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第98回 早や10年、次の10年20年は

2009年9月16日

長期投資家には先しかない

今日、「さわかみファンド」の10周年を迎えた。「もう10年たったんだな。歴史に残る暴落局面を2度も味わったが、なんとか複利にして年率2.56%の成績は残せたか」そんな感じ。いま念頭にあるのは、次の10年でどれだけ成績を伸ばせるかだ。それも、本格派の長期投資家らしく堂々と。

おそらく、次の10年は世界の経済や投資環境が波乱含みながらも上昇志向の強い展開となっていくのだろう。日本の土地や株式バブルも、世界の金融バブルも過去形となっており、株価全般に関して大きな暴落を引き起こしそうなバブルは世界中どこにもない。長期投資家にとっては超のつくほどおもしろいものになっていくはず。どう乗り切っていくか、挑戦のしがいがある。

バブルがあるとすると、債券市場かもしれない。世界各国が異常なほどに大量の国債を発行している。現在の金融不安を鎮め経済活動を活性化させるためには、財政赤字の急拡大も背に腹は代えられないということだろう。

世の中、大量に供給されたものは価格の低下を免れないのが道理。ものすごい勢いで大量発行されている各国の国債だが、いずれ値崩れの可能性も想定しておいた方がいいのかもしれない。

いくら、「国債だから安全、低利回りでも確実に利殖できる」といっても、それは不況でデフレ傾向が続いている間の話。景気が良くなれば、企業活動が活発化し資金需要は高まるから、市場金利も上昇する。金利と債券価格はいつも反比例の動きをするから、金利上昇は債券価格の下落を招く。

もちろん、世界中の景気が回復し経済活動が高まってくれば、各国は税収増で市中から国債を買い入れ消却できる。大量に発行した国債を次から次へと吸い上げてやれば、値崩れ不安は薄れる。

それはそれで長期投資家にとってはプラスの展開となり、なんの文句もない。こちらは、不況時にたっぷり株を買ってある。景気が良くなれば、株価も上がり運用成績も向上する。

逆に、大量発行された国債が値崩れをはじめても困らない。不況だデフレだと世の中が騒いでいる時に、われわれ長期投資家は国債などの債券買いに走ることはないのだから。

日本経済に新しい変化が

次の10年の間には日本経済は地殻変動を起こしはじめ、その成果が早くも見え出していると思われる。どんな変化か? 「預貯金から長期投資へのシフト」本格化だ。それによって、日本経済が政治に頼らず草の根的に活力を取り戻しはじめているという図式だ。

現在1,410兆円といわれている個人金融資産のうち、786兆円が預貯金と現金に眠っている。これから10年の間には、その10%分ぐらいは預貯金ツンドラ(永久凍土)から溶け出して、長期の株式投資に流れ込んでくると思われる。それが金額的には78兆円もの民間版の景気浮場策となり、経済活動全般を活性化させる。たった10%動くだけで、日本は元気一杯になる。

楽観的すぎる? 日本の個人は安全指向が強く、なかなか投資リスクを取りたがらない? とりわけ、高齢層はそこそこの貯蓄残高をもち、年金もしっかりもらえるから動こうとしない?

もう、そんなこといっている余裕はないはず。若年層中心に現役組の間では、年金も当てにならないし、また年金だけではとても足らない。この超低金利では預貯金に置いておいたところで大した財産づくりはできない。債券を買っても利回りは低い。「貯蓄から投資へ」は大事だと認識はしている。将来の財産づくりをきちんと進めていくためにも、さて何をどうするか?

そんなところへ、どこかで債券バブルが破裂したりすると、株式投資が有力な選択肢として急浮上してくる。うまい具合に、世界経済は金融バブル崩壊の痛手から立ち直ろうとしている。長期の株式投資をはじめるには絶好のタイミングとも考えられる。

ともあれ、長期投資に踏み切っている人々が全国あちこちで増えている。3年から5年もすれば、長期の株式投資をはじめた人たちの間で、それなりの成果が出はじめてくるのではないだろうか。ずいぶん差を広げられてしまっているのを見て、いまだ行動に移っていない人々も徐々に動き出し、それが雪崩れ現象を引き起こしていくのだろう。

(2009年8月24日記)

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