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第106回 2010年はこんな年にしたい

2010年1月18日

預貯金に眠る個人マネーが動き出す

世の中には、その潜在力がどれほどのものか、なかなかわからないものが結構ある。潜在していた力が表面化してきて、はじめてそのスゴサに驚くこともしばしば。

その典型が、世界最大の眠れる資源である個人の預貯金マネーだろう。国内総生産(GDP)の1.6倍にもあたる巨額資金が年0.1%から0.3%の富しか生み出さない預貯金に放ったらかしにされている日本の家計って、どれだけ豊かなのか世界の想像を絶する。皮肉に聞えるかもしれないが、世界からみれば日本人の生活水準は抜群に高い。その上に、信じられないほど巨額の金融資産を保有して余裕しゃくしゃくに映る。

ところが、日本の個人や一般家庭の多くがジリ貧を続ける経済を嘆き、雇用や年金など将来不安を高めるばかり。一部の高齢者層が悠々自適の生活でデフレ経済を満喫しているとはいえ、現役層の大半は日本経済の先行き見通しに明るさを見出せないまま不安顔の毎日。これまた、世界の人々の理解に苦しむところ。

どうして、預貯金に寝かせたままにしている796兆円を、ほんの一部だけでも「もうすこし、まともに働いてもらおう」としないのだろう? とはいえ、預貯金の60~70%分は60才以上の高齢層が保有しており、その人達にとって虎の子の金融資産は「安全確実な預貯金で」にこだわって致し方ない。

問題は、現役層が保有する30~40%分の預貯金240兆円から320兆円。日々の生活費から住宅ローンあるいは教育関係支出まで多額の支払い負担を抱えており、毎月のやりくりだけで精一杯という家庭がほとんど。とてもではないが投資にまわす余裕などはないといっているが、本当にそれでいいのだろうか。

ここへきて、預貯金だけではいけない、年金も当てにできないので長期投資しなければと考えている人は多くなってきた。ところが、現役層が抱える預貯金の10%だけでも「お金に働いてもらうと、日本経済がどれだけ活力を取り戻すか」をなかなかイメージできないが故に、「いま一歩を踏み出せない」人々が大半。

2010年にはそういった永久凍土(ツンドラ)状態の現役層の預貯金が動き出す年になると思われる。すでに本格的な長期投資に踏み切った人たちは全国あちこちにいる。その人達はリーマンショックなど金融危機の荒波にもまれながらも、ずっと長期の株式投資を続けている。その成果がおそらく2010年にはすこしずつ表面化してくるだろう。そうなってくると「百聞は一見に如かず」で周りの人々が刺激を受けるはず。

長期投資への雪崩れ現象

おそらく、2010年のどこかで預貯金ツンドラが溶け出して長期の株式投資に向う雪崩れ現象のはしりが見られるのだろう。理由は簡単で、世界の景気が回復基調を強めてきており、それを先見して各国株式市場がジリジリと下値を切り上げてきていることから、いずれ日本株市場も重い腰をあげよう。

どんなに日本の政策がもたつこうと、地球上68億余の人々の日々の生活は一刻として途切れることはないし、ほとんどの人々はより豊かな生活を求めてやまない。そこには膨大なビジネスチャンスが存在するし、現に日本企業の多くが世界経済の成長に飛び込んでいっている。そういった企業群の株価がいつまでも低位に放置される理由はない。

株価の一部でも力強い上昇に転じてくると、早い段階から長期投資に踏み切っていった人々の投資収益は急上昇する。多くの場合、預貯金の年0.1%とか0.2%といった利息収入では、とうてい追いつかない水準の投資リターンを手にする。それをみた本人はもちろん、周りの人々も大いに長期投資のすご味というか「やって良かった」を実感する。

ここまで来てくれたら早い。「なんだ、そういうことか」と、長期投資に対する認識が横へ横へと広がっていく。そうなると、預貯金を引き出しては長期の株式投資に向ってくる個人マネーが株価全般をグイグイと押し上げる展開となり、それが一層のツンドラ溶け出しを加速させる。

気がついたら、高齢者層の資金も長期投資の仲間入りをして日本経済はずいぶん元気になっている、といった図式が2010年後半にはみられるのだろう。政策を待たなくとも、個人マネーが長期投資に向うだけで民間版の景気浮揚をやってしまっている、といったことになるのだろう。

(2009年12月25日記)

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