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第121回 盛夏だ、長期投資を熱く語ろう

2010年9月1日

一般的な投資とは、ここが違う

われわれ長期投資家は、いつでも10年後20年後を視野において、「こんな世の中を築いていきたい」と願う方向へ、お金をまわしてやろうとする。といっても、「この会社、自分たちの願っている方向で頑張ってくれている。応援しなくては」で、その企業の株を買うだけのこと。応援するという以上は、最も応援しがいのある時に行動しなければ、長期投資家の名がすたる。

どういった時か? 不況時や株式市場の暴落時など、大多数の投資家が売り逃げに走る時だ。「損失リスクを最小限にしたい、とにかく現金化しておこう」という我先の売りが集中する時は、株価が大きく値崩れしていて応援したい会社がどんな株主に肩代りされてしまうか知れたものではない。

そういった時ほど、長期投資家が新たなる株主として登場し経営を守ってあげる価値がある。でないと、せっかく将来への夢を膨らませる経営をしているのに、わけのわからない株主に短期の利益追求をせまられることにもなりかねない。それでは「こんな社会をつくっていきたい」もなにもあったものではない。

で、投資のリターンは? 不況時や相場暴落時などによくあることだが、多くの投資家は日頃の価値判断も将来の利益成長可能性も捨てて売りに走る。そこを、こちらは相当に安く買っておいた。すこしでも状況が落ち着いてくれば、株価も暴落前の水準ぐらいまでは自然と戻る。その分だけでも、そこそこの投資リターンとなる。その上に、いずれ将来の夢が具体化する頃には大きなリターンも期待できる。

一般的な株式投資はといえば、ひたすら株価を追いかけては値上がり期待で買おうとする。それが故に、不況時や株式市場の暴落時など株価全般が大きく下がっているような時は、こんなところで買いにいっても損させられるだけだという損得計算と、まだまだ売られるという恐怖感から、なかなか買いを入れられない。下げ相場が底を打って、しばらく上昇軌道を固めた頃になって、ようやく買おうかなとなる。

機関投資家の運用とも違う

株式投資は企業の利益成長機会に参加することであるが、経済状況や投資環境の変化によって株価が大きく売り込まれることもしばしば。それで、多くの機関投資家は「株価が100円を割り込んだら要警戒、額面の50円を切ったら売却する」とか「無配株はポートフォリオから外す」といった内部規定を設けている。

経済環境の悪化や業績予想の下方修正などで株価下落はあり得る。そこからさらに一段と値下がりするリスクを回避し、投資損失をできるだけ最小限に抑えようというわけだ。顧客資産を守るため機関投資家として当然の心得である。

それが、「さわかみファンド」のような本格派の長期投資家は、そもそもの出発時点からして年金運用などの機関投資家とは違う。先ずは徹底的な企業リサーチをして、5年10年ぐらい先に大きく花開くような夢を共有できる企業を投資対象として選別する。将来が楽しみな研究開発をしているとか、この新技術が実用化されたらすごいことになるといった観点で、長期応援銘柄を選定するわけだ。

もっとも、夢を追いかけている間に経営が行き詰っては話にならないから、財務状況はじめあらゆる角度から事業分析をする。たとえば、いろいろな状況変化を織り込んだ上で10年先の予想財務諸表を作成し、徹底的にその会社の持続的な成長可能性を検討するのだ。

次に、どうせ応援するなら価値ある応援をしたいから、株価が大きく売られる時をじっと待つ。なにかの理由で暴落相場到来となるや、待ってましたの買い出動となる。安値をたっぷり買い仕込むが、最悪の事態となっても顧客資産全体を大きく毀損させない範囲で、真っ正面からリスクを取る。

この時、応援という言葉が真剣味を帯びてくる。一時的あるいはしばらくの間、株価が100円を切ろうが額面の50円を割ろうが無配となろうが、長期投資家は腹のすわった応援を続ける。

もちろん、暴落時に買い出動するものの、そのまま3年4年と水面下(コスト割れ)にあることもしばしば。だからといって慌てない。われわれが応援している会社はずっと頑張っている。ただ株価が低位低迷しているだけのこと。まさに長期で応援しがいがあるというもの。

(2010年8月6日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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