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第133回 ボラティリティの逆襲とロボットの暴走

2010年5月7日

ドイツがせこいことをいってギリシャ救済の主導権をとりたがらないので、ユーロ圏の信用不安が混迷の度合いを深めている。最後の貸し手がドイツなのかECB(今週のECB理事会では何の進展もなかった)なのかIMFなのか釈然としないなか、5月9日のドイツ地方選、あるいは5月19日のギリシャの国債償還等の日程をみながら、投機筋のユーロ売りが加速している。

ユーロ/ドル(日足)トレンド相場が続く

上段:14日ADX(赤)・標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σの飛び出し局面(赤)


(出所:石原順)

ユーロ売りを後押ししているのは格付け機関の格下げ(ギリシャ・ポルトガル・スペイン)と投機資金の米国への引き揚げである。ユーロ問題が株式市場にも波及してきて、このところ高値波乱の相場展開となっていたが、昨日は米国株の誤発注騒動がきっかけでロボット・トレーディングの売り注文が殺到し、NYダウは一時1000ドル近く下げブラックマンデー以来の下げ率を記録した。所謂、パニック相場である。

NYダウ(日足)パニック相場


(出所:石原順)

第131回 ユーロは催促相場へ」で「ユーロの下げを加速させているのは、ロボット・トレーディングといわれる自動売買である。この売買手法には値頃感も感情もないので相場を暴走させやすい」と述べたが、昨日のNYでは株式市場でこの暴走が起きてしまった。ロボットやアルゴリズムと言われるコンピュータを駆使した機械的な取引は、現在のトレーダー業界の花形である。リーマン危機後、世界的に金融機関やファンドの求人は激減しているが、アルゴリズムを使うクオンツの呼ばれるシステムトレードの人材に対しては常に求人があることがそれを物語っている。

昨日の相場は、上記に述べたロボット売買の暴走と、ボラティリティの逆襲と言えるだろう。「第128回 円キャリートレードの復活とATR」で述べたように、相場の変動率が下がりすぎて、シッペ返しをくらった格好だ。

VIX恐怖指数(日足)1年半ぶりの大爆発


(出所:石原順)

本日はどこの金融機関やファンドも長い会議をやっていて、多くの運用者は冷静さを失っている。これまで多くの人が相場の不確実性とリスクについて語ってきたが、昨日のような、ありえないことが起こるのが相場の世界である。これに対処するには、いつの時代もストップ・ロス注文しかない。

このまま変動率の高い状況がしばらく続くのかどうかはわからないが、円売りの継続はボラティリティやATRの低下期に行うのがセオリーである。不確実性の高い現在の相場環境では<1時間足>等の短期売買にシフトするのが正解だろう。

豪ドル/円(日足) ATRが上昇中

上段:20日ATR
中段:21日ボリンジャーバンド1σ
下段:14日ADX(赤)・標準偏差ボラティリティ(青)


(出所:石原順)

ドル/円(左)とユーロ/円(右)の1時間足


(出所:楽天FXウェブログイン)

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