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第262回 10月相場の特徴と米大統領選挙までの投資戦略

2012年9月27日

9月相場も終わりを迎えようとしている。9月初旬のレポートに「9月は一般的に月間パフォーマンスが1番悪い月という印象があり、海外では節税対策の売りが出る月である。投機資金の逃げ足は速い」と書いた。QE3発動で突発高はあったものの、終わってみれば株式市場は概ね「往って来い」の展開となっている。

ブラジルボベスパ指数(左)・NYダウ(中央)・上海株(左)の日足

9月相場=黄色のゾーン


(出所:石原順)

さて、10月相場が始まる。ジェレミー・シーゲル氏や前田昌孝氏の研究では、「株式は10月末から4月末までが買いがワークしやすい期間」となっている。為替相場のトレンド転換が起こりやすいのは「11月から1月」である。そういったアノマリーからは、10月相場というのは「相場転換の手前の月」である。

株式の世界では10月は9月に次いでパフォーマンスが悪い月である。米国投信の10月決算やヘッジファンドの10月・11月決算がその要因となっている。米国投信は損益通算から株の10月に損切りを行なうことが多い。ファンド勢は解約に備えて現金確保のためのポジション解消を行なう。つまり、9月同様、10月も「手仕舞いの月」と見ておく必要があるだろう。

ECBのドラギ総裁の「信じて欲しい」発言以降、金融市場はリスク・オンの相場となったが、9月13日のQE3発動前にはポジションがパンパンに膨らんでいた。このポジションが「材料出尽くし」で手仕舞われているのが現在の相場である。

さて、為替市場では1月から9月中旬までは「いくつかの通貨ペアで大相場が発生する」という悪くない相場が続いてきたが、9月中旬以降はほとんどの通貨がトレンド(相場の方向性)を失っている。

無理をする必要はないが、これでは商売にならないので、いくつかのファンドに「10月相場の戦略」を聞いてみた。その結果、相場の見方は以下の2つに分かれている。

  1. 世界中で不景気色が強まっているので相場の上値は重い。一方、米・欧・日の金融緩和効果で相場の下値も限られるだろう。「カネ余りと不景気のせめぎあい」から、相場は一定のレンジで動く。元々、2008年のリーマン危機を除けば、「米大統領選挙年の相場は動かない」のが基本である。10月は売りバイアスが強いが、オバマが「選挙前に危機を起こすな」と欧州首脳に懇願しており、11月の米大統領選挙前の相場暴落は考えにくい。だから、レンジを決めてリスク商品の押し目買いを狙う。
  1. 金融緩和で世界中をカネが回っているような報道を目にするが、世界を一周して不良債権処理という「落とし穴」に落ちるようになっている。カネ余りというが、それは金融機関の中だけの話で、そのカネは不良債権処理に消えていく。カネは民間に回っていない。だから不景気は続く。運用成績が冴えない今年のヘッジファンドは、11月決算までに相場を作りたい。短期で儲けるには、「売り(下げ相場)」しかない。欧州の混乱を煽ってファンド勢はリスク回避相場を仕掛けるだろう。それが実現すれば便乗したい。

筆者はテクニカル・アナライシスに根拠を置く順張りトレーダーなので、基本は「次のトレンド待ち」の状況にある。上記①と②のどちらの見方が正しいのかわからないが、両方の意見に共通しているのは相場の上値は重いと言うことである。10月相場の特徴をふまえると、高値買いはワークしないので、「押し目買いの吹き値売り」といった短期のアウトボクシング戦略が基本となるだろう。

8月以降の相場は「買い戻し・売り戻し」が主体となっている。「ストップ・ロス注文がトリガーとなって相場が動いている」ということだ。以下のチャートはある通貨ファンドにヒアリングした「レンジ・ブレイク」のポイントである。「緑色」・「水色」・「黄色」・「赤色」のゾーンを逸脱すると、レンジ幅は拡大していく。色の変わり目がストップ・ポイントである。

ユーロ/ドル(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド2シグマ(赤)・13日移動平均±3%乖離(青)・移動平均リボン=1~3カ月の市場参加者のコスト(紫)


(出所:石原順)

ユーロ/円(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド2シグマ(赤)・13日移動平均±3%乖離(青)・移動平均リボン=1~3カ月の市場参加者のコスト(紫)


(出所:石原順)

豪ドル/円(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド2シグマ(赤)・13日移動平均±3%乖離(青)・移動平均リボン=1~3カ月の市場参加者のコスト(紫)


(出所:石原順)

ドル/円(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド2シグマ(赤)・13日移動平均±3%乖離(青)・移動平均リボン=1~3カ月の市場参加者のコスト(紫)


(出所:石原順)

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