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第281回 2013年の円相場は1995年相場の再来か?

2013年2月7日

2013年の円安相場は1995年の円安相場と似ている。榊原財務官の下で円売り協調介入が行なわれた1995年の円安相場と、デフレ脱却を掲げた2013年のアベノミクス相場はやや事情が異なるものの、「政策転換相場=国策相場」という意味では同じだ。

ドル/円(日足) 1995年4月からの上昇相場と2012年9月からの上昇相場(緑のゾーン=1年間の動き)


(出所:石原順)

ある通貨ファンドはドル/円チャートのパターン分析から、「2013年のドル/円相場は3割高する可能性が大きい。9月13日安値77円13銭からの3割高は100円26銭である。100円に到達する可能性は十分ある」「円安の上限目処としては、日米購買力平価(OECD算出)の104円レベルだ」と強気の円安見通しを述べている。

ドル/円(日足)のアナログチャート 2013年相場は1995年相場との類似性がみられる

このチャートからは、来週末(113日目)くらいに一旦ドル高・円安のピークの可能性もあるので一応注意か?
2012年9月からの上昇相場と95年4月からの上昇相場の比較(95年は4/18、2012年は9/13が起点・横軸は起点日からの経過日数)


(出所:石原順)

OECD算出の日米購買力平価 1980年~2012年

2012年12月末の日米購買力平価は103円90銭


(出所:石原順)

先週のレポートで取り上げたように、ドル/円(月足)は1982年からの3点を結んだ長期抵抗線を上抜いてきている。昨年1月に2007年からの長期抵抗線を上抜いた時と同じく、相場の底流では大きな円安転換が起きている。一本調子の上げはないだろうが、月足ベースでみると「2007年からの円高の38.2%戻し水準である95円や半値戻し水準の100円」も視野に入ってきたと言ってよいだろう。現在の中期円安トレンド相場は、ドル/円(週足)の26週標準偏差ボラティリティがピークアウトするまでは終らない。

ドル/円(月足) 1982年からの長期抵抗線(赤の斜線)を上抜き95円が視野に!


(出所:石原順)

ドル/円(週足)とMACDの売買シグナル チャートの赤い部分は暴走相場?

上段:26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21週ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

2月5日の夕方、白川日銀総裁が4月8日の任期切れを前に3月19日に辞任するというニュースが流れた。このニュースを受けた市場は「野田解散→円安・株高」との連想から一斉に「円売り・日本株買い」に動いた。しかし、ドル/円の94円・日経の400円高というのは少し下品にやりすぎたようだ。ドル/円は94円を付けたあとは反省相場となった。

白川日銀総裁辞任を受けて、市場の興味は「日銀総裁・副総裁人事」へと移っている。総裁候補として元日銀副総裁の武藤敏郎大和総研理事長、元財務官の黒田東彦アジア開発銀行総裁、元日銀副総裁の岩田一政日本経済研究センター理事長、デフレ脱却に積極的な岩田規久男学習院大教授、伊藤隆敏東京大学教授らの名前が浮上している。ファンド筋には岩田一政日本経済研究センター理事長や岩田規久男学習院大教授の受けがいいようだが、そうなればファンド勢は歓迎するだろう。

野党が参院で多数を占める状況を考えると候補者選びはなかなか難しいが、新日銀総裁人事は円安要因である。上記の次期日銀総裁候補はいずれも「大胆な金融緩和に消極的だとして日銀に批判的な姿勢」を明確にしており、誰になっても、“嫌々やっています”というネガティブな姿勢はとらない。参議院選までは基本的にアベ・プット相場が続こう。

「押し目待ちに押し目なし」となっている円相場だが、短期筋は4日移動平均線レベルを押し目買いゾーンとしているようだ。その下の押し目買いゾーンは21日ボリンジャーバンド+1シグマの水準である。そのくらい思い切っていかないと、直近の相場は「買わしてくれない」のである。

以下のチャートは昨年9月からのドル/円相場の日足だが、ある通貨トレーダーにドル/円の押し目レベルを聞いたところ、「日足MACDの売りシグナルが出た【次の日】にドルを買う(円を売る)」と述べている。

ドル/円(日足)とMACDのシグナル

一番上の青い移動平均線が4日移動平均線


(出所:石原順)

日足MACDの売りシグナルに買い向って儲けているとは冗談のような話である。「売りシグナルを買い場(ネガティブ・インディケーター)にしている」とは驚くべき発想だが、今の相場は調整と言っても「スピード調整」しかないということだろう。

さて、先週までADXや標準偏差ボラティリティが下落傾向で「調整相場」となっていたドル/円相場は、ブログ『日々の泡』でもお伝えしたように、トレンド相場(ADXや標準偏差ボラティリティが上昇傾向)に復帰している。ドル買いトレンドが発生しているので、日中の動きとしては上限が13日移動平均線+3%乖離水準、下限が21日ボリンジャーバンド+1シグマの間の推移となりやすい。

ドル/円同様に、ほとんどのクロス円の通貨ペアで現在「円売りシグナル」が点灯する円売りトレンド相場となっている。その中で現在最も弱い?のが豪ドル/円であるが、欧州通貨の対ドル相場と比べて豪ドル/ドルが軟調なので上値が重くなっている。

今の相場はドル/円が最も組みしやすい。今年は10年に一度のバブル相場である。筆者は日足のみならず、1時間足などの短い時間足の取引にも積極的に参入している。相場の変動率が高いと言うことは収益機会も多いが、思わぬ損失を被る可能性も大きい。皆さん、ストップロス注文をお忘れなく!

ドル/円(日足) 円売りシグナル点灯中

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

ユーロ/円(日足) 円売りシグナル点灯中

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

ポンド/円(日足) 円売りシグナル点灯中

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

カナダ/円(日足) 円売りシグナル点灯中

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

ランド/円(日足) 円売りシグナル点灯中

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

豪ドル/円(日足) 悪い相場ではないが、トレンド指標の上昇がまだ見られない

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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