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第84回 不安だろうが生活はある、そこに長期投資もある

2008年11月5日

大嵐も去ってみれば

よくセミナー会場で、「投資の勉強をするには、どんな本を読んだらいいのか」といった質問を受ける。「長期投資の勉強には、大河小説を読むのをお奨めします」と答える。

大河小説の多くが時代の激変期をテーマにして、そこで主人公ファミリーが歴史の大波に翻弄されながらも、どう生きていったかを描写している。参考にしたいのは、主人公のドラマチックな生き様や時代先見力だけではない。どんなに時代の激動に遭遇しようと、大河小説の背景にある農民や一般市民のように、大多数の人々は打たれ強くしたたかに生き残っていく。そこを見逃さないことだ。

世の中に落ち着きが戻ってみれば、何事もなかったかのように人々の暮らしはずっと続いている。長期投資家の拠って立つべきところは、まさにそこである。

そういった人々の日々の生活は、どんな時でもどんなことが起ころうとも、消えてなくなることはない。一人ひとりの消費は小さくても、多数の市井に生きる人々の飲んだり食ったり着たりが集って経済が時々刻々と出来上がっていく。その経済を下支えしているのが企業活動である。

今回の金融危機でもそうだが、世の中が終わるなんてあり得ない。ところが、なんとか危機とかいわれるような事態が発生すると、人は不安感を高め生活防衛意識から消費を抑えたりもする。それが景気減速につながり、一時的に景気が下揺れする時もある。だからといって、大半の人々は生活水準が落ち込むのを嬉しく感じるはずもない。

人は誰だって貧しくなりたいと思わない。どんなに現状を不安がろうと、一刻も早く脱出しなければと願う気持ちは、万人の共有するところ。そういった願いというか、生活水準を元に戻そうとする欲望が集ってくることで、景気はいつしか回復に向かっていく。

地球上67億人の毎日の生活は大河のとうとうたる流れであり、どんなことが起ころうと一時たりとも阻止はできない。

欲得意識が過剰反応を誘う

いつの暴落相場でも後になってみれば、たいていの人は「どうして、そうも慌てふためいた行動をしたのだろう」といった反省や後悔の念に駆られるもの。

これは、「儲けよう、儲けよう」とあせる投資家が陥りやすい落とし穴である。「儲けよう」の裏返しが「損したくない」であり、暴落相場では本能的に「損したくない、早く逃げなければ」で、売り急ぎに走ってしまう。結果的には、安値で叩き売りすることになる。

われわれ長期投資家は違う。時代の大きな流れを洞察し、早め早めの行動を起こすのが投資だが、そのベースとして大河小説に出てくるような一般庶民の生活をいつも念頭に置いている。「どんな時でも人々の生活があり、それを支える企業活動がある」という認識を持ち続ける限り、「毎日の生活に欠かせない企業を応援していくのが長期投資家の役割」と腹をくくれる。

応援するという以上は、できるだけ応援しがいのある時に行動すべきだろう。その点、暴落相場の渦中ではみながしゃにむに逃げ惑っており、そこで買いに行くことが一番の応援となる。

そうはいっても、われわれの買い資金が直接に企業の財務を潤す応援となるわけではない。われわれの買い資金は、その会社の株を売った人の手に移るだけのこと。

それでも、長期投資家が買えば買うほどに、その企業に対する潜在的な売りが吸収されていくことになり、将来の株価上昇の芽は着実に強まる。同時に、経済の現場へ資金を放り込むことで、経済活動そのものを活発化させる役割も果す。

不況とか暴落の最中に買いがどんどん集り、結果として株価上昇が早まるというのは、その企業にとっても光栄なことである。それだけ世の中の支持者が多いという証明であり、社会的イメージの高揚につながり今後のビジネス展開に有利となる。もちろん、民間版の景気対策にもなる。

これは、長期投資家にしかできない応援である。

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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