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第18回 相場の分岐点

2008年4月21日

注目の米シティグループの1Q(1-3月期)の決算は51億ドルの赤字で市場の予想より少なかったため、株価は一時7%高となった。これまで公表されたシティの評価損総額はほぼ400億ドルに達している一方、300億ドルの増資を実施していることから、ベアスターンズ破綻で再燃していた金融不安は「ほぼ終わった」という見方に市場は傾いた。

米10年国債金利(黒)米2年国債金利(赤)ドル/円(青)

米国の金融機関の損失処理や資本増強は、バブル崩壊後の日本のそれと比較すると、とんでもないスピードで進展している。米国は「なんでも早く片付けてしまう国」である。米国の景気後退局面が比較的短期間に解決するか長期化するかは、今後米国の銀行が安定的に収益を上げられるか否かにかかっている。

第6回「米国景気の行方は長短スプレッド次第」で述べたように、短期で資金調達し長期で運用するという銀行のビジネスモデルから考えると、米銀の体力増強は長短スプレッド(長期金利と短期金利の差)の推移がカギとなってくる。過去の景気後退局面では、米国10年国債と2年国債の金利差は概ね2.5%(250ベーシス)まで拡大した。2008年4月19日現在の米国10年国債と2年国債の金利差は1.57%(157ベーシス)である。長短スプレッドが拡大していけば金融機関の収益は改善傾向となるが、金融機関の収益を決する長短スプレッドの幅と滞留時間に今後も注目していきたい。

現在、外為市場は重要な相場の分岐点に差し掛かっている。ドル/円相場は100~103円のレンジを離れ、上値を試行するあらたな局面を迎えている。また、ユーロやスイスも今週の動きで当面の方向性が決まりそうだ。

ドル/円:
標準偏差ボラティリティ(変動率)が13日、26日とも低位から上昇する形となりそうだ。同時に相場は100円から103円のレンジを離れたため、ドル買いのシグナルが点灯中である。過去8ヵ月間の標準偏差ボラティリティの上昇局面は、すべて円高トレンドであったが、今回は久々に円安方向でのボラティリティの上昇となるだろう。3月17日安値95円78銭は2年周期の大底だった可能性があり、その見方が正しければ今後105円ミドルから107円ミドルを試すことになろう。2年サイクルの底入れからの反騰は、大局ドル安サイクルの中の修正高に過ぎなくても、安値から10円程度のリバウンドは想定しておきたい。目先は102円90銭から104円90銭あたりのレンジを想定し、ドルの押し目買いを狙いたい。
ドル/円(日足)標準偏差ボラティリティと売買シグナル[買い=緑・売り=赤]

豪ドル/円:
ドル/円と同じく、標準偏差ボラティリティがボトムアウトとなりそうである。原油やCRB指数の上昇が豪ドルにとって支えとなる一方、信用不安の後退から株価連動性の高いキャリートレード取引にも再開の兆しが窺える。この1週間は95.00~99.00円のレンジで堅調に推移するだろう。
豪ドル/円(日足)標準偏差ボラティリティと売買シグナル[買い=緑・売り=赤]


(出所:石原順、ブルームバーグ)

ユーロ/ドル:
先週はユンケル・ユーログループ議長の「市場はG7を正しく評価していない」との発言や週末のドル買い戻し相場で下値を試したが、21日移動平均線が固く、これに支えられる展開が続いている。1.57~1.56のサポートが切れればウェッジ形状の上昇相場は終了し、売りシグナルが点灯する。ユーロ/ドルとドル/スイスは相場の分岐点にあるが、筆者はユーロ/ドル相場の反転は近いとみている。(ドル/スイスはユーロ/ドルに先駆けて反転しそうである)ユーロの1.57割れと標準偏差ボラティリティの上昇を確認してユーロ売りにいくか、1.59台の戻り売りを狙いたい。
ユーロ/ドル(日足)標準偏差ボラティリティと売買シグナル[買い=緑・売り=赤]

ドル/スイス(日足)標準偏差ボラティリティと売買シグナル[買い=緑・売り=赤]

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