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第354回 中国のインターバンク市場の異変について

2013年6月24日

今日のまとめ

  1. 中国のオーバーナイトのインターバンク・レートが急騰した
  2. 中国の銀行は相互不信に陥っている
  3. シャドー・バンキングを抑制するため、見て見ぬフリをしたという説明がある
  4. 信用追加と名目GDPの成長との関係が崩れてきている
  5. 新しい信用の追加が、借金の借り換えに使われている形跡がある

中国のインターバンク・レートの急騰

このところ中国のオーバーナイトのインターバンク・レートが急騰しています。

インターバンク・レートとは、銀行間で資金を融通し合うことを指し、このレートが跳ね上がることは銀行が相互不信に陥っていることを暗示します。

普通、それが酷くなる前に中央銀行が流動性を提供し、信用のひっ迫を是正するのですが、今回は中国人民銀行の動きは鈍かったです。

これは一説には近年、中国に横行している「シャドー・バンキング」を抑制するため、中国人民銀行が銀行間信用の枯渇に見て見ぬフリをしているからだとされています。

シャドー・バンキングとは

それではシャドー・バンキングとは、何を指すのでしょうか?

中国では大手銀行の融資の総量は厳格に規定されているし、銀行が直接、地方政府に融資することは出来ません。

そこで地方政府はある種の特別目的会社を設立し、そこへ融資するわけです。この融資は投資利回りを確約した、一種の信託商品として、フィナンシャル・アドバイザーなどを通じて裕福層などへ販売されます。

このような商品が去年は5.87兆人民元も販売されました。

中国の信用追加額(1兆人民元、FSOC)

すると上のグラフの青の部分に見られるように、折角、ローンの総量を規制しても、銀行のバランスシートの簿外に存在する信託商品が出る事で、規制がしり抜けになってしまうのです。

昔は上のグラフのように信用が追加されると、それに呼応するかたちで中国経済の名目GDP(=インフレを割り引く前)も、ほぼ同じペースで増加しました。

中国の名目GDP成長(1兆人民元、FSOC)

しかし最近は両者の関係が崩れてきています。

1人民元の信用追加が名目GDPをどれだけ押し上げるか?(名目GDP成長額÷信用追加額、FSOC)

この現象に対する、ひとつの説明として、2009年以降、信用の追加が名目GDPを押し上げにくくなった一因は、新しい信用が、すでに存在する借金の借り換えに向けられ、実態経済に投入されないからだという説があります。


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