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第101回 大河小説と長期投資

2009年11月2日

時代の変遷と人々の生活

昔から時代の大きな変り目には、小説の題材となるような人間ドラマが繰り広げられる。それを、すぐれた人間描写で感動を呼び起こしてくれる作品に仕立て上げたものが大河小説である。

時の支配構造が揺らぎ、世の秩序は乱れるがままといった激動期に、主人公やその家族がどのように生き抜いていったのか、古典といわれる大河小説はいつ読んでも新鮮である。同時に長期運用に携る身としても、いろいろな示唆が得られる。

その最たるものが、「人の世は移れど、人々の生活は変らず」であろう。政治の主体が変わり権力構造に変化が生じても、一般庶民の生活は昨日と同じように営まれている。経済なんてものは、一般生活者の飲んだり食べたり着たりが集まったもの。人々が生きている限り、経済活動はどんな時代の変化をも乗り越えてずっと存在し続ける。そこに長期投資の題材がある。

今般、自民党による55年の政治に終止符が打たれて、民主党の政権に代った。選挙スローガンには、官僚支配からの脱却と生活者にやさしい政治を謳ってはいたが、具体的な政策はこれからひとつひとつ打ち出されてくるのだろう。いまはまだ、お手並み拝見の段階である。

ここで、大河小説をもち出してみよう。「民主党政治で日本がどうなる、こうなる」は、お茶の間の話題としては興味深々である。政策の内容も実行力も、さあどうなっていくかしっかり見守りたいと誰もが思うだろう。

ところで、われわれ一般庶民の生活は果してどこまで変わるのだろうか?政治主導で年金の制度などは大きく変わるかもしれない。だからといって、毎日の生活は自民党時代と比べなにも違わないはず。いつもと同じ時間帯で、食事したり仕事に行ったりするだけ。

もちろん、政治に新しい風が吹いて景気が良くなってくれれば、収入も増え雇用不安も遠のき将来不安は薄らいでくれる。それは、せいぜい毎日の飲んだり食べたり着たりの生活に、明るさを上乗せしてくれるぐらいのこと。

では、どういう時に一般生活者の生活が大きく変わったと実感できるのか?

長期投資を減税で促進させるのも一法

時の政治や制度に翻弄されることなく、一般生活者が一人ひとり経済的自立を目指して行動に移る時、世の中のありようは大きく変わる。

大河小説でも本当の主人公は、時代の変遷を越えてたくましく生き残る農民とか一般庶民である。ところが日本の場合、主人公である一般生活者はとても豊かであり、なお自分たちがどれほどの力を有しているのか、さっぱり意識していない。

国も貧しく経済規模も小さかった頃はともかく、日本は世界有数の富める国となって久しい。それが、バブル崩壊後ずっと閉塞感でふさぎ込んでいるという状態そのものがおかしい。将来のさらなる発展に向けて、一般生活者である庶民がいくらでも新しい大河小説を主演していけるのだ。

これから人口が減っていくとか、いずれ高齢者人口が国民の40%を占めるようになるとか、悲観的要因は山ほどある。しかし、その横で796兆円もの預貯金を居眠り状態に放置しているのも厳然たる事実である。たとえ労働人口は減っていっても、戦後64年間の労働で築き上げた富がGDPの1.6倍もあるのだ。それを活用すれば、まったく新しい成長発展モデルを描いていけるはず。

たとえば、本格的な長期投資を通して世界経済の成長に向けて、どっしりした長期安定的な資本を供給することができる。お金に働いてもらうわけだが、働かせ方に投資家一人ひとりの意思や価値観を乗せてやることで、自分も一緒に働いていくことになる。昔から資本家として尊敬を集めている人々は、みなお金の働かせ方を大切にしている。

そう、日本経済の本当の主人公である一般生活者が「プチお金持ち」というか「プチ本物の資本家」になっていく姿をイメージしてみるとおもしろい。

(2009年10月2日記)

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