現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 澤上篤人「さわかみ経済教室~中長期の資産形成~」 > 第124回 なんとかなるものなら、日本経済を元気にさせたい

第124回 なんとかなるものなら、日本経済を元気にさせたい

2010年10月18日

全国どこでも思いは一致している

かれこれ一年ちょっと、毎週末および平日夜のセミナーで必ずアンケートをとらせてもらっている。日本経済の現状に対しどう考えるか、ふたつの問いのどちらかに手を挙げてもらう。

アンケートは、日本の人口は減っていくし高齢化も進む。国の財政赤字は悪化の一途だし、借金残高は間もなく国内総生産(GDP)の2倍となる。どちらも先進国で最悪水準を独走している。年金もどこまで当てにできるか不安もいいところ。なにもかもが問題含みの日本を、どうとらえるかを問うている。

「もう、あきらめ顔で生きていくしかない」と思う人。あるいは、「うんざりさせられ通しの日本だが、なんとかなるのならすこしでも日本経済を元気にさせたい。こんなダラシない経済社会を子どもや孫たちに残すわけにはいかない」と意地を張りたい人。そのうち、どちらが自分の思いに近いか選んでもらう。

「どう考えても、残念ながらあきらめ顔にならざるを得ない。そんな中で自分だけは頑張ろう」という人はどのくらいおられますかと尋ねると、ほんの少数の方々が手を挙げられる。多くても、全体の1割ぐらい。

しめたと内心ニンマリしながら、「では、そういったダラシない状況は百も承知だが、それでは嬉しくない。できるものなら意地を張ってでも日本を元気にさせたい」と思う人は、というと大半の方々がさっと手を挙げてくれる。驚くなかれ、これが日本中あちこちで眼にする光景なのだ。

多くの人々が「なんとか日本経済が元気を取り戻してくれないものか」と切望している。子どもや孫たちに活力ある社会を残してあげたいと願う人々がほとんどなのだ。先週は、ある地方で出席者の70%ぐらいがもう引退された高齢者という、ウチとしては非常に珍しいセミナーがあった。そこでもやはり、「このままダラシない経済を放置するわけにはいかない」という熱い反応を圧倒的多数からいただいた。

これだけ日本経済をなんとかしたいという気概が国民の間で充満しているのだ。自助の流れさえできてくれば日本は蘇るぞと、毎週のように意を強くする。

政治がダメでも、預貯金マネーがある長期投資がある

経済は人々の毎日の生活と、それを支える企業の生産および供給活動とで出来上がっている。日々の生活と企業活動の間を、グルグルまわっているのがお金である。グルグルまわるお金の量が増えスピードが高まれば、景気は良くなり経済はいくらでも成長拡大する。

これはどこの国の経済も同じことで、かつての日本もそうだった。高度成長期の頃、日本人はひたすらまじめに働き、得た収入で欲しかったものを次々と手にいれていった。とにかくお金をつかいまくったわけだが、それで経済はどんどん成長していき将来不安などだれも感じなかった。

ところが最近は、もう買いたいものがないからと、以前のようにはお金をつかわない。人々がお金を使わないから、企業活動はスローダウンする。それで雇用が縮小し、一層の消費減退を招く悪循環となる。

この悪循環を断ち切るには、なんでも構わないからとにかくお金をつかうことだ。お金さえ経済の現場へ放り込んでやれば、経済活動は活発化する。だから公共投資ということになるが、国のさらなる財政悪化は将来のツケ回しにつながるという防衛本能が先立って、経済活動はなかなか盛り上がらない。

どうしたらよい? 「われわれ生活者が経済を元気にさせるのだ」という強い意志で預貯金マネーを引き出して長期投資にまわすだけで、日本経済はたちまち元気になるだろう。なぜ長期投資なのか? もう買いたいものはないのだから、これからも長く生きていく上でずっとお世話になるであろう企業の株主になるのだ。家電製品を買うのも株を買うのも、つかったお金が誰かの手に渡るという意味で経済効果は同じこと。

とはいえ、モノを買うと生産活動に直結するから、経済の拡大効果は眼に見える。一方、株を買っても現金が売った人の手に移るだけで、その先は見えない。しかし、この企業の株主になるのだという買いが続々と続けば、株価は上昇するし企業イメージも高まる。それは資産効果を生むと同時に、企業経営にとっては強力な応援メッセージとなり、やがて消費拡大と企業の積極投資につながっていく。つまり、経済活性化の起爆剤となるのは間違いない。

(2010年9月27日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに