現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 広瀬隆雄「新興国投資情報レポート」 > 第350回 ロシア経済の近況

第350回 ロシア経済の近況

2013年5月21日

今日のまとめ

  1. ロシアの経済指標は全て悪い
  2. 資源輸出への依存体質が問題
  3. 欧州の不景気も影響
  4. 中国経済の減速がコモディティ消費に影
  5. ビジネス・フレンドリーな改革が急務

曲がり角に立つロシア経済

最近、ロシアの経済に元気がありません。

下は同国の鉱工業生産高です。

ロシアの鉱工業生産指数(前年を100として、バンク・オブ・ロシア)

このところ急激な落ち込みを見せています。

次に固定資産投資を見ると、こちらも低迷しています。

ロシアの固定資産投資(前年を100として、バンク・オブ・ロシア)

ロシアの失業率はこのところずっと低く、これが同国の消費を下支えする重要な要因となってきました。しかしその失業率もここへきて上昇する兆しを見せ始めています。

ロシアの失業率(%、バンク・オブ・ロシア)

これを受けて小売売上高は軟調に推移しています。

ロシアの小売売上高(前年を100として、バンク・オブ・ロシア)

景況感が不透明であるにもかかわらず、ロシアはインフレ気味です。

ロシアの小売売上高(前年を100として、バンク・オブ・ロシア)

ロシア経済不調の原因

一体、ロシアの経済はなぜスランプに陥っているのでしょうか?

その第一の理由は同国の輸出の3分の2が天然ガスや石油などのエネルギーであり、しかもその主要輸出先が欧州市場であることに求められます。

欧州ではギリシャ危機以降、各国が財政緊縮政策をとっているため、2012年、2013年と2年連続でGDPがマイナス成長を記録すると見られています。これがロシアにも暗い影を落としているわけです。

天然ガスの市場構造が変わる?

これまでドイツ、ポーランドをはじめとする欧州各国はロシアからパイプラインで天然ガスの供給を受けてきました。ロシアの天然ガス輸出価格はブレント原油価格を基に決定されてきました。

しかしアメリカでシェールガスのブームが起き、LNGの輸出が始まる可能性があること、さらにポーランドなどでもシェールガスが出ると言われていることなどからブレント価格に基づいた値決め方式に欧州各国から不満の声が上がっています。言い換えれば競争原理が導入されたことでロシアはこれまでのような「殿様商売」が出来なくなりつつあるのです。

中国経済の減速

それに加えて中国経済の減速は鉄鉱石、石炭、銅などのコモディティ価格に下落プレッシャーを与えています。

ロシアは素材や資源の輸出に対する依存度が世界の国々の中でも最も高い部類に入るので、この悪影響をもろに受けます。

ビジネス・フレンドリーな環境づくりが急務

ロシアは世銀の「ビジネスのしやすさ」に関する調査で世界185カ国中117位でした。つまり平均以下なのです。投資家保護、腐敗の根絶、政府の恣意的なビジネスへの介入などの面で、ロシアは改善しなければいけないことが沢山あります。

コモディティ市況はロシアにはどうすることも出ませんが、すくなくともそれらの面で改革を押し進めることがロシアの場合、急務だと思います。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに