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第339回 中国の2月の物価、鉱工業生産、小売売上高

2013年3月12日

今日のまとめ

  1. 消費者物価指数の悪化は投資家の意表をついた
  2. 生産者物価は経済活動の低迷を示唆
  3. 鉱工業生産は再び暗転
  4. 小売売上高は近年で最低の伸び

物価

中国の2月の消費者物価指数は+3.2%と1月の+2.0%から悪化しました。

中国の物価(%、国家統計局)

今回の消費者物価指数の上昇幅は予想より大きく、市場参加者を驚かせました。とりわけ食品価格にインフレ圧力の蓄積が感じられます。加えて上海郊外の河川に大量の豚の死骸が流れていた事件ではサーコウイルスに感染したためではないかと上海市の農業局は発表しています。

豚肉は中国の食卓でポピュラーな食肉であり、その価格が上昇すると政府は慌てて物価の抑え込みに走るという傾向が過去にはありました。ですから今後の中国の金融政策を考える上でも、消費者物価からは目が離せません。

一方、生産者物価は1月と同じ-1.6%でした。これはこれで、問題があります。というのは生産者物価は経済活動全般の指標であり、それが低迷していることは輸出を含めた中国の製造業が不活発であることを暗示しているからです。

鉱工業生産

中国の1・2月の鉱工業生産は+9.9%でした。これは12月の+10.3%から鈍化しており、過去4カ月に渡る改善のトレンドが終了した可能性があります。

中国の鉱工業生産(%、前年同期比、3カ月移動平均、中国国家統計局)

小売売上高

中国の1・2月の小売売上高は+12.3%にとどまりました。これは近年では過去最低の伸び率です。

中国の小売売上高(前年同期比%、国家統計局)

まとめ

以上をまとめると中国の景気循環的な回復局面は、どうやら終わった観があります。これは今日、紹介した経済指標だけでなく、貿易統計や製造業購買担当者指数や発電量などの、幅広いデータ・ポイントで確認されていることです。

投資戦略的な面から言えば、それは中国株の足踏みを意味するでしょうし、コモディティを多く消費する中国経済に元気が無いということになれば、鉄鉱石、銅、石炭、石油などの商品相場も愚図愚図した展開になるリスクがあります。


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