現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 澤上篤人「さわかみ経済教室~中長期の資産形成~」 > 第95回 長期投資は広がっていく

第95回 長期投資は広がっていく

2009年8月3日

意識の広がり

長期投資することが生活の一部になってくると、景気動向や株価の上下変動に一喜一憂しなくなる。もちろん、景気向上や株価の上昇は「いいぞ、この調子でいってくれ」と大いに歓迎するが。

反面、不況突入や株価全般が暴落となっても慌てふためいたり、恐怖におののくこともない。「それがどうした? 人々の生活がなくなるわけではないし、経済活動が消滅してしまうってことでもない。ただ、経済活動がすこしばかり縮小し、株価が下がっているだけじゃないの」で片付けてしまう。

それどころか、景気悪化や株価下落が永久に続くわけではないのだから、なにもかも叩き売られて安い今のうちに買っておこうとする。下降トレンドにある時は、人々の心理も逃げに傾きがち。考えられないほどの安値にまで売られてしまうものが続出する。玉石混淆で売り込まれている中で、宝物捜しをしない理由はない。「こんな安値で買わせてもらって、ありがとう」と言いながら。

世の中に落ち着きが戻ってくるにつれ、人々も平静さを回復する。つれて、「どうして、こんなに価値あるものがこんな値段に放置されているのか」といった見直し買いがドドッと集中する。結果、真空地帯を行くような価格上昇がみられる。大半は下げ過ぎたものが戻るだけのことだが。

いつも、この繰り返しである。一時は、「世の終りだ」とか「株をもっていると大損しそう」で売り逃げに走るものの、平静さを取り戻してみれば「なんで、こんな安値にまで売られているの」の見直し買いを急ぐのも同一人物というケースが、ひんぱんに発生する。「そんなにドタバタしなくてもいいのに」と、われわれ長期投資家はいつも横目で眺めている。

いってみれば、長期投資も慣れである。不安心理に駆られて逃げまわったところで、後になってみれば「なんで、ああも大慌てしたのだろう」と我ながら、おかしく思えてしまう。この経験を積むにつれ、長期投資するのが信じられないほど楽になる。

いま日本で、こういった本格的な長期投資に対する慣れというか、「長期投資はこんなものだ」という意識が急激に広がりだしている。これは、楽しみな展開である。

余裕の広がり

景気の悪化や株価暴落に泡を食わなくなってくると、自分でも信じられないほど気持の余裕が生まれてくる。「経済情勢が回復し、株価が戻ってくるまで待てばいいんだろう」で平然と構え、あれこれ思い悩むこともない。「ここは、なんとしても頑張らなくっては」といった悲愴さもない。

むしろ、「待っている間に、なにができるのだろう」といった新しい行動への意欲が増してくる。みなが売り逃げに走って安くなっているところを選り取りみどりで買ってしまった後は、なにもすることがない。そういった気持や時間の余裕が、新たなる展開を模索する原動力となっていく。

「買うべきものは買った。次はどんな手を打とうか」の前向きの行動姿勢が前面に出てくるにつれて、将来に対する楽観意識も高まってくる。これがまた長期投資を一層進化かつ深化させる原動力となっていく。

投資はいつも繰り返すように、将来を築いていく方向に資金を投入していくことである。「今度はなにをしようか」といった夢や思いの広がりを楽しめるようになってくると、投資リターンとか計算ずくの世界からどんどん離れていく自分に驚くはず。

すると、おもしろいことに将来を読み込む作業が、どんどん伸びやかになっていく。目先のあれこれをポンと飛び越えて、10年ぐらい先の社会や経済のイメージがいろいろ湧いてくる。それらのひとつひとつが長期投資のシナリオとなっていくわけだ。

いつも10年ぐらいの時間軸でいろいろ読み込みをしておくと、なにか突発的な社会経済現象が発生しても慌てることはない。世界経済全体の大きな流れの中でどのくらいのインパクトがある出来事なのか、大よそ推測できるから落ち着いて対処できる。

(2009年7月8日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに