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第265回 久々に儲け話が聞こえてきた為替市場

2012年10月18日

9月半ばから続いていた「手仕舞い相場」が転機を迎えつつある。米国投信やファンドの売りも10月15日で概ね峠を越えた。例年10月相場はリスク回避のバイアスが強いが、現在、リスクオンの流れが徐々に出来つつあるのは、ムーディーズのスペイン国債(ジャンク級)格下げ見送りで「米大統領選挙までは危機は起こらない」と割り切った判断をした投機筋がリスクテイクに動いているからである。

9月半ばからなかば開店休業状態にあった筆者も、今週からダイナミックに動き出している。
それは為替市場に「異変」が起こっているからだ。9月半ば以降調整相場が続いていた為替市場は、今週に入って「トレンドの萌芽」が見えてきた。

ドル/円相場は概ね半年間休養相場となりエネルギーを蓄積していたが、今週の相場で78円~79円という最近の狭小レンジを上にブレイクし、14日ADXや26日標準偏差ボラティリティが同時に持ち上がりつつある。これは「ドル買いシグナル」である。

長いレンジ相場が続いているドル/円相場なので、今回の「ドル買いシグナル」も“ダマシ”に終わるかも知れない。しかし、筆者は損失覚悟でドル/円の買いに動いている。現在の14日ADXや26日標準偏差ボラティリティの形状を考えると、大きなトレンド相場に発展する可能性もあるからだ。大きなトレンドをゲットする(外さない)ためには、損失は相場についていくためのコストと割り切って、相場に付いていくのが筆者のやり方である。もちろん損失はストップ・ロス注文で限定されている。

ドル/円(日足) 「ハロウィン・サプライズ」でトレンドは強化されるか?

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

ドル/円相場の転換は11月や1月が多いが、ドル/円(月足)相場は20カ月移動平均線の攻防となっている。ドル/円相場は過去6カ月間、20カ月移動平均線の下で「円高トレンド」を続けてきた。果たして、10月月足終値ベースで20カ月移動平均線を上抜いてくるのか、注目のポイントである。本日の日経新聞1面には「日銀追加緩和検討へ」の文字が躍っているが、一部の投機筋は10月30日の日銀金融政策決定会合が「ハロウィン・サプライズ」になると言ってドル買いを煽っている。

ドル/円(月足) 20カ月移動平均線の攻防 月足終値で上抜けるか?

10月18日現在、79円07銭付近の推移となっている


(出所:石原順)

ドル/円相場よりも明確なトレンド発生となっているのが、ユーロ/ドルとドル/スイスである。この2通貨は調整相場終了からレンジ・ブレイク相場に発展しており、14日ADXや26日標準偏差ボラティリティの形状も申し分ない。損失を限定し(21日ボリンジャーバンド1シグマが筆者の基本的な手仕舞いポイント)大きな相場(トレンド)を狙うという筆者の「順張り手法」からは、相場へのエントリーはマストの状況である。

ユーロ/ドル(日足) 危機先送りで、米大統領選挙までは戻りを試すのか?

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

ドル/スイス(日足) レンジ・ブレイク相場

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

ドル/円相場やユーロ/ドル相場の両方にトレンドの萌芽が見られることから、ユーロ/円相場は一番効率よく上げている。2012年のクロス円相場の中ではユーロ/円相場が最も美しいトレンドの循環を形成しており、筆者にとっては人気の豪ドル/円相場より与しやすい通貨ペアである。

ユーロ/円(日足) 9月高値が視野に…

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

豪ドル/円は相変わらず照会が多い。現在の豪ドル/円の相場は、「レンジ相場」という範疇で見ると周期的な天井圏にある。相場は6月以降の周期的な相場の天井ポイントである21日ボリンジャーバンド2シグマに到達しており、ストキャスティクス(5.3.3)が90超、9日RSIも70超と「逆張り投資家にとっては天井圏」となる。

豪ドル/円(日足) 周期的な相場の天井に到達

上段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)・2シグマ(紫)
中段:ストキャスティクス(パラメーター5・3・3)
下段:9日RSI(鈍感バージョン)


(出所:石原順)

豪ドル/円(日足)とフィボナッチのファンライン


(出所:石原順)

もちろん、ストキャスティクスもRSIも上昇している限りは豪ドル買いが続く。そもそもトレンドとは周期的な相場の天井の先に発生するものであり、豪ドル/円相場が天井だと言っているわけではない。

問題は豪ドル相場自体のトレンドがはっきりしないことにある。先週のレポートに「豪ドルはトレンドの出にくい通貨である」と書いたが、下の豪ドル/ドルや豪ドル/円のチャートを見ていただきたい。豪ドル/円はともかく豪ドル/ドルにはトレンドがない。

ユーロ/ドルやユーロ/円のチャートと較べると、14日ADXや26日標準偏差ボラティリティの形状が“グチャグチャ”なのがわかる。現在、豪ドル/円にも「豪ドル買いシグナル」は点灯しているが、ユーロ/円と比べるとトレンド的に見劣りするというのが筆者の感触である。今後の相場については、トレンド指標の推移を見守りたい。

豪ドル/ドル(日足) 豪ドルはトレンドを持ちにくい

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

豪ドル/円(日足) トレンド指標が今後明確に上昇してくるかが問題…

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

やっと為替相場に動きが出てきた。為替市場では久々に儲け話が聞こえている。筆者はトレンド相場発生の確率に期待するが、相場に絶対はない。ストップ・ロス(損切り注文)だけはどんなことがあっても事前に置いておきたい。

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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