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第128回 長期投資で生活防衛しよう

2010年12月16日

自分ひとりだけ株を買っても

経済活動はお金をまわしてやることで、いくらでも元気になっていく。国民の多くがそこのところを意識して、預貯金に眠らせているお金のほんの一部でも長期投資に振り向けてくれれば、日本経済はたちまち活性化する。

政治がこれだけ当てにならないのだから、もう一般生活者が自己防衛の長期投資に踏み込んでいくしかない。幸いなことに、日本の個人や家計は国内総生産(GDP)の1.6倍ものお金を預貯金に寝かせたままにしている。金額にして762兆円もの預貯金(日銀速報、2010年6月末)の、たった5%でも引き出して経済の現場へ投入してやれば、とんでもないことになる。478兆円のGDPに対し38兆円の資金投入だから、途方もなく巨大な成長インパクトを生じさせることができる。

そう訴えて長いが、多くの人たちからは「考え方は理解できる。しかし、自分たちがちょこちょこ動いたぐらいでは、大した力にならない」といった反応が戻ってくる。実際、われわれと一緒に長期投資してくれる仲間が全国各地で着実に増えているが、日本経済はちっとも元気になってくれない。

それどころか、長期投資の基本は株を買うことだと言ってきているが、ずっと買ってきた割には株価全般はなかなか上がってくれない。景気回復も遅々としており、さっぱり自分の財産づくりにもならないといった声も聞こえてくる。また、日本の預貯金マネーは永久凍土(ツンドラ)みたいなもので、そう簡単に溶け出しそうにないとか、株価低迷で投信の基準価額はモタモタしてるじゃないかと批判するのも自由。しかし、ダメな現状をああだこうだといっていても、腹の足しにはならない。

まあ、そんなことに構わず長期投資を続けよう。たとえ、自分ひとりだけ動いても大した力にならないと思いたくなっても、くじけず頑張るのだ。

自助自立のモデルを示そう

はっきりしていることがふたつある。ひとつは、しっかり本格的な長期投資を進めると、自分の財産づくりにつなげていけること。国の政策も年金も今後どうなるか知れたものではない。自分の生活は自分で守る気概で、準備を怠りなくしておきたい。そこで、強力な助っ人となるのが長期投資である。

もうひとつが、そのうち「百聞は一見に如かず」効果が表面化してくるということだ。われわれ長期投資家は自助の意思で、お金に働いてもらい経済的自立を高めようとしている。いまはまだ大した成果はみえていないかもしれないが、いずれやることをやっておいた果実を手にすることになるだろう。

長期投資は人々の生活に不可欠な企業を応援しようと、不況時や株価が暴落している時には株をどんどん買い仕込む。みなが売り逃げに走る時ほど、株主になって応援する価値がある。景気が良くなり市場の混乱も収まってくれば、株価はどんどん上昇トレンドに入っていく。そこで利益確定の売りをすこしずつ出していくことで、それでもう十分に投資リターンを手にできる。

そうは上手くいかない? やってみればわかる。世界中の生活者が日々の暮らしで必要とする企業であれば、どんなことがあっても売上げが立つから潰れっこない。つまり、投資が紙切れになる心配はない。さらには、そういった企業の株を暴落時に買っておけば、「安い時に買っておいて、高くなるのを待つ」投資の大原則から一歩も外れていない。いずれは、投資のリターンがついてくるわけだ。

さて、日本中で預貯金ツンドラに安穏としている人たちは圧倒的多数かもしれないが、そこから得るものは年0.01%から年0.3%程度の利息収入のみ。それで十分といっている人達も、われわれ長期投資家が将来ニコニコしているのを見かけると、果してどんな心理状態になるだろうか。

おそらく、相当に心穏やかならない気持に襲われるはず。なにしろ、いまのままだと日本経済のジリ貧は続くし、給料もそうそう増えそうにない。また、自分たちは逃げ切り世代とばかり安穏としている高齢層にとっても、いまの年金制度がどこまで盤石かそれほど楽観はできない。これで、インフレの足音が近づいてきたら相当に慌てることになる。

いつかどこかで長期投資していた人々が輝きだすだろうが、その時はさすがの預貯金ツンドラも雪崩れを打って溶けはじめるだろう。

(2010年11月28日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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