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第77回 夢と挑戦

2008年4月15日

今回は、個人的な夢と挑戦をまとめてみた。夢というか、あれもやりたい、これもやっておきたいを書いていくと、どうしても思いは弊社の業務を越えたところへまで行ってしまうし、時間軸も20年ぐらいになってしまう。

はっきりしているのは、ただの夢物語で終らせる気はないということ。ある程度の時間的ズレはあっても、ひとつひとつは必ずや実現させていく。だから、飽くなき挑戦である。

長期投資を一般家庭に

日本経済は少子高齢化で活力は失われていく方向にあるといわれるが、やり方次第ではいくらでも元気になれる。鍵となるポイントは、人も頑張るがお金にもしっかり働いてもらうことだ。

人間は働くことによって生活の糧を得ていく。それは、古来より不変の真理であるし、将来も変わることはない。

ただ、経済の成熟化にともない成長スピードは鈍ってくる。そこそこの生活水準を維持するには、貯えたお金にも働いてもらうことが重要となってくる。そこに長期投資がある。

うまい具合に、預貯金と生命保険に眠っている個人マネーが1,011兆円ある(日銀速報、2007年12月末現在)。これらの10%、つまり100 兆円が長期投資に向うだけでも、国内総生産(GDP)に対して20%と、信じられないほど大きなプラス効果をもたらすことになる。

経済は動いたお金の量でもあるから、一人でも多くの人々が「じゃあ、長期投資してみようか」と行動に移ってもらえれば、日本の景況は様変りに改善する。預貯金や生命保険に眠らせている資金の一部を長期投資に振り向けることで、日本経済が活性化し国民全体の収入が増えるのなら行動しない理由はない。

だれもが気軽に長期投資をはじめられる器となると、やはり投信だろう。それも、安心と信頼を前面に打ち出した本格派の長期保有型ファンドがどんどん世に出てくれると、これまで預貯金しかやったことなかった方々も参加しやすい。

投信など運用商品は、販売攻勢をかけて「売るもの」ではなく、実績の積み上がりをみて「売れていくもの」である。長期保有型の投信は口コミで世の評価を広げていく。

ありがたいことに、弊社のファンドも徐々にではあるが社会からの認識が高まってきている。同じ流れで、「おらが町の投信」グループのファンド群が全国各地で続々と産声をあげ、世の運用ニーズにお応えしていこうとしている。

良い世の中づくり長期投資

一般的に投資というと、値上がりしそうなものを人に先んじて買い、みなが続々と買い群ってきたところで売って、値上がり益を確保するものと理解されている。

株式投資ならば、企業の収益動向やビッグニュースを早めに察知して、安いうちに買っておこうと、みな血眼をあげる。いってみれば、良いところ取りをしようとするわけだ。

それもあってか、投資はしばしば「浮利を追うもの。額に汗を流して収入を得るのとは別もの」と解釈されてしまう。最近ならば、年金運用の一部が原油や商品先物市場に流れ込み、ガソリン価格や商品市況を押し上げている。年金の受益者からみれば運用成績向上は歓迎したいが、生活者に戻ってみると諸物価高騰は困る。この二律背反をどう解消するのか?

われわれの目指す長期投資は、地に足を下したものであり、人々の生活に貢献しようとする。不況時や相場暴落時に、資本家よろしく経済の現場へ資金を供給するのだ。

みなが売り逃げに走っている時に、「売りものは全部、こちらが引き受けよう」と買いまくる。一見すると、割りに合わない投資をしていると映るかもしれない。しかし、景気の回復と経済の拡大再生産のためには、誰かが資金を投入してやらなければならない。

そんなのんびり投資で運用成績が上がるのか?投資運用も企業収益も経済活動全般も、人々の毎日の生活が集ったものの中にある。人々のすこしずつでも豊かになりたいという願いに貢献して、はじめて長期投資のリターンという報酬が得られる。

