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第254回 マーケットは混乱、投機筋は困った?

2012年8月6日

7月の雇用統計のNFP(非農業部門雇用者数)は市場予想の+10万人に対して16万3000人と大きく上ブレした。失業率は8.3%と若干悪化し、賃金や労働時間もさほど伸びていないが、この結果を受けて市場は「買い戻し」に動いている。

NFPの16万人という数字が出たことで、市場が折り込みに動いていた9月FOMCでのQE3の発動は不透明になってしまった。今後の経済指標を注視しながら、市場は8月31日のジャクソンホールでのバーナンキ講演から9月7日の米8月雇用統計まで今後の方向性を確認する期間に入る。

市場の一部には「9月の欧米協調緩和」の期待もあっただけに、今回の雇用統計の結果に運用者からは「シナリオを立てにくくなった」との感想が多く聞かれる。もっとも、来年以降の「財政の崖」を考慮すると、FRBが9月13日にQE3を行なうという観測も多く、結局、「今回の結果だけでは判断できない」ということになりそうだ。

米国雇用統計の推移 2000年~2012年


(出所:石原順)

一方、先週の市場はECB理事会の決定とドラギ総裁の会見に失望した。「やるやる詐欺」などと言われているが、7月2日の理事会前に独Suddeutsche Zeitung紙が報道していたように、ECBが動くのは9月以降というのが既定路線である。

先週の注目イベントを通過し、米雇用統計で「とりあえず買い先行」となっている市場だが、リスク・オン全開と言った様相ではなく、あくまで「買い戻し」主導という需給相場である。ポジション調整的な動きが終われば、市場は再びレンジ色を強めていくのではないか?

ユーロ/円(日足) 調整(方向感のない)相場

上段:26週ADX(赤)・26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13週移動平均線(赤)・21週移動平均線(青)・21週ボリンジャーバンド1σ(茶) 9週RSI(鈍感バージョン)40-60 桃色=買い相場・水色=売り相場


(出所:石原順)

ユーロ/ドル(日足) 調整(方向感のない)相場

上段:26週ADX(赤)・26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13週移動平均線(赤)・21週移動平均線(青)・21週ボリンジャーバンド1σ(茶) 9週RSI(鈍感バージョン)40-60 桃色=買い相場・水色=売り相場


(出所:石原順)

今週は9日に日銀金融政策決定会合がある。「FOMCやECBの緩和見送りで、日銀の追加緩和も見送り」との観測が多い。デフレ脱却を掲げる新審議委員が2名加入することで思惑を呼んでいるが、市場がサプライズと期待する「日銀の外債購入」に対しては財務省が牽制している。安住淳財務相は日銀の外債購入に関して「為替介入は各国との話し合い、通貨当局との連携が不可欠。財務相が一元的に対応すべきで、日銀が為替介入に代わるものとして外貨建て資産の購入を行うのは適切ではない」との財務省の利権を保持する考えだ。

したがって、日銀会合については「現状維持」となる可能性が高く、あとは記者会見で白川総裁がネガティブな発言をしない限り、ドル円は狭いレンジでの推移となりだろう。夏休み相場で市場参加者が減る中、7日のRBA、9日の中国経済指標で豪ドル/円は東京時間に値段が大きく動く可能性もあるので注意したい。

ドル/円(日足) 調整(方向感のない)相場 ドル/円は狭いレンジ相場か…

上段:26週ADX(赤)・26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13週移動平均線(赤)・21週移動平均線(青)・21週ボリンジャーバンド1σ(茶) 9週RSI(鈍感バージョン)40-60 桃色=買い相場・水色=売り相場


(出所:石原順)

雇用統計で米国株が上がったので、「豪ドル/円はどうですか?」という紹介が多い。これは先週のレポートで述べたように、米SP500インデックスの変動率(ボラティリティ)が上昇傾向に入らない限り、85円~80円のレンジ相場が続くと思われる。

米SP500株価指数(日足) 変動率の上昇には要注意、上昇すると株安になりやすい

上段:20日ATR(赤)
下段:移動平均リボン(緑)・オプションボラティリティ(紫)


(出所:石原順)

豪ドル/円(日足) 調整相場から中銀の買いで次のトレンドを伺う?

上段:26週ADX(赤)・26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13週移動平均線(赤)・21週移動平均線(青)・21週ボリンジャーバンド1σ(茶) 9週RSI(鈍感バージョン)40-60 桃色=買い相場・水色=売り相場


(出所:石原順)

今週の予想レンジ

今週のドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円相場は、以下のチャートの「黄色の部分をコアレンジ」とした上下の緑色の部分までの変動を予想している。黄色のコアレンジをブレイクすると、緑色のレンジに相場の方向が移りやすい(日足データは2012年8月6日 AM11:20まで)。

ドル/円 今週の予想レンジ


(出所:石原順)

ユーロ/ドル 今週の予想レンジ


(出所:石原順)

ユーロ/円 今週の予想レンジ


(出所:石原順)

ポンド/円 今週の予想レンジ


(出所:石原順)

豪ドル/円 今週の予想レンジ


(出所:石原順)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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