で2.7%の利回り、日本の国債10年もの利回りは0.7%と、財産づくりには遠く及ばない。異常なまでの低利回りというのは、どちらの国債もそれだけ高値圏にあり、いつ下落リスクに直面するか知れたものではない。

もっと面倒なのは、先進国中心に未曾有の金融緩和と史上空前の資金バラ撒きを続けていることだ。国債も大量発行が続いている。金融バブル崩壊の後始末と景気回復がなによりも優先ということだが、その先のことも念頭に入れて財産づくり運用をしておかないと大変なことになる。

どういうことか?景気が回復してくるにつれ、大量にバラ撒かれた資金は暴れ出す危険性がある。また、金利も上昇しはじめる。それは、インフレ気味の価格高騰と債券つまり国債価格の下落を誘引する。景気回復過程ではごく自然の現象だが、年金など国債中心の運用では成績の大幅悪化に苦しむことになる。

一方、低金利時には株式に絞り込んだ運用姿勢を崩さない長期投資にはすごい追い風となる。景気回復で企業の業績向上が株価を押し上げるし、インフレ気味の景気拡大は経済活動をどんどん活発にしてくれる。

世界的にみても40年ぶりの債券から株式への資金シフト、つまりグレートローテーションも徐々に金融マーケットで顕在化してこよう。このあたりもしっかり押さえた財産づくり運用をしておきたいものである。

まあ、本格的な長期運用船「さわかみファンド」にゆったりと乗っていてもらえれば、今後の世界的な経済変動を読み込んだ長期航海を続けていくので、成績の約束こそできないがドタバタ大慌てすることはない。

【2013年11月20日記】

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