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第152回 株価は気にしない、応援株主になろう

2012年11月16日

なかなか株価は上がってくれませんね

ファンド仲間の皆様も、一般の投資家も、株価どうなっているのと言いたくなるような体たらく状態にある。

世界の株価は、まだましである。これだけ金融バブルがらみの問題を抱えて、国内経済にもしわ寄せが及んでいる先進国でも、株式市場は大きく売られながらもジリ高を続けている。

ところが日本は、まったくをもってダラシない相場展開となっている。政治の混迷や日銀の対応不足だけが、ダメ相場の原因ではない。

買いが入ってこないのだ。銀行は自己資本比率規制の強化で、生保はソルベンシーマージンの維持で、どちらも保有株は売っていく方向にある。といっても、すでに株式保有比率は相当に下がっているから、ここから先の売りのインパクトはそれほど大きくはない。

年金は2年前から、毎年の積み立て額よりも給付としての支払いの方が大きくなっている。彼らがリスク資産とみなしている株式投資ポジションは、もう既に減らしていく方向へ舵を切った。

投信は相も変わらず海外ものが新規設定の中心。この体たらく相場では、本格的な株式投信を手がける意向は出てきそうにない。日本株市場をずっと売り崩してきた株式持ち合いの解消売りも、ほとんど出尽くしたというのに。

外国人投資家は、この円高局面ではおいそれと日本株を買えない。ちょっと円安に振れるだけで、大きな為替損を蒙ってしまう。反面、円安に振れた時には大々的に買ってくるのは間違いないが。

残るは個人投資家。ちっとも上がらない株式市場に嫌気がさした人が大半で、「ここで買えば儲かる」と考える投資家はほとんどいない。

一方、預貯金マネーは「貯蓄から投資」どころか、「やっぱり貯蓄で」に回帰する動きの方が強い。こうみてくると、日本株は「なかなか上がりませんね」といいたくもなる。ファンド仲間の皆様にも、成績低迷で心苦しい限りである。しかし、ここが辛抱のしどころ。

相場は買えば上がる、応援はもっと腰のすわったもの

われわれ長期投資家は、目先の相場動向に対し「つかず、離れず」のスタンスで臨む。相場なんて買う人が多くなれば上がるし、売りが集中すれば急落する。ちょっと売り仕掛けをすれば、みなが大慌てで逃げまどう。

そういった相場動向に振りまわされて、儲かった損したと一喜一憂したところで、長期投資家が得るものはなにもない。もちろん、上がったり下がったりの値動きを小刻みに取りにいくこともしない。

考えたらわかるが、どの企業も日々の相場動向に一喜一憂していては、経営にならない。まともな企業であれば、いつでも将来需要を読み込んで事業経営にあたっている。いまのように景気がもたついている時ほど、将来に向けて拡大投資に集中しなければならない。成果を手にするのは、景気が良くなってからだ。

そうはいうものの、自社の株価動向に神経をつかい、株主の評価を意識している経営者も多い。この30年の間に、年金をはじめとして毎年の成績を追いかける機関投資家が、世界の運用ビジネスで主流をなすようになってきたからだ。四半期毎の決算を機関投資家が意識すればするほど、株価動向も目先追いになるのは仕方ない。その株価を多くの経営者は過剰なまでに意識しているのだ。

そんなことしていて、果してどこまで長期視野に立った経営ができようか。企業経営が、一年毎の成績を追いかける資金運用の機関投資家に振りまわされるようでは、まったくをもってお話にならない。

そこで重要となってくるのが、われわれ長期投資家である。日々の株価に一喜一憂することなく、どっしりとした投資スタンスで企業経営を応援していく。とにかく、経済の現場へお金をまわしてやって景気を良くすれば、その分け前つまり投資のリターンも後からついてくるのだから。

応援しようとする企業は世の中にとって、人々の生活にとって無くてはならない企業である。そういった企業の株価が大きく売られたら、ここは応援しようと買いを入れるのは当然のこと。

そして、相場環境が良くなってきて多くの投資家が買い群ってきたら、すこしずつ利益確定で売り上がっていく。そこで手にした現金は次の応援買いの軍資金となる。この繰り返しが、長期投資である。

株価が下っているとかグチャグチャいっていたら、応援株主の名がすたる。

(2012年10月24日記)

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