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第139回 頑張れ長期投資家

2011年10月18日

このまま投資していて大丈夫なの?

弊社の「さわかみファンド」はじめ、われわれ投信の直販仲間は、どこもお客様との接点を持っている。先週の直販トップによる定例ミーティングでも、各社それぞれ表記のような電話相談が結構あると報告された。

直販に電話をいただくお客様だけでなく、黙々とわれわれのファンドを信頼して保有していただいたり、積立て購入されている方々の間でも、どこかに不安の気持ちは隠せないと思う。「このまま長期投資していて、本当に財産づくりになるのだろうか」といった疑念が生じることもあるだろう。

ここは頑張りどころと申し上げたい。長期投資家でなければ踏ん張れないところといっても良いだろう。

世界の金融マーケットはずっとグラついており、各国政府や中央銀行は状況の立て直しに躍起となっているものの、あちこちで問題がとっかえひっかえで生じてくる。それを嫌気して、株価全般は大きく売られ直販ファンドの基準価額もストーンストーンと下がってしまう。

落ち着いて考えてみよう。いまのマーケット状況はいろいろな歪みが突出している。マーケットの歪みとは? 一番の歪みは、マーケット本来の取捨選別機能が効いているところだろう。弱いところはとことん売り叩かれるが、その代り強いところはどんどん買われるのがマーケット本来の姿。

それが金融バブル崩壊後は、みな一緒くたに売り叩かれている。というか、逆に買われても良いはずのものが一番ひどく売られているのだ。金融バブルで大暴れした銀行など各国の金融機関はバブル崩壊で巨額の評価損を抱え、ギリシャ向けなどの不良債権処理で身動き取れなくなっている。そういったところは、マーケットで売り込まれても仕方ない。

ところが、リーマンショックを受けて米国中心に信用不安を防ごうと大量の資金供給を続けている。その結果、債務残高増加で米国債の格付けが引き下げられた。本来なら、信用度が低下した米国債は大きく売られるところ。ところが、逆に買われて10年ものが2%の利回りを下回る有り様。

あるいは、金融マーケットの動揺と企業のビジネス動向とは直接には関係ない。業績好調の企業群が世界中でゴロゴロしている。それなのに、株式はリスクが大きいということで最も派手に売られている。

こういった合理性を欠いたマーケット現象は、それだけ世界中の投資家が動揺しているからのこと。いずれは落ち着きが戻ってくるだろうが、その時は現状の歪みが一気に是正されると思われる。

われわれ長期投資家としては、それまでの辛抱と考えたい。マーケットの歪みが解消に向かう段階で、株価も基準価額も大きく戻ってくると期待しながら。

経済はいつでも動いている

一般的に投資家はマーケットでの価格変動、とりわけ大きな下げに振り回されがちである。自分の大切な財産が目減りしていると思うと「このままで大丈夫か」と不安に駆られるのも人情である。

しかし、われわれ長期投資家はそこで浮き足立たない。まず、たとえマーケットが大揺れしたところで、投資対象を厳選している強みを存分に発揮できるのだから。

先ほども書いたように、金融バブルの後始末は今後も相当に長く尾を引くだろう。しかし、それと企業活動とは別である。現に、金融不安とか世界的な景気後退が騒がれている横で、多くの企業は着々と業績を伸ばしているではないか。つまり、われわれの投資対象はどんどん価値を高めてくれている。ところが、株価は金融不安とかで派手に売られているのだ。怖がるよりは、むしろ絶好の買い増しチャンスである。

現在のように、マーケットが混乱している時は、不安心理が多くの投資家の判断を狂わせがちである。好例が、米国債の10年もの利回りが史上最低水準にあることだ。世界で最も安心できる投資対象ということで最高値まで買い上げられているのだ。

これなど、マーケットに落ち着きが戻ってくるにつれて、10年の投資で年2%を下回る利回りなど「とてもではないが、投資妙味を感じない」といった投資判断に直面する。その時は、買われ過ぎた感のある米国債に売りが集中し、結果として利回りは大きく是正されるだろう。状況は、10年ものが1%割れの利回りとなっている日本国債も同じこと。

その段階で、債券売りと株式の見直し買い、つまりマネーの債券から株式へのシフトが世界中のマーケットで連鎖的に発生することになろう。なにしろ、いま現在は世界中で債券が安全だからと買われる一方で、株式はリスクが大きいといって売り叩かれているのだから。

(2011年9月21日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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