特集:半導体製造装置(「GTC2024」から考える2024年、2025年の半導体設備投資)
●2024年3月18~21日に開催されたエヌビディアの「GTC2024」におけるファンCEOの基調講演によれば、「Blackwell GPU」を2個連結して「B200」として今年後半に出荷開始する予定であり、これが現在の主力「H100」の後継機種になろう。また、エヌビディア製CPU「Grace」1個と「Blackwell GPU」2個を連結した「GB200」、「Grace」36個、「Blackwell GPU」72個を連結した「GB200NVL72」も発売する予定。CNBCとファンCEOのインタビューによれば、「Blackwell GPU」1個の価格は3~4万ドル。
●基調講演を見る限りエヌビディアの重要な注力分野は、「Blackwell GPU」を使った大規模生成AIシステムによる薬品・バイオ、自動車、気象等のシミュレーション分野であり、市場は大きいと思われる。
●「Blackwell GPU」の半導体設備投資へのインパクトに期待したい。特にHBM、DRAMへの投資増加が期待できよう。東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、アプライド・マテリアルズ、ASMLホールディングの楽天証券業績予想と今後6~12カ月間の目標株価は変更しない。ディスコは楽天証券業績予想を上方修正し、目標株価を5万円から7万1,000円に引き上げる。各社とも、引き続き中長期での投資妙味を感ずる。