自分さえ儲かればで強欲に走ったところで、社会の利益に反した繁栄は永続きしない。長期の財産づくり運用は、人々の生活向上に資する流れを下支えしていくところにこそある。

機関化現象の流れに一石を投じる

年金運用などを中心に機関投資家化現象の進展は世界の潮流である。多くの受益者の期待を背に、どの機関投資家もできるだけ安全確実に投資収益を高めようと努力する。

ただ、リスクを避けつつリターンを狙おうとするのは、もともと無理な話。ムシが良すぎる。ある瞬間、部分的に無理が通っても長続きはしない。なぜなら、「儲けたいが、損はしたくない」は万人の願うところであり、そうそうムシの良い話が通用するはずもない。

まして、機関投資家は巨額の運用資金を抱えており、「リスク少なく、リターンは多く」を狙って、小器用に運用していくのは至難の技。金融工学を駆使したデリバティブ(金融派生商品)を活用するなど様々な手は打っているが、運用収益の積み上げにはどこも苦労している。どこかで、今回のサブプライム問題のような暴落相場に遭遇しては痛手を蒙ることもしばしば。

投資というのは、その場その場の価格差を取りにいくものではなく、将来価値の高まりを早め早めに買っていくものである。リスクがどうのこうのといった意識よりも、世の中の価値評価(市場価格)に先行しようとする意思と行動力が問われる。

市場の価値評価が高まってくるまで、2年とか5年とかの期間をじっくり待つ。だから長期投資なのだが、これが機関投資家には難しい。1年毎の成績評価で運用能力が評価される以上、どっしりした長期運用などやっておれない。

ここに、機関化現象の進展が抱える「世界の運用の短期指向化」という問題がクローズアップされてくる。年金などが受益者の大切なお金を運用するからといって、安全確実に毎年の成績をあげようと頑張れば頑張るほど、本格的な長期投資からは遠ざかっていき市場変動にほんろうされやすくなる。だからといって、誰も機関化現象の弊害とジレンマを止められない。

われわれは、自分の意思と判断で集ってもらえたファンド仲間の皆様と、本格的な長期投資を実践していき、ゆったりと世の中や社会に貢献していく。

お金をつかって、いい世の中づくり

お金は抱え込んではいけない。消費でも投資運用でも、あるいは財産づくりしたお金も、どんどん手放してやらなければ経済はまわらない。経済の現場にお金がまわってこないと、景気は落ち込むし、企業や生活者の収入も減る。誰にとっても嬉しくはない。

長期投資を続けていくと、お金を手放すことがどれだけ大きな役割を果すかがわかってくる。そうなると、次は「何に対して、お金をつかうか」という課題が浮上してくる。

もちろん、生活に必要なお金は放っておいても財布から出ていく。その先の余剰資金で、ぜいたく三昧にふけるもよし、あるいは小欲知足で世のためにつかう道を考えるもよし。ゆったりとした長期運用で生まれてくる余裕を、どんどんつかっていく楽しみもまた格別である。

自分としては、余裕のできたお金は「いい世の中づくり」にどんどんつかっていきたい。自然豊かな生活空間で、人々が心やさしく思いやりにあふれて暮していける社会を建設していく。

その具体化がヴィレッジ建設ということだが、別にわれわれのヴィレッジに限る必要はない。日本各地あちこちで、もちろん世界中で「おかげ様で」とか「お互い様」といった言葉が交わされる生活空間ができていったら最高である。とりわけ、子供たちが伸び伸びと跳ねまわりつつも、社会規律と基礎教育はしっかり身につけていける環境を整えてあげたい。将来を担う世代に対する大人の責任である。

自然環境や歴史・伝統・誇りを大切にしていく責任もある。日本経済の拡大発展と効率化追求の波に押し流されてきた地方社会や文化、そして各地の農林水産業にどうお金を回していくか、やり甲斐のある挑戦である。

さらには、荒れ果てた山林や農地を手入れしたり、相続などで細分化されてしまう土地や由緒ある歴史的建造物などを譲り受けて保全したりで、お金はいくらあっても足らない。

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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