現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 澤上篤人「さわかみ経済教室~中長期の資産形成~」 > 第105回 長期投資のリターン

第105回 長期投資のリターン

2010年1月4日

成熟経済では投資が不可欠

いまの中国やインドがそうだが、一国の経済が急成長している段階での消費エネルギーはすさまじいものがある。国民の間で豊かな生活を実現したいという願望が爆発しているから、とにかくお金を稼いでは欲しかったモノに買い群る。だから今回の金融危機でも、モノの価格が下がれば待ってましたとばかり買いが殺到して、あっという間に不況を打破してしまう。

ジリ貧に喘ぐ日本の現状からみればうらやましい限りだが、やり方次第で日本経済をいくらでも活性化できる。経済の発展途上段階では国内消費の爆発が成長エネルギーとなるが、日本のような成熟経済ではその役割を長期投資に果させるのだ。要は、お金を活発に動かしてやればいいだけのこと。消費でも投資でも構わない、お金の動きを高めてやればいいのだ。

そこで成熟経済においては長期投資が重要になってくる。もう買いたいモノはあまりないが、お金はたっぷり(あるいは、そこそこ)持っている。そのお金を長期の株式投資に向けてやれば、株式市場を経由して日本経済の現場へ資金が流れ込んでいくことになる。

経済なんてものは、お金が潤沢に流れ込めば放っておいても動き出す。企業活動が活発化すれば雇用も生まれるし、人々の収入増加で消費意欲も高まる。それが一層の景気拡大につながる好循環サイクルとなっていく。まわりまわって、国民全体の所得も高まることになる。

そう、いま大々的に株を買うことで日本経済を元気にさせてやれば、結果としてわれわれ自身の収入増加となって戻ってくる。投資リターンを手にする前に給与収入が増えてくれれば、これは文句ないだろう。

いま株を買って、なにひとつとして損はないのでは? これが、長期投資のリターンである。

長期投資家が株を買うと

バブルがはじけて20年になるが、日本経済はジリ貧傾向からなかなか抜け出せない。相次ぐ景気対策で国の財政赤字や長期債務はうなぎ登りに膨れ上がり、ゼロ金利政策で家計から300兆円を越す利子収入を奪ったものの、それほど効果は上がらない。

理由は簡単で、民間の自律的な動きが一向に高まらないからだ。バブル処理にしても銀行救済にしても、国のやってきたことは後向きの資金投入ばかり。一方で、ゼロ金利政策は家計の利子所得を奪い個人消費を冷やしただけのこと。これでは景気浮揚など望めない。

本当に日本の景気を回復させたいのなら、いま動ける人や企業を前向きかつ積極的な行動に移らせる政策を打ち出すべきである。それには、規制緩和と大幅な減税策が一番有効である。「どんどん動いてください。動けば動くほど、お得ですよ」と、水を向けてやれば誰だって動き出す。

ところが日本の政策は、バブルなどに踊って身動きとれなくなった企業や金融機関を救済することばかりに重点を置いている。表現は悪いが、ひん死の重病人にカンフル注射を打って100m疾走してくれというようなもので、どう考えても無理な話。だから、どれだけ予算を注ぎ込んでも死に金になってしまい、さっぱり効果は出てこないのだ。

まあ、なかなか変わらない政策を待っても仕方ない。われわれ生活者は自助の行動に入って行こう。それには長期投資に踏み込んでいくことだ。

個人や家計が長期スタンスで株を買うのは生活防衛そのものである。かつて高度成長期は次から次へと生活必需品を買い揃えていったが、その結果として企業の工場建設を促進させ雇用を創出し、国民の所得向上につながっていった。成熟経済においては、消費に代って積極的に株式投資することだ。それがジリ貧から抜け出す自助の行動である。

どんどん株を買ってやれば、どこかで資産効果と心理効果が発生する。株価が上昇すると投資家のフトコロ勘定に余裕が生まれ、消費拡大と企業の投資活動活発化をもたらす。また、経済全般の先行きに明るさが出てくるから、前向きの行動意欲を高まってくる。つまり民間版の景気浮場策をやってのけてしまえるわけだし、その相乗効果はきわめて高い。

(2009年12月8日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに