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第94回 長期投資の勉強会

2009年7月21日

なんのため、誰のため?

この1年ほどで驚くほどの変化を感じるのが、各地で開催される長期投資に関する勉強会の充実ぶり。もともと、弊社ファンドの拡販や宣伝の意図は一切なし、テキストを使用したりで投資理論とかを小難しく勉強しようなんて気もなし。質疑応答ベースで、「長期投資って、どういうこと? なんのため、誰のため?」を、じっくり考えてみようということで、お手伝いをさせてもらっている。

来場された方々の質問をベースに展開される勉強会だから、どんな内容や雰囲気となるかは、その日その日の成り行き次第。それが最近は、「カッコ良いお金のつかい方って、どんなんだろう」とか「こんな社会にしていきたいな」で、やたらと盛り上がるのだ。

投資は将来へ向けて、お金をまわしてやることである。経済はより多くのお金が流れ込む方向で、拡大発展していくもの。だから、長期投資家がどのような方向へ資金を投入していくかは、でき上がってくる将来の社会や経済を大きく左右する。それ故、長期投資する一人ひとりがどんな夢や思いを抱いて市場に参加するかは、きわめて重要である。

そんな青臭いこと言ったって、儲からなければ話にならない? いくら長期投資の勉強が盛り上がったところで、マーケット全体が大きな売りを浴びれば、ひとたまりもないのでは?
そうでもない。先ず、これは投資ではよくあることだが、「儲けよう」「自分だけ儲けよう」と思っても、世の中そうは甘くはない。取ろう取ろうとすると、みな防御を固めて取られまいとするから、思うほどに取れやしない。逆に、「どうぞ、このお金を用立ててください」と相手の利益につながるようにしてあげれば、「ありがとう、お世話になりました」と幾ばくかのお返しが戻ってくることが多い。これが、投資のリターンである。

次に、マーケット全体が大きな売りを浴びたところで、株式市場なら株価が下がるだけのこと。企業の将来価値が激減したわけではない。むしろ、買い増しのチャンスである。

株価暴落で損したと騒ぐが、そこで慌てて売ってしまうと実損となるが、売らなければ痛くもかゆくもない。ところが、投資家の多くは株価が下がってマイナス勘定となっているだけなのに、失敗したと思い込んでしまう。その人たちも、株価が戻ってくるにつれニコニコしだす。

こう書いてくると、「それはそうだけど、実際は・・・・」と思われる方々も多いだろう。ところが、最近の勉強会場では「そうなんだよね。企業は頑張っているんだから、暴落時は応援してあげないとね」と、本格派の長期投資家らしい反応がビンビンと響いてくるのだ。実に頼もしい。

企業を応援するということ

人は目先の損得勘定に振りまわされやすいが、とりわけ投資となると過度に反応しがちである。株式投資でいうと、買った株がなかなか上がらないと不安に駆られるし、大きく下がると真っ青になる。

株価なんて、買う人が多くなれば上がるし、売る人が殺到すると下がるだけのこと。相場暴落時などは「世の終り」といって大騒ぎするものの、別に世の中も企業も消えてなくなったわけではない。そう考える冷静さを保っていさえすれば、右往左往することもないのだが。

ここで長期投資の基本的な考え方が活きてくる。われわれ長期投資家は「こういう社会を築いていきたいな」「こんな世の中を子供や孫たちに残してやりたい」と願う方向へお金をどんどん投入していく。あくまでも、夢や思いの実現に向けて、それを具現化してくれるであろう企業を応援しようということで株を買う。

株を買うということは、企業の経営に参加することであり、夢の実現に「ご一緒しましょう」ということでもある。長期投資家は「儲かりそうだから」といって株価を追いかけることはしない。

応援しようという以上は、どうせなら応援しがいのある時に行動する方がいいに決っている。それは、不況時やみなが売り逃げに走る相場暴落時だろう。逆に、不況時や相場暴落時はよほど熱く応援する気持がなければ、とてもではないが買い注文を出せやしない。

(2009年6月29日記)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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