決算レポート:TSMC(AI半導体向けは今期2倍以上へ)、ASMLホールディング(今1QのEUV露光装置の受注が再び大幅減)
●TSMCの2024年12月期1Qは、16.5%増収、7.7%営業増益。3ナノが前4Q比減収となったが、5ナノ、7ナノは季節性にもかかわらず小幅増収となった。AI半導体の伸びが大きく、今期は2倍以上になる見込み。台湾の電力料金上昇と3ナノの収益化が遅れていることがマイナス要因だが、売上高は二桁成長へ。今後6~12カ月間の目標株価を前回の145ドルから165ドルへ引き上げる。引き続き中長期で投資妙味を感じる。
●ASMLホールディングの2024年12月期1Qは21.6%減収、36.9%営業減益。EUV露光装置の出荷と販売が活発だった1年前に比べるとEUV露光装置の出荷台数、販売台数とも減少したことが響いた。EUV露光装置の受注高は前4Q比で大幅減。ただし、2ナノ投資、HBMと最先端DRAM投資の増加により、今年後半から2025年にかけて業績回復が予想される。目標株価は前回の1,100ドルを維持する。中長期で投資妙味を感じる。